配信日時 2021/10/21 22:00

【号外版】旧約聖書編 第22話 サムソンの弱点


〇〇〇〇さん
こんばんは、坂佐井です。



西欧の神話・歴史・宗教まとめ読み



さて前回、やりたい放題のサムソンの前に登場するのが、妖艶な美女デリラである。



彼女は、ペリシテ人とサムソンの弱点を探ってくれたら、銀をもらえる取引を成立させていた。



女に弱いサムソンは、彼女を見て一目惚れしてしまう。



彼女のその眼差しは男を誘うかのような妖しげな視線、唇は形よく膨らんで妖しく蠢く。


 
デリラはサムソンに体をあずけながら、誘惑を開始する。



「サムソン、あなたって男らしくて、素敵よ」

「そうか」

「しかも、強いし、わたし強い男って好きよ」

「俺も、あんたが好きだ」

「それにしても、どうしてそんなに強くなれたの」

「神のご加護があるからさ」

「神のご加護がないときもあるの?」

「それは、あるよ」

「それは、どんなときなの」

「それは言えないよ」

「どうして、私にも言えないの?」

「新しい弓弦で縛られると、神のご加護はなくなるんだ」
 


なんていう会話があったかは分からないがこんな調子ではなかっただろうか(笑)



そしてデリラは、弓弦をペリシテ人に用意してもらい、それをサムソンにまるで遊んでいるような調子で、縛り上げてしまう。



そこへ、タイミングよくペリシテ人がやって来た。



「あら、大変」



デリラはそう言って、とぼけるが全ては作戦である。



「サムソン、覚悟しろ!!」



ペリシテ人がサムソンを囲んだが、そこまでサムソンもバカではない。



縛られた弓弦をいともあっさりと、引きちぎってしまった。



ペリシテ人は、こりゃかなわんと、慌てて元来た道をスタコラと逃げてしまったのである



「危なかったわね」



デリラはまだ、芝居を続けている。


 
「お前、今のは、まさか俺を騙したんではないだろうな」



まあ、当然そう思いますよねえ・・・しかしデリラは、



「単なる遊びに決ってるじゃない。それにしてもあの人たち、どこから湧いて出たのかしら、ボウフラじゃあるまいし」



と言ったかどうか・・・とにかくごまかした



「ねえサムソン、まさかあなた怒ってるの」

「ああ」

「そう、でもあなただって、ウソついたんだから、私だって怒ってるのよ」

「エエーッ」



サムソンの驚きはもっともである。


 
「あなた、弓弦で縛られたら、神のご加護がなくなるって言ったけど、全然なくならなかったじゃない」

「俺は、危なかったんだぞ」

「危ないとかは結果であって、私はウソつかれたことに、怒ってるのよ。もういいわ、嫌い、帰って!!」



そう言われてしまうと、デリラが好きなサムソンは、弱腰になってしまった。



ついさっきまではサムソンが怒っていたのにいつのまにかデリラの逆切れから、サムソンが肩をすぼめていた!!
 


神のご加護がなくなる理由が、嘘だったからである。



サムソンは、デリラが好きだったのだろう。
ついつい弱い態度になってしまう。



「機嫌なおしてくれよ」

「いや、帰る」

「そう言わずにさ!!」

「もういい」



デリラは怒っている。



「なんでも言うことを聞くよ」

「じゃあ、今度は本当のことを教えて、どうしたら神のご加護は消えるの?」

「う~ん、わかった。それはな、新しい使ってない縄で縛られることなんだ」

「じゃあ、やらせて」



途端に機嫌の良くなったデリラは、すぐに新しい縄を持って来ると、しっかりと縛った。



そのときだった、タイミングよくペリシテ人が現われたのである。



サムソン、ピンチ!!


 
しかしサムソンは、縄を断ち切ってしまう。



慌てて逃げるペリシテ人に、サムソンは困惑してしまい、デリラはプンプン!



「あなた、また嘘ついたわね」

「お前、やっぱりペリシテ人と、組んでいるだろ」

「そんなわけないでしょ」

「そんなわけあるだろ! あまりにもタイミングがよすぎるわ」

「あなた、私を疑っているの」

「あたりまえじゃないか」

「じゃあ、もういい、信じてもらえない人とはやっていけない。帰るわ」

「帰らなくてもいいだろ」

「なら、いっそのこと殺して」

「エエーッ」



全くデリラとは、男にとっては悪魔のような女である(笑)



しかし、それほどにデリラは美しく、トゲのある悪い女だったのだろう。



まあ、こういう女性に魅力を感じてしまうこともあるだろう(笑)
男性諸君、気をつけましょう・・・



サムソンも、デリラの事は間違いなく疑っていただろう。



そこまでは、バカではないと思う。



しかし、デリラに嫌われたくなかった。



そこで、ついに言ってしまう。



「じゃあ、本当のことを言うよ。秘密は髪の毛なんだ。髪を切られてしまうと、俺への神へのご加護は消えてしまうんだ」



サムソンはデリラを愛してしまったのだろう彼女のためなら、たとえ騙されていたとしても、嫌われたくなかった。ただその一点で、白状したのである。



さて、サムソンはどうなってしまうのか!
それは次回、サムソンの最後をお届けしますので、お楽しみに~




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