〇〇〇〇さん
こんばんは、坂佐井です。
西欧の神話・歴史・宗教まとめ読み
前回は、マリアの誕生から成長、そしてヨセフと婚約し、聖霊によってイエスを受胎したところまで、お伝えした。
今回は、身籠ったマリアが、いよいよイエスを誕生させるお話し。
その頃のユダヤ地方は、古代最強の国家ローマの支配下にあったが、ユダヤ人の王も太守のような立場で君臨していた。
年ごとに政治の状況は異なっているが、ローマの出先機関としての総督がおり、それとは別にユダヤの王がいて、さらに宗教的な指導者である大祭司が力を持っていた。
なんとも複雑ですなあ~
このローマ帝国の皇帝はあの、アントニウスを倒して、初代皇帝となったアウグストゥスである。
ここで、「ローマ帝国編」と「イエス・キリスト編」はつながるのである。
アウグストゥスの命により、支配下の住民全部に対して登録の義務が、課せられた。
登録は本籍地でおこなうため、ヨセフはナザレに暮らしていたが、 本籍はエルサレム郊外のベツレヘムであった。
住民登録のため身重のマリアを連れて、ベツレヘムに行ったが、町は同じような目的の旅人たちでいっぱいで泊まる宿がない。
仕方なしに家畜小屋のすみを借りて一夜の宿とする。
そこでマリアがイエスをもうけた。
生まれた赤子は布にくるまれ、飼い葉桶に寝かせられた。
これが、世に名高い、イエスのキリスト降誕である。
馬小屋で生まれたなんて、けっこう地味な出生である・・・
さてこの夜、周辺の山野で羊の番をしていた羊飼いたちが、
「あれはなんだろう」
突然、夜空が輝き、天使が現れ、
「たった今、ダビデの町で救い主がお生まれになった。飼い葉桶の中に眠っていらっしゃる」
と告げる。
実は、救い主の誕生は、長く大衆のあいだに望まれていたことであった。
「よし行ってみよう」
羊飼いたちはベツレヘムに向かい、飼い葉桶の中に眠るイエスを見つけた。
また、これより少し前、東国の三人の博士が、それぞれべつべつに星の動きを観察していたところ、ひときわ大きな星が夜空に現れ、尾を引いてエルサレムのほうへ移り動いていくのが、確認できた。
「これは新しい王が誕生したにちがいない」
「神が地上にお降りになったのだ」
「新しい時代の幕開けだぞ」
三人の博士は胸の躍動を覚え、矢も盾もたまらず旅に出発して星の行方を追った。
そして、三人はめぐりあい、
「これは新しい王の誕生ですな」
「どこにお生まれになったのでしょう」
「やはりエルサレムの宮殿ですかな」
3人は、エルサレムに向かい、ヘロデス大王の館を訪れた。
ユダヤ人の王ヘロデスは三人の博士を迎え、
「新しい王とな?」
と首を傾げる。思い当たるものは何もない。
側近の学者や占い師に尋ねて見ると、
「生まれるとすればベツレヘムです。預言書にもそう書いております」
「そうか」
博士たちにはその旨を伝えた上で、ヘロデス王は、
「もし、御子を見つけたらぜひとも教えてほしい。私も行って拝みたいので」
と伝えた。
三人の博士はベツレヘムに至り、そこでイエスを発見し、贈り物を捧げて礼拝した。
三人の名はカスパール、メルキオール、バルターザール、そして贈り物は金と乳香と没薬、いずれも当時の貴重品であった。
ヘロデス大王のほうは、
「新しい王なんかに誕生されて、たまるもんか」
障害となりそうなものは若い芽のうちに摘んでおけ。だが三人の博士は大王の魂胆を見抜き、エルサレムには戻らず、さっさと故郷へ帰って行ってしまい、ヘロデス王の願いには応えなかった。
大王は、怒り狂い、
「ようし、皆殺しだ」
ベツレヘムに生まれた二歳以下の男の子をすべて殺すようにと命令を下した。
なんともむごい・・・
このシーンで思いつくのはやはりスターウォーズである。
アナキン・スカイウォーカーがダースベイダーに変貌していくエピソード3に、ジェダイ騎士はおろか、幼いパダワンと言われるジェダイの卵まで、皆殺しにしてしまうシーンはこの追い詰められたユダヤの王に重ねることができる。
話しを元に戻そう(笑)
しかしそのことは実行より先に、イエスの養い親ヨセフの夢の中に天使が現れ、
「エジプトへ逃れよ。そしてヘロデスが死ぬまでそこに留まれ」
と伝えられる。
イエスは助かったが、男の幼児の虐殺は行われたらしい・・・
イエスが誕生したことによる犠牲だとしたら、やるせない感じがする。
そしてこの生き延びることができたイエスの話しも、スターウォーズでパドメのお腹から生まれた救世主ルーク・スカイウォーカーがヨーダたちのおかげで、生き延びることができるのも、単なる偶然の一致なのだろうか
またまた、話しを元に戻そう(笑)
ヘロデス大王の死は西暦前四年。
ふたたび天使がヨセフの夢に現れて、それを教える。
ヨセフ、マリア、イエスの聖家族は、まだなお危険の残るエルサレム周辺には帰らず、夫婦にとって馴染みの深いガリラヤ地方のナザレへ帰って居を定める。
イエスはそこで育った。
ナザレの人イエスと呼ばれる所以である。
さて、このキリスト降誕のエピソードの歴史的背景には、二人の巨星である幼児イエスと、皇帝アウグストゥスが、同時代に登場する
この一見まったく無縁にみえる二人の人物は、実は同時代に生き、目に見えない特別な関係に、結ばれていたといえよう。
なぜなら、これよりローマ帝国の支配は、アウグストゥスという皇帝から、キリスト教が、ローマ帝国の国教となって支配していく、その運命的な出会いが、このキリスト降誕というエピソードに、暗示されているからである。
しかし、この時代の前後は、有名人が多い・・・カエサルやアントニウス、クレオパトラなど・・・そして皇帝アウグストゥスに、イエス・キリストだからね(笑)・・・つづく
さて次回第4話は、「ヨハネの洗礼」をお送りする。
イエスの道先案内人であるヨハネを追っていきたいと思う。お楽しみに~
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