〇〇〇〇さん
こんばんは、坂佐井です。
西欧の神話・歴史・宗教まとめ読み
紀元前31年アクティウムの海戦で、オクタヴィアヌスがクレオパトラ・アントニウス連合軍を破る。
紀元前30年クレオパトラが自殺をし、プトレマイオス朝エジプトが滅びる。
=オクタヴィアヌスからアウグストゥスへ=
アントニウスを自害に追いやることに成功したオクタヴィアヌスは、三頭政治のもう一人、レピドゥスも引退に追い込み、紀元前31年6月に、三頭政治の無効を宣言した。
オクタヴィアヌスは、カエサルの二の舞を踏まぬように、注意深く、計算をしながら、事を進めていった。
これから先は、彼の卓越した手腕を、年ごとに追っていきたいと思う。
紀元前27年1月、オクタヴィアヌスは、自分の権力の全てを、共和制を再建するために、元老院とローマ市民に返還するという驚きの発表をした。
政治の中心にいた人物が、突然その使命を終えると言われて、焦ったのは元老院だった。
今彼がいなくなってしまっては、ローマの政治は立ちゆかなくなってしまう。
元老院は、オクタヴィアヌスを説得し、権力を元老院と二分することでオクタヴィアヌスの引退は免れた。
しかし、このことでオクタヴィアヌスは有利に事を進めることができ、属州の管轄権が与えられた。
さらに、ローマで起きていた内戦を終結させ、国家を平定し、共和制を再建した功労として、彼に「アウグストゥス」という尊称を与えたのである。
アウグストゥスとは、「崇高なる者」という意味を含んでいた。
オクタヴィアヌスは、謙遜をしながらも、その尊称を受け、これ以降、オクタヴィアヌスは、アウグストゥスと呼ばれるようになった
紀元前23年、アウグストゥスは、共和制の再建を形で表すため、コンスルの連続就任を辞退した。
あくまでも彼は権力から遠ざかろうとした。
紀元前19年、追えば逃げる、逃げると追われるというように、逆に元老院議員たちが総辞職してしまった。
そしてアウグストゥスに終身のコンスルの座を与えることが決ったのである(笑)
権力から逃げようとすると、権力がついてくる。
世の中おもしろいもんですね!!
さらに紀元前12年になると、アウグストゥスは大神官の座が与えられた!!
ついに、政治・軍事・宗教という3つの分野のトップに立ったアウグストゥスは、事実上の元首となったのである。
アウグストゥスとは、誠に卓越した政治家だったことが分かる。
権力ばかり欲しがる、どこぞの政治家には、見習ってほしいですね(笑)
=アウグストゥスの少子化政策=
アウグストゥスになってからは、平和がローマを包み込んでいた。
しかし全く問題がないわけではない。
そう、それは少子化問題である。
この時代の少子化の原因は、市民が自由を謳歌するあまり、結婚から遠ざかり、子供を産み育てることを、しなくなってしまったのである。
まるで現在の日本を見るようではないか!!
だが、今の日本と違って、アウグストゥスの対応は素早いもんだった。
--子孫の繁栄なくして、国の繁栄などありえない--
こう考えたアウグストゥスは、紀元前15年、「ユリウス正式婚姻法」という法案を提出し、実施したのである。
「ユリウス正式婚姻法」
(対象者)元老院議員階級と騎士階級のうち男性25歳~60歳。女性20歳~50歳までの者。
(男性) 投票で決る国家の要職や、元老院議員の人選などには、次のような優先順位が定められていた。
独身者<既婚者<子を持つ者<子の数が多い者
また、出世のスピードも、子の数が多い男の方が早い。
(女性) 50歳を超えて、子を持たない独身女性は、相続権が認められず5万セステルティウス(約600万)以上の資産を保有する権利が消失し 、誰かに譲渡する必要があった。
(税金) ローマ市民は、本来税金が免除されているが、2万セステルティウス(約250万)以上の資産を持つ
女性は、年齢に関係なく、結婚するまで毎年、収入の1パーセントを「独身税」として納めなければ、ならなかった。
但し、3人以上子供を産んだ女性は、税金は当然免除され、更に男性と同じく、自らの財産を自由にすることができた。
このように、少子化問題を改善するために、子供を多く育てた人物が優遇される制度となっていった。
さぞかし、独身者は厳しかったでしょうね(笑)
読者のみなさんは、この法案、笑えますか!笑えませんか!
=パクス・ロマーナ=
すでにローマはこの時代、西はイベリア半島、北はドナウ川、そして東はユーフラテス川まで領土を拡大し、ほとんどが平定することに成功していた。
ローマ市民たちが、夢にまで見た「パクス・ロマーナ(ローマの平和)」が達成されたのである!!
アウグストゥスはその功績により、元老院から「平和の祭壇」を贈られた。
「平和の祭壇」には、第1話に登場したトロイアの英雄アイネイアス(覚えていますでしょうか)が、神への感謝の気持ちを表すために、行った儀式の模様が、刻み込まれていた
ローマ市民たちは、帝国がもたらした平和の恩恵を受け、安心して仕事に没頭したり、はるか遠くの土地に旅しても、盗賊などに襲われることなく、どこでもローマにいるときと、同じ待遇を味わうことができた。
しかし、アウグストゥスが実現した平和は、ピース(平和)ではなく、パクス・ロマーナだった・・・
そう、世界的なピースではなく、ローマの平和であり、周辺諸国を含んでのことではない
つまり、ローマ帝国の圧倒的な軍事力で掴み取った、文字通り「力による支配」であり、真の平和とは、ちょっと違う。
だが、この時代におけるローマ市民は、この平和が永遠に続くものだと思っていた。
いや、確信していたであろう。
しかし、この後のローマ帝国の、莫大な軍事費と人員が必要なこの平和は、やがて、ローマを衰退させていく原因となっていくのである・・・
だがそれは、まだはるか先のことである・・・「ローマ帝国編 完」
13回に渡ってお送りしてきました「ローマ帝国編」いかがでしたでしょうか
私がお伝えしていることなど、ほんの、まさにほんの触り程度だということをお許しいただきたい。
私のメルマガが、みなさんの歴史や神話や宗教といった分野に、少しでも 興味を持っていただくきっかけになればと思って、お伝えしているわけでございます(笑)
ぜひ、今後も飽きずに読んでくださいませ!
そして、次は、カエサルの少しあとの時代に現われる救世主イエス・キリストです。
タイトルもそのまま
「イエス・キリスト編」です。
新約聖書をもとに、イエスと母マリア。
数々の奇跡や、12人の弟子から最後の晩餐、ユダの裏切りから磔刑までを、お伝えしていきます。
キリスト教の人ももしかして知らないお話しもあるかもしれません。お楽しみに
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玉那覇さんと聖書のライブ配信をしています
[西欧神話×生き方] 入門7 総編集、1~6.神話時代から歴史時代へ
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今回は1~6回目の総集編です。
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