配信日時 2021/07/19 22:00

第346回 地元に目を向けた理由


〇〇〇〇さん
こんにちは、坂佐井です。



都内で散々な目に遭い、NPO法人の活動に黄色信号が灯った頃に地元に目を向けたのが2012年でした。



NPO法人横浜スタンダード推進協議会のイベントで横浜市に多くの課題が分かり、ビジネスのネタは都内ではなく地域にあるということを感じることが出来ました。



因みに横浜スタンダード推進協議会というNPO法人は、横浜型の地域貢献企業、つまりCSRを認定する審査機関を作った団体です。



CSRとは、企業の社会的責任という意味になります。



企業が継続した活動をするためには、地域に認められる必要があります。



企業が地域に必要と思われるには、どういう企業であるべきでしょうか?



分かりやすいのは、地域の清掃活動などのボランティア活動です。



そのような活動は昔からロータリークラブやライオンズクラブのように、奉仕活動する法人団体はありました。



CSRもボランティア活動に近いので混同しやすいのですが、ボランティア活動ではありません。



CSRとは、地域のための活動が回りまわって、自分の会社に利益をもたらす活動のことになります。



つまり清掃活動をしても、それがボランティアにならずに、その活動を通じて、自分の会社に利益になることを考えるのです。



「何だか、いいこといって結局は自分の会社の利益を考えているじゃん」と思う人もいるかもしれませんが、そうではないんですよ。



その地域にとって企業が存在することによって、地域に税金が入るわけです。



その地域に企業が永続的に活動することは、地域にとってもメリットがあるんです。



そして企業も、地域に必要と思われることで、その場所で長く活動することができますし、業種によっては、地域の皆さんに利用してもらうこともあります。



ボランティア活動は一見素晴らしいと思いますが、お金が動かないので、続けるにも限界があります。



余力のある企業でしたらそれでも大丈夫かもしれませんが、地域の企業規模で、そこまでボランティアに従事できる企業はありません。



そこでCSRという考え方が重要になってくるんですね。



そしてその考え方は、企業だけでなく個人事業主にも同じような考え方を持つ必要があるんです。



これからはビジネスも商品やサービスの問題ではなく、その商品やサービスを誰が売っているのかという、売る人の人柄が差別化として重要になっていきます。



誰がその商品を売っているのか、その商品を売る人を選んでモノを買う時代になっていきますので、本当にこれからの起業家には自分磨きが重要なんですね。



CSRのような考え方をもつことは、あなただから買うと思えるような活動に繋がります。



起業家で成功したい人はぜひ、CSR活動を覚えておいてくださいね。



さてさて話は変わりますが、そんな時期に、私の住む家の目の前の公園がなくなるという事件が起きるのです。



当時私の下の子が2歳で、その公園でよく遊んでいました。



その公園が突然なくなるというのは、とても残念な気持ちなのと同時に、多くの利用者がいるのに、なぜなくなるのかという疑問を強く思うようになりました。



公園は地域に住む人たちのためにあり、利用者がたくさんいるのに、公園がなくなるなんておかしいと思ったんですね。



そこで、NPO法人に協力していただいている当時の県会議員さんに相談したところ、以下の回答が届いたのです。



公園は横浜市交通局が管理していて、管理を自治体に委託してお願いしていたのが、自治体が高齢化を理由に管理できなくなり、なくなることになったという回答でした。



そこに住む人たちのために必要な公園が、管理が出来ないことが理由でなくなるということに、最初は憤りを感じました。



住民になぜそのことを説明しなかったのか、そうすれば必要と思う人が有志で管理することもできたかもしれない。



そんな怒りを感じていたのですが、そのうちよく考えると、そのような地域の情報に目を向けていない自分に問題があるのではないかと思うようになったのです。



みなさんは自分の住む場所で何が起きているのか、理解していますでしょうか?



地域の情報に目を向けていますでしょうか!



地域に目を向けていないことで、自分の周りで不利益なことが起きても、何もできない無力な自分に気づいたんですねえ。



普通にサラリーマンをしていると、自宅へはただ寝に帰る場所で、その地域で何が起きているのか、関心を持つことはあまりありません。



子供がいればまだ目を向けることもありますが、独身だったり、子供がいない夫婦でサラリーマンなら、地域に目を向けないですよね。



この公園がなくなる問題によって私は、地域に目を向けてみようと思うようになりました。



しかし、どうやって地域に入り込むことができるのでしょうか?



分かりやすいのは、自治会とか消防団とかになるのでしょうが、あまり人間関係が固まっているところには入りにくい。



でも方法がないと思った時、NPO法人を作ったように、自分で作ろうと決断したんです。



幸い、地元の議員さんもいますし、NPO法人仲間にも、青葉区近くに住んでいる人もいました。



そこで私は、自分の住む町で「異業種交流会」を開催しようと決断します。



まず開催するのに、誰か他に青葉区でやっている人がいるのか調べてみました。



しかしネットで調べても、当時青葉区で異業種交流会なんてやっているところはありません。



当時はmixiがSNSとしては有名で、そこにエリアごとのコミュニティが存在していました。



ただSNS上では青葉区やあざプラというコミュニティは存在していても、それはSNS上だけでした。



やっていないというのはチャンスでもありますが、逆にニーズがないからなんですね。



でもこのままではNPO法人の存続問題もありましたので、思い切って開催することにするんです。



このつづきはまた次回に話しますね



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