配信日時 2020/10/15 22:00

【号外版】第2話 日本の最高神、天照大神誕生


〇〇〇〇さん
こんばんは、坂佐井です。



古事記は素敵なファンタジー



さて、前回はイザナキ・イザナミの2人の夫婦神が、大八島を生み、たくさんの神々を生んだ。
そのとき、火の神を生んだとき、大火傷を負い、イザナミは死んでしまう。



最愛の妻に死なれたイザナキは、もう一度会いたいという思いで、黄泉の国へと向かったのである。



この死者の住む黄泉の国とは、日本書紀には記されていません。古事記だけ登場するのです。



現在でも、黄泉の国へ通じる入り口が島根県にある。
島根県は平田市猪目町にある猪目洞窟が、黄泉の国の入り口だと言われている。
途中から、肉体を置いていくそうだ~おおこわ!!



話しを古事記に戻して、イザナキは、黄泉の国の宮殿の扉の前まで行って、
「いとしい人よ、どうか国づくりを、もう一度2人で造ろう。どうか帰って来ておくれ」と必死に懇願した。



すると闇の中から、イザナミの声が聞こえてきた。



「なんで、もっと早く来てくれなかったの。私はもう、こちらの食べ物を、食べてしまったわこちらの食べ物を食べてしまった以上、そちらへは帰れないんだけど、せっかくあなたが迎えに来てくれたんだから、こちらの神様に聞いてみましょう。でも、待っているあいだ、私の姿を見ようとしないでね」



この手の約束というのは、守られることはない。
イザナキは、辛抱強く待ったとは思う。
待って、待って、待ち続けただろう。



だが、周囲はただ暗闇が続くばかりで、反応が全くない。
とうとう我慢しきれずに、宮殿の中へ足を踏み入れた。



すると、何かが横たわっている。イザナミの命だ。
彼女の体には、うじ虫が湧き、頭に、胸に、腹に、陰部に、手足に、穢れから生まれた雷神8柱がついていた。



腐敗し、異臭を放つイザナミの体・・・



「あなた、私の恥ずかしい姿を見たわね。ひどい」



イザナキの裏切りを知ったイザナミは、夫を恨み、女の悪鬼に、夫を捕えるよう命じた。



ここから、息詰まる、2人の追いかけごっこが始まった。



黄泉の国の醜い魔女たちが、逃げるイザナキを追ってきた。すかさず、イザナキは、



「えい!」



と、黒いつる草の髪飾りを解いて、うしろに投げつけた。
髪飾りは、山葡萄のつるとなり、実をつける。魔女は頭が悪いのか、追いかけていることも忘れて山葡萄をむさぼり食った。



イザナキは、その間に逃げる、逃げる。



気がつくと、また魔女たちが、追って来る。



「えい!」



今度は竹の櫛を取って、歯をへし折って投げ捨てた。
みるみる竹の子となって道をふさいだ。



魔女たちは竹の子にもかじりついて、食べている間にイザナキはさらに、逃げる、逃げる。



魔女たちのその様子を見ていたイザナミは、頼りないと感じ、体にへばりついていた雷神8柱と、大勢の手下を差し向けたが、イザナキは、もうすぐ出口に近づいていた。



イザナキは、火の神を斬りつけたときの剣、十拳剣を抜いて、追っ手をうまく追い払いながら、いよいよ黄泉の国の最終地、黄泉津比良坂(よもつひらさか)まで来た。



ここで、とどめに、桃の木についている桃の実を三つ取って、投げつけた。



この効果は抜群で、ついに追っ手を撃退したのである。



「助かった」



命を助けてくれた桃の実に対して、「オオカムズミの命」という尊い名前を与えたのである。
よほどうれしかったのだろう・・・



しかし、ほっと息をついたのもつかの間だった。



なにやら、恐ろしい雰囲気を背後に感じて、振り向くと、そこには、恐ろしい形相で迫ってくるイザナミが走って来ていたのである。



イザナキは慌てて、かたわらにあった大きな岩を、力いっぱい転がして、坂をさえぎり、黄泉の国との出入り口を塞いでしまった。



怒りの収まらないイザナミは、悔しさに満ちた声でイザナキに向かって、



「仕返しに、あなたの国の人を一日千人ずつ殺します」



それに対してイザナキは、



「それなら私の国に、一日千五百人の子供を産ませることにしよう」



と、答えた。



このため、日本の人口増加は一日に千人死ぬが、
千五百人生まれるというシステムになっているんだとか(笑)



それにしても、イザナミのこの行動をどう捉えるか・・・
女性のみなさんなら、どうだろうか?



見られたくない姿を見られたのだから、恥ずかしさと同時に、怒りがこみ上げてくるというのは、心情として、あるんだろうか!!



