〇〇〇〇さん
こんにちは、坂佐井です。



昨日は、主にネット広告について、お話しさせていただきました。



広告の種類としてはネット広告だけでなく、テレビのコマーシャルをはじめ、新聞・雑誌・フリーペーパーの広告・チラシ配布などもあります。



広告宣伝費（販売促進費）は、自社の商品・サービスの売上をあげるために必要不可欠なコストです。



しかし、売上が目標通りにあがっていないような状況では、広告宣伝に多くの予算を割くことはできません。



そのため、売上を獲得するためには広告宣伝費（販売促進費）はかけなけれならないけれど、利益を圧迫しないためにはマーケティング予算の中から適度な広告比率を設定しなければならないという、難しいさじ加減が求められます。



そして何より、多額の広告宣伝費（販売促進費）をかけても、売上があがるという保証がないので、躊躇してしまう人も多いのではないでしょうか？



しかし、広告宣伝をしなくては、売上を大きくあげることは難しく、現状維持もしくは減少していく可能性も出てきます。



ということで、広告宣伝費は必要ですが、ではいくらくらいの予算を考えるべきでしょうか？



もっとも簡単なのは、売上に対して、業界ごとの相場平均比率・割合をかけるだけです。



以下の表は業界や業種ごとに「売上に対する広告宣伝費の比率・割合」を一覧にしてまとめたものです。

 

業界・業種名　　　売上に対する広告宣伝費の比率・割合

外食・関連サービス 5%
健康食品会社 　　　　10%
不動産 　　　　　　　　4%
教育 　　　　　　　　3%
通販・サービス業 15～20％
化粧品業  　　　　15～20％
流通業 　　　　　　　　1～3％
自動車業界 　　　　1～2％
飲料業界 　　　　5％
金融業界 　　　　1～5％




例えば自動車販売でしたら、月の売上が1000万でしたら、10万から20万円。



健康食品でしたら月の売上が100万でしたら、10万から20万円。



ここで分かるのが、自動車や不動産などの単価が高い業界ほど、広告宣伝費の比率は低いです。



業界によっては、広告宣伝の必要性の少ない金融業界や流通業、またもう少し面白い視点では、分かりやすい商品ほど、比率が低いという見方もできます。



スモールビジネスを展開する、まちbizに在籍している事業主さんでいえば、通販・サービス業が多いと思いますが、広告宣伝費は15～20％と、かなり高い比率になっています。



通販・サービス業の場合、売上が月100万を目標にする場合は、15万～20万は見ておく必要があるということです。



そう考えますと、広告宣伝費は意外と予算を見ておく必要があるんですね。



しかし考えてみてください。



広告費をかけることで売上が上がるのであれば、費用をかけてもいいですよね？



これが、資格を取りに行く費用や、技術を学ぶ費用はスキルを上げることはできても、売上が上がるわけではありません。



いくつも、資格を取ったり、学びまくって、そこにお金を投資している人がいますが、それで売上が上がることはありません。



自分の技術が身につくでしょうが、お金を回収できるわけではありません。



それよりも、売上が上がるために、お金を使いましょう。



その意味では、広告宣伝費は売上をあげるための投資なので、そこに予算を投じることが、賢いお金の使い方だと思います。



ただ広告宣伝費（販売促進費）をかければ効果が出るというわけではありませんから、悩ましいですよね（笑）



まずは、上記の計算で広告費の予算を設定し、その運用については、やりながら経験値を積んでいくしかありません。



広告宣伝費（販売促進費）を決める際は、業界・業種ごとの割合をベンチマークとして、自社の数字と比較して分析することが効果的です。



自社が外食を手がけているのであれば、実際に支払っているチラシやネット広告といった広告宣伝費（販売促進費）が売上に占める割合を計算し、前掲の表にある「外食・関連サービス5％」という数値と比べてみましょう。

 

これにより、自社が広告宣伝費（販売促進費）をかけすぎなのか、あるいは抑えているのかが客観的に判断はできますよね。



広告宣伝費（販売促進費）率が高すぎる場合、プロモーションの予算を効果的に使えていない状態です。



広告の手段や頻度を変えて効果測定をすると、費用対効果が改善する可能性があります。




一方、広告宣伝費（販売促進費）率が低い場合は、広告宣伝費（販売促進費）をうまく活用している、あるいは広告に頼らないビジネスモデルで成果を出している状態といえるでしょう。



費用対効果を高めるには、どの広告が一番効果があるのかという細かい分析が必要です。



広告には、チラシ、媒体でのコマーシャル、インターネット広告などさまざまな種類があります。



広告手段の種類によって効果は違うものです。



広告の種類ごとの情報を広く収集し、こういった項目を比較した上で、効果の発揮しやすい手段に予算を優先的に配分すると、高い成果を得られやすくなるでしょう。



これは業界によっても違うでしょうし、あなたの事業は、どの広告が効果があるのかをまず知ることが大事ですね。



どの広告手法が優れているのか、あるいは、どの手法が優れていないのか分析することが必要です。



広告予算という経営資源を上手に活用し、集客や売上を増やすためには、広告宣伝費（販売促進費）の実態をなるべく細かく把握することが大切です。



広告宣伝費（販売促進費）の売上に対する利益の効果測定を繰り返すことで、広告・販促の確度が高まり、あなたの事業にあった最適な広告宣伝・販促方法を確立できます。



ただし、より効果的に成果を出したいのなら、注意すべきポイントがあります。



あなたの商品やサービスが、対象となる顧客層がその広告を見たときに、買いたいと思えるような状態になっているのかということです。



広告効果があっても、あなたの商品やサービスが、買いたいと思えるような内容になっていなければ、購入には至りません。



ぜひ、売上をあげるために、広告宣伝費の予算を設定して、事業の発展に向けて、参考にして頂けたら幸いです。



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