〇〇〇〇さん
こんばんは、坂佐井です。
古事記は素敵なファンタジー
前回まで、仁義なき戦いが繰り広げられていたが、混乱を乗り越えたオオハツセが、雄略天皇となる治世は、一転して、のどかなものだった・・・
あるとき、天皇は、河内から生駒山に向かっていた。
その道中に、なんとも壮大な屋敷を見かけた
雄略天皇は、その天皇家の館と遜色ない屋敷を見て、なんと、「火を放て」と一言・・・相変わらず激しい(笑)
しかし、館の住む者から謝罪と、犬が贈られると、これに免じて、許したのである(少しは情けもあるようで)
さて、天皇が生駒山に向かっている目的は、昔、安康天皇が話しを進めようとしていたワカクサカベに、会うためである。
天皇はワカクサカベに会うと、先ほど手に入れた犬を贈り、仲むつまじく時を過ごしたという・・・そして歌を詠んだ。
こちら日下部の山 あちら平群(へぐり)の山山のあいまに
繁り立つ葉広の樫の木
その根本にいくみ竹が繁り
やがてしっかりとした、たしみ竹となる
いくみ竹と言えば、いくども寝ないで
たしみ竹と言えば、たしかには寝ないで
私が帰ったあとで、寝ようとする妻よ、
いとおしい
意味は分かりづらいけども、最後の一文にワカクサカベの献身的な様子が、感じられる・・・
またある時、美和川(奈良県桜井市西部)で衣を洗っている少女に向かって、「近いうちに召し上げよう」とだけ告げて立ち去った。
ところがなんと、80年もの歳月が経ち、その少女はずっと天皇を待ち続けていたのである(ホントかいな)
せめて、そのことを天皇に示そうと、進物を持って天皇のもとへやって来た。
しかし、天皇は全然記憶にない(そりゃそうだ)「どこの婆さんだ」という始末・・・
しかし、彼女はアカイコという名を告げて、当時を振り返って話しをした。
すると、天皇は思い出したかは分からないがアカイコを憐れに思い、たくさんの贈り物と歌を詠んだ。
歌を贈られたアカイコは、涙を流し、赤く染めた衣の袖をすっかり濡らしてしまったという・・・
他にも、吉野川の川べりで出会った乙女に、舞を舞わせ、自分は琴を弾いた逸話も残っている・・・
また、神話的なエピソードも残されている・・・
葛城山で以前に、天皇が大きなイノシシを射止め損なったために、イノシシを怒らせてしまい、木の上に逃れて命拾いをしたことがあった。
後日、葛城山に再び、登ったときは、大勢の家臣に青い衣と赤い紐を身につけて伴わせた
しばらく進むと、天皇と全く同じ行列に遭遇する・・・
なんと、鏡でも写したかのように、顔まで同じ・・・
こちらが言葉を発すると、同じ言葉が返ってきた・・・
また弓を持てば、あちらも同じ行動をする・・・
すっかり困ってしまった天皇は、名を尋ねたところ、
「私は、ヒトコトヌシの大神だ」
なんと、神託を示す神であるヒトコトヌシの神が、姿を現したのである・・・通常では考えられない現象である。
さすがの雄略天皇も、神様には逆らえない・・・すぐにお許しを請うと、衣装や弓などを差し出した。
ヒトコトヌシの神は、葛城氏の祀る神であったことから、天皇がツブラノオホミの滅んだ後の葛城勢力を、完全に支配下においたことを、示したことの意味だと、考えられている。
血みどろの仁義なき戦いの時代を送った雄略天皇であるが、天皇になってから晩年まではのどかな生活だった。
そして、雄略天皇は124歳で亡くなった・
=次回予告=
「最終話 父の復讐に燃えた兄弟の物語」
今まで、長いことお付き合い下さいましてありがとうございました。次回最終回です
=古事記は素敵なファンタジーを書き終えて=
いよいよ次回が最終回になります。
今まで、「古事記は素敵なファンタジー」を読んで下さった皆さんに、感謝申し上げます!!
私が、古事記を自分の手で、連載してみたいと思ったのは、古事記という日本最古の本が純粋におもしろいと感じたからである!!
私は昭和40年代の生まれであるが、学校教育で古事記を教わることはなかった。
古事記や日本書紀という本が誰々の手によって書かれている。
というようなことを覚えただけで中身については、知らずに社会人になった。
古事記を知ったのは、実は私も大人になってからである。
それも今に至るまで、古事記原文を読んだことはない(笑)
だから自分が古事記を語るなんて、おこがましいことも、重々承知している。
ネットで検索すると、古事記や日本神話について、驚くほど、詳細に研究しているサイトもある。
また、書籍なども数多く、出版されている
古事記を少し知りだすと、そういうサイトや書籍にも手を出しやすいが、全くの一から古事記を知るとなると、まだまだ難しい。
そう思うのは、自分がそうだったからである(笑)
日本人として、古事記という日本最古の本を知らないというのは、どうなんだろう?
だからといって、詳細に知る必要はないと思う
そんな思いから、メルマガで26回にわたって、簡単にお伝えした。
政治的な事柄よりも、色恋などの物語を中心に拾い上げて、伝えてきたので、これが古事記の全てではないことも、付け加えておく。
だんだんと古事記を知りだすと、必ずぶち当たるのが、古事記って本当にあった話しなのかな?という疑問!!
マメ知識の中で、真実かフィクションかという問いには基本的には、実在性に乏しいことを、私も度々、伝えてきた。
それが連載をしてから、たくさんの古事記や日本書紀に関する本に出会うにつれて、少しずつ自分の中で、
「こりゃ、本当にあったことかもなあ」
と、思う自分が今ではいる。(なんと単純な)
なぜ、そう思ったのかの詳述は、また別の機会にでも述べるが、まだまだ古代日本は分からないことだらけである(笑)
だから、ファンタジー!!
古事記は素敵なファンタジーな出来事がいっぱい詰まっている。
ロード・オブ・ザ・リングやナルニア王国のような題材がいっぱい詰まっているのだ。
映画化したら、いいと思うんだけどなあ・・
少しでも、古事記を知るきっかけにしていただければ、私も書いてよかったなと思う。
今まで、ありがとうございました!!
次回、最終回をお楽しみに・・・
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