しかし、イザナキを殺そうとするほどの憎しみは、ただごとではないですよね。愛憎といったところか・・・



それでも、あえてイザナミの心を理解するなら、地上にはもう戻れない。
戻れないのなら、いっそイザナキに死んでもらって、黄泉の国で、一緒に暮らそうと思ったのかも・・・無理があるかな(笑)



さて、地上界に戻ったイザナキは、禊(みそぎ)をして黄泉の国の穢れを払うため、日向国(宮崎県)の阿波岐原へ行った。



そこで彼は1人で、尊い3柱の神を産む。
左目を洗ったときに生まれた太陽の神アマテラス・・・
右目からは月の神ツクヨミ、鼻からは荒ぶる嵐の神スサノオが生まれた。



ずいぶんと数多く神々を生んできたけど、ついに、ようやく本当に
すばらしい神を生むことに成功したのである。



中でもひときわ輝いているのが、日本の最高神、アマテラスの誕生であった。・・・つづく



=次回予告=

「第3話 兄弟げんかで、世界が閉じた!!」

日本の最高神 天照大神(アマテラスオオミカミ)が弟スサノオの暴れん坊ぶりに、困り果ててしまい、ついには、天岩戸(アマノイワト)に隠れてしまったからさあ、大変!!次回はあの有名な天岩戸伝説のお話しである。お楽しみに~



~マメ知識~イザナキとイザナミより前のお話



古事記は素敵なファンタジーは、おもしろい部分から入るということで、イザナキとイザナミの国生みのお話から、させてもらったが、実はその前にも、お話があるのだ。



天地がはじめて、二つに分かれた時、まず高天原(たかまがはら)に現れたのは、アメノミナカヌシを含む3柱の神であった。



その後、2柱の神が現れたが、いずれもいつの間にか、姿を消してしまった。
それ以降に現れたのが、神世七代(かみよななよ)と呼ばれる神々で、男女の性をもつ五組の神も生まれた。



そのうち最後の一組が、イザナキとイザナミであった。



【「古事記の基本1」日本神話のはじまりイザナミ イザナギ編】

たまナビ・アカデミーチャンネルで動画を配信しました
⇒ https://www.youtube.com/watch?v=jBiJqsjTBkY&list=PLLeXrdHZigLXfhZmwgfG6kgXI09-lzxSt




本メルマガを読まれて「面白い!」と思われた方は、是非ともこちらから感想をお送りください。⇒info@oichi.org
皆さんから頂ける感想が、私の情報発信のモチベーションです(笑)



【メールセミナー】副業しながら起業を目指すための7つのステップ 



第1回 志とビジョンの作り方

 1.生きがいと社会貢献を大切にしながら、ボランティアではなく利益を出す起業とは?
 2. なぜ、志が必要なのか?
 3. ビジョンと志の違いとは?

第2回 顧客獲得のコンセプト

 1. なぜ、マーケティングが必要か?
 2. マーケティングの考え方の大原則とは?
 3. 狙うべき顧客の、しっくりくる決め方とは?

第3回 選ばれる理由の作り方

 1. 成功するための、ポジショニングの決め方とは?
 2. ポジショニングを決める前にしなければいけないこととは?
 3. オンリーワンビジネスとは?

第4回 商品設計の考え方

 1. なぜお客様は商品やサービスを買うのか?
 2. 商品・サービスを買う前の顧客心理とは?
 3. 商品設計の考え方とは?

第5回 事業計画の作り方

 1. 事業計画の役割とは?
 2. 目標とすべき売り上げと経費の考え方とは?
 3. 売れるまでには時間がかかる

第6回 0から起業する行動とは

 1. 0から起業の難しさ
 2. それでも起業を目指す人のために
 3. ダブルワークというこれからの働き方

第7回 ダブルワークで自立を考える

 1.お金を稼ぐ喜びを知ろう
 2.自宅で稼げる仕組みを持とう
 3.お金は出来ないことに投資する



【無料メールセミナー】
副業しながら起業を目指すための7つのステップ
https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=IRnMyktas

みなさん、社会の役に立つことを実践して、それをビジネスにしていきましょう。
そんな人を私は応援します!



このメルマガは、毎週日曜日・月曜日に配信します。
イベント・セミナー情報は火曜日・神話・歴史などの号外版は木曜日に配信予定です。


バックナンバーはコチラ
⇒ https://1lejend.com/b/IRnMndpfylT/



NPO法人協同労働協会OICHIサイト
⇒ https://oichi.org/

起業支援センターまちなかbizあおば
⇒ https://machibiz.net/



https://1lejend.com/d.php?t=test&m=example%40example.com
※クリックだけで配信解除ができます。