配信日時 2021/08/09 22:00

第352回 協同ビジネスの課題とこれからの働き方



〇〇〇〇さん
こんにちは、坂佐井です。



読者の中で、仲間と協業で起業を考えている人がいましたら、それが難しいということを理解して進めてください(笑)



まちなかbizあおばは、私が仲間と築き上げたオリジナルのビジネスモデルです。



都度、仲間と運営を協議しながら進めてきました。



しかしそれも、平等に責任もって進めていくというのはとても難しいです。



出資の額を平等にして出資して始めても、それぞれ個々の考え方も、一定ではありません。



まちなかbizあおばに来るのに、1時間以上電車に乗ってこないと来れない人と、同じ地域に住む人では、温度差も変わっていきます。



他に仕事を持っていれば、その仕事を優先することもあります。



また運営の仕事でも、仕事のスキルもバラバラだったりすると、そこにひずみが生まれたりもします。



出来る人に負担が増えて不公平感が増したりします。



上下関係があれば、上司が指示して収まることもあるかもしれませんが、基本平等のもとに運営していますので、指示系統も機能しません。



基本は理事会とかで修正するのですが、参加しなければ話し合いを行うこともできず、そのまま問題は解決されないままになってしまいます。



なんだか愚痴にも聞こえるかもしれませんが、共同で平等にビジネスをするというのは、組織としては機能しにくいと思います。



それでも私が協同労働という働き方に執着するのは、もう上下関係の組織の中で、ストレスを溜めて仕事をする働き方はしたくないんです。



私はトップですので、この場合はさせたくないという側になりますが、上下関係の上でも下でも働きたくありません。



そう思う人は多いと思います。



特に会社組織で働いている人は、そう思っている人は多いのではないでしょうか!?



それが理由でフリーランスや個人事業主になって個人で開業して始める人もいるでしょう。



個人にスキルがあれば、個人で起業するのもいいでしょうが、スキルがない人は、仲間と協力してビジネスすることをおススメします。



そこにNPO法人や今度新しくできる労働者協同組合組合法人に期待したいと思っています。



労働者協同組合とは、みんなでその事業に出資して、労働して、得た利益を平等に分配するという働き方ができる法人です。



労働者協同組合法人のメリットは、経営者でも雇用保険や労災などに入れることです。



そして何より、上下関係のない組織形態で、関わる人全員が基本経営者として働くんです。



しかし前述したように、仲間と共同でビジネスするというのは、価値観や温度差がそもそも違うので、平等の組織で運営するのは難しいです。



そこを打開するとすれば、平等の中でも責任者をおいていく方法がいいと思います。



例えば、経理はAさんが責任者、広報はBさん、営業はCさんなど、その組織の中でのトップをそれぞれが担う方法です。



普通はその上に社長をおきますが、おかずにそのまま役割ごとにリーダーを決めて、あとは理事会で審議・決議する。



またはそうはいっても、リーダーは置く方法です。



リーダーとは責任を取れる人です。



責任にお金を払うんですね。



ビジネスは責任をとれるかどうかが一番大変なのです。



長いことサラリーマンをやっていると、最終的には会社のトップが責任を取ってくれる体制で働いていますので、あまり意識がありません。



「いやいや、各部署ごとに責任取ってるよ」と言うかもしれませんが、その責任と会社全体の責任は重みが違います。



私が言う責任とは、会社がそれこそなくなってしまうかもしれないような重大な事項の責任です。



個人事業主の人は実はこの責任をおって仕事をしています。



責任が取れなければ、仕事を失って生活が出来なくなってしまうからです。



サラリーマンでそこまでの責任を取ることは、犯罪でも犯さない限りはないと思います。



協同で起業した場合も、この責任を誰が取るのかだけ決めて、それに対する報酬を設定すれば、上手く回るのではないでしょうか。



またはその責任者を2年ごとに選任したりして、みんなで2年ごとに責任者を回していくという方法もありますよね。



NPO法人もこれからできるという労働者協同組合法人も、トップを置かない組織で運営することができますが、現実的ではありませんので、各部署ごとなり、責任が取れる人なりを設定して、責任者を置く方が運営は回るのではないでしょうか。



