配信日時 2022/10/16 22:00

第473回 日本の起業は世界に比べて低い事情


〇〇〇〇さん
こんにちは、坂佐井です。



中小企業庁の調べでは、「起業に無関心が7割超」──。



日本は他の先進国と比べても起業への関心が低く、実際に国際比較した場合の開業率も低いそうです。



起業に関心を持つきっかけの多くは「周囲の起業家の影響」で、特に女性に多いのが「家庭環境の変化」です。



しかし、起業には依然として「リスクが高い」「収入が安定しない」といったネガティブなイメージも多い。



さらに、社会的な保証も薄い(笑)



世界のスタートアップ企業などの情報を提供しているWEBサイト「スタートアップランキング*」によると、日本は世界で21位です



スタートアップは「起業」や「新規事業の立ち上げ」などの意味で使用されることが多く、新しい技術やビジネスモデルで急激に市場開拓している企業などを指すケースが多いです。



このランキングを見ると、1位はアメリカの47,897社、2位がインドの7,408社、3位がイギリスの5,183社、4位がカナダの2,632社、5位がインドネシアの2,174社、6位がドイツ2,064社、7位がオーストラリアの1,527社、8位がフランスの1, 454社、9位がスペインの1,270社、10位がブラジルの1,107社です。



順位を少し飛ばすと、20位が中国の571社で、続いて日本が556社の21位となっています。



世界的に見れば日本は上位の方にあるとも言えますが、GDP世界3位の経済大国である日本としては納得できる順位とは言えないでしょうね。


つまり、日本は起業をしたいと思う割合が低い、それは前述の起業に無関心な人が欧米諸国と比べて、圧倒的に多いんですね。



しかし、2017年の中小企業白書によると、日本の場合、起業意識の高い人は実際に起業するケースが多いです。



日本では起業に無関心な人の割合が高いですが、一度関心を持てば起業を実行するケースが多く見られます。



その一つの可能性を示すのが起業した動機です。



動機の主要な項目は、「自己実現」「自分の裁量による労働」「社会貢献」「専門技術・知識等の利用」「アイデアの事業化」「大きな所得」などです。



動機・目的の傾向から判断すると、起業家には会社組織での勤務では実現しにくいことに挑戦する姿勢や挑戦する意欲の高さが感じられます



特に近年では「社会貢献」を考えて起業する人が増えていると肌感覚では思います。



更に起業は生活が不安定になるという声もありますが、逆に近年は、会社員を続けられるかどうかの不安の方が高くなっています。



老後に関しては、会社員を勤め上げることよりも、人生100年時代を生きるために、起業して働くという選択をする人も増えているんです。



ある程度働いてきた50歳以降の人たちは、自分の生き方として、社会に貢献する働き方を考える人も多い。



これまで培ってきたスキルやノウハウを、地域や社会に繋げていくモデルで起業する。



そうした起業の仕方は増えてくると思います。



しかも最近では、20代や30代の起業も増えているという印象があります。



少しずつ起業する人も欧米諸国と比べても、増えてくるといいですね。



起業意識の程度を測る項目としては、「周囲に起業家がいる」、「周囲に起業に有利な機会がある」、「起業するために必要な知識、能力、経験がある」がありました。



つまり、起業意識が強くなるには、周囲に起業家が増えれば、自ずと意識が高くなると言えます。



そうなると、まちbizには650の起業家が在籍していますので、その役割はまちbizであるとも言えますね(笑)



まちbizがもっと頑張って、起業することの楽しさや、素晴らしさを伝えていかないとですね。



でもそもそも起業することが、これから本当に考える必要があるのでしょうかということがあります。



それは個々の判断になりますので、全ての人が起業を考える必要はないと思います。



私は、会社で働くことが、楽しいと思えなくて、家族の生活費を稼ぐために、働いていました。



そんな働き方を続けて老後を迎えてしまうことに、虚しさを感じました。



もちろん家族は大事ですし、そのために頑張るのは当然のことですが、それと自分の人生というものがあります。



一生に一度の自分の人生を自分らしく生きたいという思いが強くなっていったんですね。



そこで取った方法が、会社で働きながら起業することでした。



趣味に時間をかけるように、起業に時間をかけて、6年かけて起業することができました。



会社員でいることは、病気になっても固定給や社会保障があって、不安は少ない。



でもその分、会社の事情で行動を抑制されたり、自分の考えだけで動くことが出来ないストレスがあります。



起業家は、全て自己責任なので、自由な分、保証は少ない。



このリスクをどうするかで、起業したくてもできないと思う人もいるでしょうね。



私は、起業家がたくさん増えて、自分らしい働き方で生きられる人生の実現をする人が増えることが、社会にとっていいことだと思っています。



全てではありませんが、ストレスの原因の多くは、働き方や仕事関係で悩む人だと思います。



また、老後も考えると、年金に頼ることなく働いて収入を得ることが必要であり、その働き方も考えなければなりません。



まちbizは、自分の住む地域でビジネス人脈が作れて、起業する環境を作っています。



ぜひ、起業を目指してほしいと思います。



また起業することで一番良いのは、税金のことを考えるようになります。



会社員時代には気づかなかった税金について、起業すると自分で税金を納めるので、国や社会に対して意識がかわるんです。



行政や政治家を見る目が変わりますよ(笑)



その目を増やすことで、政治や地域に対しても、意識を持つようになります。



税金って高いなと思ったり、ちゃんと使われてるのかなと思ったり、その意識は大事ですよね。



実はそれが一番、起業することで重要な要素かもしれませんね(笑)



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