〇〇〇〇さん
こんにちは、坂佐井です。



ある企業の起業セミナーの基調講演をお願いをされまして、そのときのテーマが今日の表題になっています。



「私が大切にしていること」には、生きる・働く上で大切にされてきたことを話してほしいということのようです。



さて、あなただったら、このテーマにどう回答しますか（笑）



一つ一つ立ち止まって生きてきたわけではないし、無我夢中に生きてきて、気が付いたら50年がたっていました。



最近聞いた曲が、気づけば30年前の曲だと気づいて、年の経つ早さを感じたりする今日この頃です（笑）



50歳というと、ずいぶん年取ったなあと思う反面、人生100年時代と聞くと、まだ半分なんだと思ったり、時代による感覚が変わるから、よくわかりませんね。



さてそんな私が大切にしていることは、一言でいえば「人」です。



これ以外にありません。



人間は生老病死の通り、全ては一人です。



生まれてくるのも一人、老いて病になるのも一人、そして死ぬのも一人です。



人の生きる道は一人ですが、それでも人は一人では生きていけません。



生まれたときから成人するまでは、親に助けてもらい、成人してからも、人から学んで仕事をし、結婚すればパートナーと支え合う仲になる。



子供の成長に、楽しみを見つけたり、子育てが終われば、地域に関わって生きがいを見つけていく。



そしてまた、誰かの世話になって介護をしてもらい、やがて老いて、死んで行く。



人は多かれ少なかれ、人と関わり、人に迷惑をかけて、そして生きていくわけですね。



生まれた以上は、必ず誰かに迷惑をかけるわけなんですよね。



その分、自分は人の役に立とうと思います。



その先に社会が良くなることを、これからの自分の人生で考え、実行していきたいと思います。



でもそんな人の役に立つとか、社会の役に立とうなんて、40代になってから初めて考えたんです。



そのきっかけが、私の場合は「起業」だったんです。



会社員だったころは、人の役に立ちたいと思って働いていませんでした。



もちろん、目の前のお客さんのために、自社の商品を販売するためには、努力しました。



自社の商品が少なからず、その人の役に立つことは考えられても、それが社会の役に立つところまで考えてはいませんでした。



起業しようと思ったときも、初めはそこまで考えていませんでした。



お金を稼ぐことしか頭になく、常に儲かりそうなものを探していましたね（笑）



確かに儲かりそうなものは、儲かるんです。



しかし儲かるものは、時代の流れによって、すぐに儲からなくなります。



そしてまた儲かりそうなものを見つけて、それを売る。



常に時代を読んで、儲かりそうなものを探して売る。



それは人のためでもないし、その商品やサービスに愛着もあるわけでもないので、続かないんです。



なぜなら、その商品を好きで販売してるわけではないからです。



起業したなら、大事なのは継続です。



続かなければ、生活できません。



一時的に儲かる物を売っても、続かなければ、事業になっていかないんです。



そこで、言われたのが、「君は社会の誰のために役に立ちたいの」と聞かれたんです。



続けざまに「ビジネスは、あなただから買うんだよ、その人は誰なの」と言われて初めてビジネスというものが、どういうものなのかを知りました。



人が商品を買う動機には様々あります。



大企業のように、便利な物を安く購入できるように大量生産できればいいですが、個人一人がそんなことできるわけありません。



それよりも、社会の誰かが困っていることを助けられる事業を考えようと、そのとき初めて気づいたんですね。



その人のために、一生懸命に役に立てれば、次もお願いされる。



そうして、長く愛されるビジネスを考えようと思いました。



つまり「人を大切にする」ことで、その一人の役に立つことが、広がって社会の役に立つことに繋がっていくのだと。



まちなかbizあおばは、そうして作りました。



バーチャルオフィスではありますが、世の中にあるバーチャルオフィスとは違います。



地域に住む人たちの働き方を楽しくするために、日々活動しております。



そしてそれを実現していくには、一人ではできないんです。



入会していただく会員さんもそうですし、まちbizの運営を共にしてくれる仲間もいなければ、できません。



お金を稼ぐことを考えるより、まずは人を大切にすることで、長く続けられる事業は見つかると、私はそう信じています！！



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2011年1月28日設立のＮＰＯ法人協同労働協会ＯＩＣＨＩは
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