配信日時 2022/06/09 22:00

【号外版】ローマ帝国編~第11話~クレオパトラに狂わされた男


〇〇〇〇さん
こんばんは、坂佐井です。



西欧の神話・歴史・宗教まとめ読み



紀元前43年 オクタヴィアヌス・アントニウス・レピドゥスによる第二回三頭政治が始まる。



=アントニウスとクレオパトラの出会い=



さて、カエサルと共にローマにいたクレオパトラだったが、カエサルが暗殺されると、彼女は秘密の出口から間一髪逃れ出ることに、成功した。
 


彼女は故郷であるアレクサンドリアに舞い戻ったのである。

 

さて、三頭政治は、カエサルの復讐が終わると、3人はいざこざを避けるために、ローマの属州を分担して、統治することにした。

 

このときアントニウスが選んだのが、クレオパトラのいるエジプトだった。



意図的に選んだのか偶然なのかは分かりませんが(笑)

 

カエサルという後ろ盾を失い、途方に暮れていたクレオパトラ・・・
 


しかも彼女は、カエサルを暗殺した首謀者カッシウスに資金援助をしていたのである。

 

そのことの弁明を聞くため、アントニウスはクレオパトラを呼びよせた。
 
 

黄金の船に乗って、賑やかな楽の音とともに入港した彼女は、たちまちアントニウスをとりこにした。

 

クレオパトラの女盛りの美しさに加え、頭の冴えも東方隋一の大国の女王が、ありったけの魅力を発散し、手管によりをかけ、金に糸目もつけずに、口説き落としたのだから、アントニウスもたまったものではない。

 

アントニウスはそのままアレクサンドリアから離れられなくなってしまった。



ここで夜となく昼となく、二人は愛し合い、アントニウスはクレオパトラに完全に飼育されてしまったのである。



女って恐いですねえ~

 

アントニウスは、大変な石につまずき人生を変えるばかりか、後継者争いから、遠ざかっていくのであった。



=クレオパトラに狂わされた敗戦=

 
 
クレオパトラにすっかり惚れこんでしまったアントニウスであったが、彼には首都に残してきたフルウィアという妻がいた。

 

彼女は男まさりの女性だった。



夫がなかなかアレクサンドリアから戻らないので、注意を引くために、夫の派の武将を味方にして、オクタヴィアヌスと、一戦を交えた。

 

しかも、その勢いで夫のもとへと旅立ったが、シキュオンの地で病死してしまった。



なんともかわいそうな・・・
 


これを機に、さすがのアントニウスも、ローマに戻ったという。

 

こういう女にだらしない男には、もったいない妻ですよね(笑)

 

さて、オクタヴィアヌスは、アントニウスを落とし入れるために、じっくりと作戦を練った。



そしてまずは、三頭政治の強化を図るために領域分割を行い、さらに、姉オクタウィアをアントニウスに嫁がせた。

 

オクタウィアの美貌は、クレオパトラ以上だといわれており、また、品位も兼備していたので、アントニウスの愛を得て、二人の娘を生んだ。

 

紀元前36年、ようやくアントニウスは、政治の舞台に戻り、パルティア遠征に出発した。

 

しかし、またまたアントニウスの病気が発病し、クレオパトラをシリアに呼び寄せて、エジプト、シリア、フェニキア、キプロスを、勝手に与える約束をしてしまったのだ。
 
 

クレオパトラへの情熱は、戦争指導の目を完全に曇らせてしまい、パルティア遠征も失敗に終わった。

 

アントニウスがクレオパトラに惚れていたのは、間違いないが、クレオパトラはどうだったんでしょうね。



書物によっては、愛情はなく、ただエジプトを守るために、アントニウスを利用していたという説もある。
 


だが、自分は違うと思う。むしろ政治的に利用したのは、カエサルのときのように思う。



なぜなら、天才的な指揮官だったカエサルには、利用する価値はあるが、アントニウスには政治的な利用価値はない。

 

むしろエジプトを守るのだったら、彼女はオクタヴィアヌスに近づいたと思う。



自分の結論は、クレオパトラもアントニウスに惚れてしまったのだろうと考えている。

 

そうでなければ女王在籍22年のうち、12年以上もアントニウスと愛し合わないでしょう(笑)

 

さて、そんな二人の愛は、徐々に追い詰められていく・・・
 


この頃のアントニウスは、政治に対して興味が薄れてしまったかのような状況だった。
 
 


自分の管轄となった属州の統治をほったらかしにし、ローマの領土をクレオパトラに勝手に贈与してしまい、兵士達の士気は落ち、ローマ市民は彼のことを「非国民」と呼んだ。

 

当然、アントニウス討つべしという世論が高まった。
 


そして紀元前31年、公式にはクレオパトラへの宣戦が決議された。

 

アントニウスは陸上部隊が圧倒的に強く、オクタヴィアヌスにも負けない強力部隊であったのに、クレオパトラが主張する海戦に従い戦争が始まった。

 

海戦はギリシャのアクティウム沖で戦われた

 

それでも序盤は、拮抗した戦いが続いていた



しかし、クレオパトラ率いる艦隊が突然戦線を離脱し始めたことで、状況が一変した。

 

信じられないことに、アントニウスも女の尻を追っかけて、戦場を去ってしまったのだ。



何を考えてるんでしょうか!!
 
 

残されたアントニウスの軍はそれでも、頑張った。



しかし所詮は、大将のいない軍隊である。



ついには総崩れとなり、敗れ去ったのである


 
「次回予告」

さて、次回第11話は、「アントニウスとクレオパトラの死」をお送りします。
2人の愛の結末はいかに幕を下ろしたのでしょうか・・・次回をお楽しみに~


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