〇〇〇〇さん
こんにちは、坂佐井です。



地域でビジネス推進することの難しさを感じつつも、本格的に事業継続のための運営にシフトしていきます。



店舗を構えて事業するということは、売上がなくても、家賃は確実に払う必要があります。



固定費が発生するんですね。



ビジネスアワードでも指摘を受けましたが、スモールビジネスで始めるには、固定費のない事業を選ぶ必要があります。



ちゃんと家賃を払っていけるだけの収益を作れるのかどうか？それまでの資金はあるのか？どうやって集めるのかをとても心配されました。



これは士業が事務所を持つのも、飲食店を始めるのも、場所を持って事業を始める場合は、売上がなくても家賃という固定費が発生します。



その固定費というリスクを、売上を見込む前に、どう解消するのかという課題を、解決する必要があるんです。



そこでまちなかbizあおばが行ったのが、共同出資です。



オープンして6か月分の家賃分の資金を運営メンバーが共同で出資するという方法です。



売上が上がった時点で、出資したお金を返済するということで、当時のメンバーから出資を募りました。



ここでメンバーのこの事業にかける本気度も確認することができました。



結論から言えば、このとき11名のメンバーがいましたが、出資すると言ったメンバーは6名でした。



あとのメンバーはここで、まちなかbizあおばの運営から外れることになりました。



少し荒っぽいかもしれませんが、出資を判断基準するのに、こんなに分かりやすい指標はありません。



もちろん出資の額にもよると思いますが、私は多少の額でも、出資するのとしないのとでは、その後の運営に対する真剣度に、かなり違いがあると思っています。



出資をするということは、それを回収しようというモチベーションが発生します。



出資した者だけが、今後のまちなかbizあおばの運営に携われるということにし、出資額は平等、責任も平等という組織で運営することが決まりました。



労働者協同組合法人の形態に近い運営で、まちなかbizあおばは運営していくことになります。



役割も責任も明確化したことにより、運営が安定して、リアルで集客して活動してきた事例もたまり、それをホームページに反映して、ネットからも申し込みが入るようになりました。



当初目的としていた家賃などの固定費は、オープンして3か月で解消することができたのです。



結果的に3か月で回収できましたが、もし家賃が払えずにそれでも会員が入会すれば、赤字でも運営しなければなりません。



まちなかbizあおばのリスクは家賃という固定費が発生すること以外に、入会した会員は月額サービスを利用するので、一度入会したら赤字でも、サービスを提供し続けなければならないというリスクもあるのです。



商品やサービスの提供には、一回だけのお支払いで済む売り方と、継続課金のような月会費で頂く売り方とあります。



1回だけというのは、例えば飲食店や物販がそうです。



商品やサービスを対価と一回だけ交換します。



責任は1回だけで済む反面、毎回新しいお客さんに商品やサービスを提供しなければならないというリスクがあります。



月会費などの継続課金の場合は、一回お客さんになってもらえれば、毎月売上になる分、サービスを提供し続けるという責任が発生します。



その場合、家賃などの固定費に足りなくても、1人でも会員が入会したら、赤字でもサービスを提供し続けなければならなくなります。



ビジネスアワードの審査委員に指摘されたのも、そこにあります。



もし継続課金モデルでサービスを提供するのであれば、固定費が発生しない方法がリスクがありません。



そのリスクが解消できるという根拠も示せなかったことが課題でありましたが、おかげさまでこの問題は、開始3か月で解消できました。



まちなかbizあおばが3か月で会員数が固定費よりも上回れた大きな理由は、運営組織だけではありません。



それは、まちなかbizあおばを始める前から、地道に地域であざみ野ほろ酔い交流会を開催して、地域のコミュニティを独自に作っていたことが大きかったのです。



実はオープン当初にまちなかbizあおばに入会して頂いたのは、あざみ野ほろ酔い交流会で繋がった人たちでした。



その人たちが、オープンイベントに参加してくれたり、まちなかbizあおばに入会をしてくれたおかげで、3か月で固定費を回収できたのです。



むしろ、あざみ野ほろ酔い交流会のコミュニティの存在が一番大きかったと思います。



まちなかbizあおばはオープンして7年で420社の会員組織になりました。



おかげさまで毎年会員数は増えており、昨年は緑区に姉妹店もオープンしまして、こちらも順調に会員が増えております。



最近では、コロナ過でテレワークも増えたこともあり、地域でコワーキングスペースやレンタルオフィスを始める企業や個人も増えました。



私のところにも、運営の方法や集客法などを聞きたいと、問い合わせしてくることも多いです。



同じ競合先さんに、なぜ教えてくれると思うのかは分かりませんが、問い合わせが多くて、悩みます（笑）



昔の私でしたら、会うこともなかったかもしれませんが、最近は会うようにしています。



同じ競合先でもエリアが違ったり、コンセプトが違っていた場合は、協業できるかもしれないと思っているからです。



また同じようなことが出来るとも思っていないという自負もあります（笑）



まちなかbizあおばは、かなりオリジナルなサービスを提供していますので、マネタイズするのは難しいと思っています。



教えただけで簡単にマネされてしまうビジネスはそもそも長く続きません。



これは、ビジネスを考えるときに、非常に重要なポイントですね。



さて今、テレワークブームでコワーキングスペースで参入する企業も増えてますが、アフターコロナになったら、果たしてこのブームが続くのには、私は懐疑的にみています。



コロナ過でのテレワークは一過性であり、多少はテレワークも進むかもしれませんが、ほとんど私は残らないと見ています。



テレワークで便利に思うこともありますが、反面、不便に思うことの方が多いからです。



私は、まちなかbizあおばを運営していますが、不便になったと思っていますから（笑）



さて話しを7年前に戻しますが、まちなかbizあおばをオープンして1年目は地域との関わりの中で、ビジネスを推進することの難しさに直面しましたが、徐々に会員が増えるとそんなクレームも減っていきました。



そして出資して始めた組織も、スタートこそよかったのですが、なかなか上手くは続かないですねえ。



次回はそんなお話しをしたいと思います。





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