配信日時 2021/02/18 22:00

【号外版】第19話 母は強し、神功皇后は行く!!


〇〇〇〇さん
こんばんは、坂佐井です。



古事記は素敵なファンタジー



ヤマトタケルの死後、父である景行天皇の後を継いで、ヤマトタケルの異母弟が第13代成務天皇となり、継いでヤマトタケルの子が第14代仲哀天皇となる。



景行・成務・仲哀の3人は、系図的な記述のみで、エピソードがない。しかも脇役になってしまっている(笑)天皇なのに・・・



ヤマトタケルの後の本文の主役は、第13代仲哀天皇の妻、神功皇后である。



ヤマトタケルに続いて、天皇以外の人物が主役の日本の歴史書なんて!!



この辺の記述が、果たして実際の出来事なのか?



ヤマトタケルや神功皇后は架空の人物じゃないのか?



などと言われてしまう所以なんですよねえ




さて、神功皇后とは、仲哀天皇の妻でもあったが、巫女のように、神が乗り移って信託を下すことも出来た。



あるとき、仲哀天皇の供をして、筑紫の香椎宮(現在の福岡市)に入った。熊襲の国を討つためである。



そこで神を呼ぶため、天皇が琴を弾いた。



このとき一緒に同行していた建内宿禰(たけしうちのすくね)が庭に出て神を迎える支度を整え、神意を尋ねた。



この建内宿禰という人物が悩ましい・・・
実は景行・成務・仲哀だけではなく、その後の応神・仁徳までの天皇に仕え、300年を生きたという人物なんです(笑)



そして日本史の真実を握っている人物でもあるんです。



その話はまた、マメ知識の方に譲りたいと思います。



さて建内宿禰の神意の尋ねに、神功皇后が神がかりして答えた。



「豊かな西の国を、お前たちに与えよう」



ここは福岡市、西には海が広がっているだけである。



そこで仲哀天皇はそう答えた。



そしてさらにこう言った。



「この神様は偽者だろう。いい加減なことを言いおって」



仲哀天皇は、バカバカしくなってしまって、琴を弾くのをやめてしまう。神は怒った。



「お前は国を治めるべき者ではない。一本道を進め!!」



建内宿禰は神の怒りの激しさに驚いて、天皇に琴を弾くように訴えた。



天皇はしぶしぶ琴を引き寄せて弾き始めた。



だが、間もなく琴の音が途絶えた。



灯を近づけて見ると、仲哀天皇はすでに亡くなられていた。
一本道とは生から死への道だったのだ。



神の怒りに建内宿禰は、お祓いをして、神への許しを求めた。



その上で、もう一度神意を尋ねた。



「すべてこの国は、皇后の胎内にある子が、治めるべきものである」と述べた。




この子が後に第15代応神天皇となる人であり、母の胎内にいたときから国の統治者に、決められていたのである。



なんか、神功皇后と建内宿禰の出来レースのようにも感じるし、殺人の匂いがプンプンするのは私だけでしょうか!?



神功皇后に降りてきた神は、天照大神の御心で、底筒の男、中筒の男、上筒の男、だと言った。



現在の住吉神社の三神である。



神功皇后は、すぐに軍隊を整備すると、多くの船を浮かべて、海に乗り出した。



西の国とは、朝鮮半島にある新羅の国のことであり、海中の魚が大きいのも小さいのもみんな集まって、船を背負って走る。



なんか、ファンタジーでいいシーンですよね(笑)