NPO法人協同労働協会OICHIも、まちなかbizあおばの組織もオープン時からかなり経過しましたが、人はどんどん変わりました(笑)



それでも続けてこれたのは、あまり組織として束縛するようなことはしてこなかったことかもしれません。



そして手前みそで恐縮ではございますが、私が責任者として、続けてきたことでしょう(笑)



NPO法人協同労働協会OICHI立ち上げ当初は、3人で平等なことが気持ち的に負担でした。



やってることは多いのに、権利は平等だったからです。



それが責任を取ることで、理事長として活動するようになってからは、大変でも当たり前という気持ちになれました。



それは新たにまちなかbizあおばの事業を始めたときも、最初は平等の権利から始めましたが、しだいに私の負担が多くなりました。



でも負担を責任者として、権利を得てからは、責任は増えても気持ちはよくなりました(笑)



そして一緒に動いてくれる人も雇用ではなく、個人事業主として業務委託契約として一緒に運営してくれています。



雇用だと上下関係になってしまうので、私としてはそのような業務委託契約で一緒に運営を手伝ってもらう方が気持ち的に楽です。



自分が昔、雇用されている働き方が嫌で辞めたのに、自分がまた雇用して会社を運営するということに違和感があったからです。



これからの働き方はいろんな働き方ができます。



上司の指示を受けて働く働き方が悪いという話しではありません。



人の指示に従っている方が楽という人もいますからね。



ただ昔は、その働き方しかなかったのが、今ではバリエーションは増えたと思います。



NPO法人協同労働協会OICHIは、「生涯現役で働ける環境作り」を設立趣旨として、それを地域に求めました。



そしてNPO法人協同労働協会OICHIから生まれたまちなかbizあおばは「自分らしく働ける環境を地元で楽しく生きる働き方の実現」を目指しました。



日本はストレス社会と言いますが、多くは働き方に問題があると思っています。



多くの人が、ストレスのある働き方をしてしまっているんです。



満員電車に乗りたい人なんていません。



組織の人間関係に悩みたい人なんていません。



自分が楽しく働ける環境を築けば、ストレスはなくなります。



そんな働き方を、地元で大好きな仲間たちと一緒に、好きな仕事が出来る世の中にしたいと、思っています。





●電子書籍「地域密着型」起業のすすめ

2011年1月28日設立のNPO法人協同労働協会OICHIは
2021年1月28日で丸10年を迎えることとなりました。

10年続けてきたから見える景色があります。
起業してから地道にコミュニティを作り、少しずつ大きくしていくために
何を考えて、何をしてきたのかをお恥ずかしながら、電子書籍にしましたので
興味のある方はぜひ読んでみてください。

なぜ、スキルもが栗面なかったのに起業できたのか?
なぜ、地域でビジネスをするのか?

もう満員電車に乗りたくないと思ったあの時、
資金も資格もコネがなくても、起業を成功させた自分の体験をもとに
「地域密着型」起業のすすめのポイントを紹介します!!


第1章:依存から自立
第2章:志の必要性
第3章:志とビジョンからアイディアを考える
第4章:商品設計の考え方
第5章:収支計画と行動計画
第6章:起業を失敗する人、成功する人
第7章:「まちなかbizあおば」の活用事例
第8章:運は変わるのではなく、変えるもの


電子書籍販売サイト⇒ https://www.amazon.co.jp/dp/B08WRRPMS3

これから、自分のやりたいこと、好きなことで起業したい方はぜひ読んでね!!


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【まちなかbizあおば入会に興味ある方】

まちなかbizあおばサイト
⇒ https://machibiz.net/

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◆自立・起業のお役立ち情報◆

No.12 起業/自立「切実なリスク管理あれこれ」
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IT講師の玉那覇さんと起業・副業対談してます!!

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