〇〇〇〇さん
こんばんは、坂佐井です。
古事記は素敵なファンタジー
さて、前回仁徳天皇の跡継ぎ問題で、長男と次男の争いに、三男が、加わっての仁義なき戦いの模様をお送りしました。
結局、仁徳天皇の跡継ぎは、長男のイザホワケが、履中天皇となり、そしてその跡を継いだのが、三男のミヅハワケが、反正天皇となった。
そして今回お話しするのは、四男のヲアサヅマワクゴノスクネと、なんとも長い名前だが、彼は、允恭天皇となり、大和の遠飛鳥宮に移った。
実は彼は病を患っており、天皇の即位は断っていた。
しかし、后や役人の強い願いから、仕方なく即位したのである。
そんなとき、新羅から81隻もの船で、貢物を届けにきた人物が、医学に精通していたため天皇の病気はすぐに治ってしまったという。
允恭天皇が残した功績は、なんといっても、氏姓の整理だろう。
この時代、人々は勝手に名前を名乗っていたようで、それに嘆いていた天皇は、呪術で、改革にあたった。
盟神探湯(くがたち)という方法で、正直に名乗った者は湯の中に手を入れても、何事もないが、偽ると、手が焼けただれるという、呪術の一種で、整理していったのである。
本当かな・・・(笑)
こうして78歳という長寿で、允恭天皇は崩御した。
さて、今回の本題はこれからである。
允恭天皇の長男にキナシノカルという皇子がいた。
普通に彼が世継ぎの約束をされていたのだが皇位に就く前に、なんと実の妹のカルノオオイラツメと出来てしまいそれが、公けにされてしまったのだ。
実の妹・・・自分も妹はいるが、信じられないですね(笑)
このときのキナシノカルの歌には、
「今夜は安らかに肌を触れ合ったぞ。笹の葉が激しく打ち付ける、あの音の激しさのようにお前と共に寝ることができるなら、その後は別れてもかまわない。」
「大好きなんだから共に寝て、刈り取った薦草のように乱れに乱れ、共に寝てからは後はどうとでもなれ。」
まあ、激しい歌詞が、満載である(笑)
それほど、妹を愛してしまったのだろう・・
これが、普通の人のことなら、事はそれほど大きくならなかったかもしれないが、なんせ次期の天皇のことであるから穏やかではない
世論も、彼に皇位を継がせるどころか、殺した方がいいという流れになっていた。
そんな空気を読んだキナシノカルは、大前小前の宿禰の家に逃げ込み、兵器を整えた。
弟であるアナホの命も、兵を集め、大前小前の宿禰の家を囲む。
アナホの命が、キナシノカルに出てくるよう、呼びかけた。
すると、大前小前の宿禰が出てきて、戦意のないことを伝えた。
そして、兄弟で殺し合うことは、人が笑うと説き、自分が、捕えて来るとアナホの命に伝えた。
アナホの命が軍勢を退かせると、約束どおりキナシノカルが出てきたのである。
アナホの命は、兄であるキナシノカルを伊予の温泉に流した。
今日の道後温泉だといわれている。
ここで、キナシノカルは妹のカルノオオイラツメに対し、詠う。
「私を島へ流したならば、余った船で帰って来よう。だから私の座席(夫)は守り残しておいてくれ。」
それに対し、妹のカルノオオイラツメは、
「あなたが去ってからだいぶ月日が経ちました・・・山を越え、迎えにまいります。とても待ってはいられません。」
古事記には、もっと長い歌が書かれているが似たような愛の言葉が、これでもかと書いてあり、二人が本気で愛し合っていたことが分かる。
二人が会えたのかどうかは、分からないが、恐らく、妹のカルノオオイラツメは、キナシノカルが島流しとなった先に、向かったと思われる。
そこで、二人は自らの命を絶ったのであろうと思われる・・・
この兄妹の慈愛は、歌とともに伝わっており多くの恋歌が残って、今日まで二人の思い出が伝わっているのは、古事記のおかげですね・・・つづく
=次回予告=
「第24回 殺して治める、古代日本」
昔は激しい!!治世を治めるには、殺すしかなかった。
そんな恐ろしいお話しをお送りします。お楽しみに~
~マメ知識~ 古事記の旅を続けてきて
これまで、古事記を伝えてくる過程で、改めて古事記を調べ直して見ると、単に物語として、興味があったものが、自分の中で、以前とはあきらかに、違う感覚が湧き起こってきている・・・
古事記とは、神代の話から、大筋においてはフィクションとみなしてきていた。
もしくは大和朝廷の正統性を後世に残す為に朝廷の陰謀によって、捏造された偽造書だと思っていた。
そう、真実は全て、闇の中に葬られてしまったと思っていた。
しかし、全くのフィクションを作る苦労というのは、大変な作業である。
根も葉もない所から、物語を書き起こすわけだから・・・それも日本の歴史を・・・
そんなこと、できるだろうか・・・もう少し考えて、実際に根本となる出来事はあったとしよう。
それに都合の良い内容を盛り込む。
つまり捏造だが、これならどうだろう。
できなくもないかな。
ではなぜ捏造しなければならないのか!?
それはもちろん、天皇制の正統性であり、万世一系を裏付けるためである。
こうして、天皇は古代から続いてきたんですよと、宣伝してきたのだ。
その役目が古事記であり、日本書紀である。
でも、それを裏付けたいなら、もっと素直に捏造すれば良いのではないかと思うようになってくる自分がいた(笑)
つまり、今回のような皇位継承者であるキナシノカルと妹のスキャンダルのような話しが、果たして万世一系を裏付けるために必要な話しだろうか!?
話しを元に戻せば、仁徳天皇の后の嫉妬深い話しも、垂任天皇の妻サホビメが、兄と一緒に心中してしまう話しも、神功皇后の神託で仲哀天皇が、一本道へと進んでしまう、恐ろしい異常な話しも・・・
果たして、捏造するのに、必要な話しなんだろうか・・・
もし、記紀編纂の人が思いついた捏造話だとしても、こんな皇室にとって良いイメージではない内容を、わざわざ正史に、書き加えることなど、できるのだろうか!?
そう思い直して、改めて古事記を読むと、当時の生々しい出来事のように思えてならない。
またその方がしっくりくると最近、感じ始めている(笑)
まあ、全てが正しいとは、思わないが・・
早く、真実が知りたい。
タイムマシンでもあればなあ!!
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