〇〇〇〇さん
こんばんは、坂佐井です。



ーいざ、小朝さんと対面へ！！ー



芸能人と面と向かって、お話しすることなんて、今まであっただろうか？



少なくても、テレビの収録の打合せで、芸能人と話しをする機会は、初めての経験である。



ドアの前でノックしてから、スタッフに続いて入ると、そこに春風亭小朝さんがいた。



あの泰葉と揉めにもめていたあの小朝さんである！！



「初めまして、今日は宜しくお願いします。」

というと、笑顔で、

「宜しくお願いします」

と言ってくれた。



良い人だと思った・・・



部屋には、週末起業フォーラムでお世話になっている藤井孝一さんが、また新人歓迎会で初めて声をかけてくれたディレクターさんがいた。



少しホッとした。



小朝さんの横に、アナウンサーがいて打合せは始まった。



小朝さんは、僕たちの活動についていくつか質問をしてきた。



オーディオブックはなんなのかとか、収入はいくら入ったのか？とか・・・



僕は会社に公にしているため、稼ぐということを前面に出せない事情があり、またそれを制作側は理解してくれていたので、ＶＴＲも、お金以上に黒字となる、自分にとって実のある活動ができているということを、忠実に表現していた。



副業とは確かに稼がないと意味はない。



しかしお金だけが目的なら、別にバイトでもかまわないのだ。



我々は副業という言葉も、正直微妙で、週末起業が今はピッタリと当てはまると思っている。



週末起業は、起業するための練習のようなもので、リスクなく働きながら、活動できることが、魅力の一つだ。



しかも、週末起業の活動には稼ぐための前準備として、ヒト・モノ・カネのヒト・モノの部分を築き上げることが、重要なのである。



我々も、人脈作りから、世界配信ができるオーディオブックの権利を持つ人と契約に至った経緯がある。



その部分が実は重要なのだが、上手くそのへんのことを話せずにいたことが、この後のスタジオでのトークで、とんでもないことになってしまうのである。



このあと、落語家の林家木久扇（元、木久蔵）さんやタレントの堀越のりさんなど、打合せに加わって、何が何だか分からないうちに、楽しいひとときが終わった。



そしてそのまま、収録スタジオへ、向かったのである。



ーいざ、「新トーキョー人の選択」　番組出演！！ー



僕たちの出番は最後の方なため、スタジオの脇で見学していた。



まずモニターでオープニング映像を見るのだが、小朝さんとアナウンサーは立ち位置のまま、正面のモニターを見ていた。



オープニング映像が終わると、小朝さんの小話から始まり、番組はスタートした。



40分番組なのだが、ほぼ時間通りに進行していく。



ＶＴＲを見ては、それに対してスタジオでトークする。



ゲストは、先ほど打合せでいた落語家の林家木久扇（元、木久蔵）さんや、堀越のりさん、それと収納の神様、近藤典子さんなど。



途中から週末起業フォーラムの藤井孝一さんが登場し、いよいよ自分たちの番である。



僕たちにもそれぞれピンマイクをつけられ、今か今かと出番を待った。



僕たちが登場するところで、一度休憩を挟み、僕たちは小朝さんと司会の右斜め横に、並ばされた。



スタジオは照明で眩しいくらいだった。



正面にはカメラが3台置かれ、どれを見ていいのか分からなかった。



そんな中、突然の小朝さんの第一声が、

「これは趣味ですよね」



我々がやってきたことが、一気に崩れ去るような言葉だった。



番組のテーマは「副業」でしょう。製作者だって、バカじゃないんだから趣味をやっている人を番組に呼ぶわけがない。



それを、趣味だと言った。



確かに、映像の最後の場面は、オーディオブックを発売していないのだから、そういう意味で「赤字」と言い、お金を得られない他の部分では「黒字です」ということを発言した。



要するに司会者は「お金を稼いでいない＝趣味」だということを言いたいのである。



それも一理ある。



だがお金を稼ぐことが全てだったら、副業や週末起業などしないで、手っ取り早くバイトやパートをした方がいい。



その方がすぐに稼げる！！



副業や週末起業とは、ただお金を稼ぐのではなく、稼ぐ内容にプラスアルファをつけることが重要なのだ。



つまりは「好きなことで稼ぐ」というのが大事なんであり、そこにはお金だけでは得られない、充実感や満足感がなければ、週末起業とはいえないのである。



そしてそれこそが、今まで出会わなかった人たちと出会い、人脈が広がったり、好きなことで稼ごうとすることで、ストレス発散や癒しにもなるのである。



そこを司会者は分かっていない言動に憤りをかんじたが、残念ながら、我々はただ我慢し、それを上手く表現することが、出来ず、結果、惨敗に終わった！！・・・つづく



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