その速いこと、速いこと、船は波に乗って、たちまち新羅の国に着くと押し上がって、国のなかばまで到達した。



新羅は朝鮮半島の東部を占めていた国で、いきなり内陸まで攻め込まれては、勝ち目はなかった。



神功皇后は、新羅の王に永久に仕えることを誓わしめ、新羅は馬飼い、隣国百済は航海を司る役所と定めたのである。



さて、皇后は新羅遠征から帰る途中、にわかに産気づく。



そこで石を衣服の腰のあたりに、撒きつけて出産を遅らせるという、恐ろしいほどの執念を発揮して、耐え忍んだ。



これは当時の出産を遅らせるための俗信である。



やがて筑紫国で無事に御子を産んだ皇后は、都へ向けて船を進めたが、長いこと帰らなかった都で、何が起こっているのか不安だった。



そこで、喪の船を一隻作って、御子をそこに乗せ、御子はすでに死んでしまったことにした。



この判断は正しかった・・・大和の都では、皇位を狙う者たちが御子の命を奪おうとしていたのだ。



景行天皇のひ孫のカゴサカとオシクマ兄弟である。



戦う前に、この兄弟は狩猟で吉凶を占うために狩に出掛けたのだが、兄のカゴサカは大きなイノシシに殺されてしまう。



普通に凶のしるしなのに、弟のオシクマは軍を起こし、皇后の軍を滅ぼそうとした。



迎えうつ皇后軍を束ねていたナニハタケブルクマは、后が亡くなったと武器を収める振りをした。



この作戦は敵将を見事に欺き、敵の気が緩んだ隙をついて、襲撃したのである。



オシクマは琵琶湖に追い詰められ、湖に身を投げて命を絶った。



その後、建内宿禰は、御子を伴って若狭国へ向かう。



その途中、高志の前の国で、大臣の夢枕にその地の神、イザサワケノ大神が現われ、御子と名前の交換を申し出るのだった。



この交換は、分身である名を「与える」と考えることができる。



御子が帰ってくると、母の神功皇后が酒を醸して献上した。



最後に仲哀天皇が52歳で亡くなったこと。



神功皇后が100歳まで生きたことを伝えて、この項は終わっている・・・



=次回予告=

「第20話 応神天皇の功績」

さて、次回は、神功皇后の子、応神天皇のお話です。
そして古事記の中巻の終わりです。
この時代になると、歴史的な真実も多くなり今までとは違う興味が出てきます。
お楽しみに~



~マメ知識~ 神功皇后と建内宿禰の謎



さて、この神功皇后の物語は、どこまで正しい話しなのか!?



通説は、神功皇后は実在しない存在なので、架空の物語としている。



だが、本文にも書いたが、香椎宮で、仲哀天皇が急死したのは、リアルすぎて、の話しだとは思えない感じがしてしまう。



神功皇后と建内宿禰が組んで、仲哀天皇を殺したのではないか?
と思えてならないからである。



そのように思える証拠が、実はあったりする



住吉大社の伝承「住吉大社神代記」には、次の一節がある。



「ここに、皇后、大神と密み事あり」



つまり、仲哀天皇が急死した晩、皇后と住吉大神が秘め事したというのである。



そしてこのときの住吉大神が神格化される前の、生身の人間だとしたら・・・



そうなると、事件が起きる時にいた人物といえば、建内宿禰しかいない。



そうなってくると、仲哀天皇の死因が、密室殺人と捉え直すことも可能になってくる



また皇后が産んだ応神の出産を、わざわざ遅らせて出産したというのも、おかしな話である。



仲哀天皇の死は9年2月6日。かたや応神が生まれたのは、同年12月14日。



10月10日で子供が生まれるということを考えると、このまま遅らせるという記述がなければ、仲哀天皇の死後に子作りしたことになる。



遅らせたことで、仲哀天皇の子だということを、証明したことになる。



まあ、怪しい・・・もし、応神天皇の父が建内宿禰だとしたら、そこで天皇の血筋は途絶えることになってしまう。



それを無理やりに万世一系を貫くために、強引に設定したように思えてならないと思うのだが、みなさんはいかが思うだろうか



そしてこの神功皇后は、邪馬台国の卑弥呼を殺し、倭国の女王になったと言われるトヨではないかという説がある。



時代設定が合わないと言いたいところだが、トヨの子の応神の九州からヤマトへの東征と、神武の東征は、同じ事件が二つに別れて書かれているという説がある。



そして何よりも、住吉大神イコール建内宿禰の正体は誰なのか?



それもヒントが、「住吉大社神代記」に書かれている。



そこには住吉大神の別名が塩筒老翁(しおつつのおじ)だと言うのだ。



さて、この塩筒老翁は、前に本文でも触れたが、海幸彦・山幸彦の話しで、山幸彦を海神の宮に連れていった人物である。



また、初代神武天皇の東征を促したこともある。



塩筒老翁のイメージは、老人であり水先案内人ということになる。



そして建内宿禰も、水先案内人というイメージを持ち、300年の寿命を持つ老人でもある。



そしてさらにさらに、300年という寿命から、300年後にあちらからもどってきた浦島太郎にもつながっていく。(強引かな)



浦島太郎も、玉手箱により老人になるということから、この3人は同一人物ではないかという仮説が成り立つのである。



これは何かの真実を抹殺したいためのカラクリなのではないかということ。



そしてその抹殺したい真実が、邪馬台国からヤマト建国にいたる真実の歴史ではないだろうか?



これは私の説ではなく、実際にそのような説はあるのだというところで、今回のマメ知識を終えたいと思う・・・長くなるからね(笑)




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