古事記は素敵なファンタジー
〇〇〇〇さん
こんばんは、坂佐井です!
タケミナカタの降伏によって、オオクニヌシ
は退くことを決め、ついに、天照大神の
子孫が地上に降りる準備が整った。
当初、天照大神の息子、アメノオシホミミを
降臨させる予定だったが、出雲との長い戦い
の中で、アメノオシホミミに、
ヒコホノニニギ(以後ニニギの命)という
子が生まれたため、このニニギを降臨させる
こととなった
天孫降臨とは、天照大神の孫にあたる
ニニギが降臨することから、天の孫が
降臨するので、天孫降臨という。
さて、ニニギの命が出発をするのだが、正面
に、天上天下を照らして、異相の神が立って
いる。
天照大神が、ウズメの命に何してるのか尋ね
て来るように命じた。
ウズメの命とは、天岩戸の前でストリップ
ショーをしたあの女神である。
ウズメの命が、異相の神に何してるのか聞く
と、「私はサルタビコです。天の御子が降臨
されると聞いて、道案内に参上しました」
それを聞くと、安心し、ようやくニニギの
命が出発する。
天照大神は、ニニギの命の同行者として、
中臣氏の祖アメノコヤネ、忌部氏の祖
フトダマ、猿女の君一族の祖先アメノウズメ
鏡造りの祖、イシコリドメ、玉造りの祖
タマノオヤの5柱の神。
さらに、オモイノカネ、タヂカラオ、
アメノイワトワケと、勾玉、鏡
剣のいわゆる三種の神器も伴った。
まあ、別に名前などを細かく覚える必要は
ありません。
ああそうかぐらいの認識で、次に進んで
ください(笑)
ニニギの命を中心とする降臨遠征団は、
高天原を出発し、天の浮橋から地上へ
降り立つと、日向国(現在の宮崎県)
高千穂の峰に到着した。
さらにそこから海へ向かい、笠沙の御前
(みさき)に至り、そこに宮を建てて、
住み着いたと、古事記は伝えている。
ある時、ニニギの命はここで美しい娘と
出会った・・・
名前を聞くと、
「私はオオヤマミツの娘、
コノハナノサクヤビメ」
個人的には響きがよく、好きな名前である。
コノハナノサクヤビメ
・・・いい名前だあ(笑)
ニニギの命は直球で、あなたとまぐわいたい
と、なんと結婚の申し込みをする。
「私は、答えられません。父に聞いてみます」
それにしてもずいぶんと早い展開だなあと
思う。
出会ってすぐに結婚を申し込むなんて・・・
父親は、ニニギの命が高天原から来たことを
知っていたのだろう。
特に反対する様子はなかったが、ついでに
姉のイワナガヒメも、一緒にどうかと言って
きた。
なんとも無茶苦茶な話しである・・・
しかしニニギの命は、姉はいらないと断った
それもそのはず、姉のイワナガヒメは、
醜かったのである。
結局その夜は、妹のコノハナノサクヤビメと
仲良く、夜を過ごしたのである。
それを知った、父オオヤマミツは、ニニギの
命にこう告げた。
「イワナガヒメがいれば、天つ神の子孫の
寿命は、石のように堅固で安泰でした。
苦難の時にも、石のように耐え忍び、堅実
に生き続けられるよう、祈りを込めたから
です。
そしてコノハナノサクヤビメは、
花のように栄えるよう、祈りを捧げて
姉妹を一緒に嫁がせようとしました。
妹だけでは、繁栄は遂げても、寿命は
はかないものと、なってしまうでしょう」
これゆえに、今日に到るまで、天皇家の寿命
は長くないと、古事記は伝えている。
そして、この一夜の契りで、
コノハナノサクヤビメは、妊娠する。
これには、ニニギの命も驚いて、本当に
自分の子か、疑った!!
神様にしてはずいぶんと、スケールの小さい
話しである・・・
だが、間違いなく、ニニギの命の子供だった
(笑)
戸口のない家を造り、粘土で隙間を塞ぎ、
火をつけて出産した。
火があかあかと燃える中から、三人の男子が
誕生する。
ホデリ、ホスセリ、ホオリの3人である。
炎が照って、すせって、鎮まることから、
名付けられたらしい。
因みに、すせってとは、勢いを増すことを
表わしている。
さて、この三人のうち、二人は詳細に
語られていくのに、なぜか一人は全く、
登場してこない・・・なぜなのかな!?
古事記の記述によると、長男ホデリは、
海の幸をあさる海幸彦となり、三男ホオリは
山の幸を求める山幸彦となる。
そしてこの兄弟の話しは、また次回に
お話しさせてもらいます(笑)
=次回予告=
「第12話 海幸彦と山幸彦」
次回は、海幸・山幸兄弟の話しです。
この兄弟から、ついに初代神武天皇が
誕生します。
その瞬間を、お見逃しなく・・・
次回をお楽しみに~
~マメ知識~ 天孫降臨に秘められた謎
天孫降臨とは、それこそ戦前の歴史教育では
歴史として扱われていた。
天皇家の神様が、天上界から地上に降り
立った話しなど、実際の出来事だとは
思わないが、降り立った場所から最終的に
行き着いた場所は、神話だからと、
片付けてはいけないと思う。
なぜなら、今でも実在する地であるからだ。
そこを野間岬という。
野間岬は地図を見てもらえれば、分かると
思うが、鹿児島県は下の方の端にあり、
ホント田舎で、知っている人も少ないだろう
なぜ、そんな場所に、とりあえずとはいえ、
天皇家の祖先は住み着いたのか!?
出雲を平定し、地上に降り立つのに、
なぜそんな鹿児島県の端の野間岬に、
住まなくてはならなかったのか!?
まず出雲のオオクニヌシの国譲りの話しだが
そもそもこのオオクニヌシが治めていた国は
出雲だけではない。
それこそ、山陰地方を中心にして、大きな国
だったと思われる。
または、国譲りの話しは、そもそもが
出雲だけの話しではなかったが、神話として
まとめられるのに、出雲とひとくくりに
まとめられてしまったのではないかという
説もある。
とりあえず、オオクニヌシの了解は
取れたけど、まだまだ地上は混乱していて、
危ない状況にあったのではないだろうか!
そこで、まずは大和から一番遠いところに、
降り立ってそこから大和へ向かったと
思われる。
他にも説があって、どれが正しいのか
おおいに迷うところだけど、考古学の発達に
より、だいぶ神話と歴史が近づいてきている
それによって、神話は、絵空事と思われがち
だったが、実は歴史の秘密を解く、重要な
事柄を表しているような部分もあると思う。
もちろん、全てが事実だとは思っていない。
事実をねじ曲げた話しや、全くの
フィクションもあるだろう。
だからといって、全てがフィクションでは
ないと思う。
もしかしたら、こんな歴史があったのかも
しれないと、思いながら読むと、
神話っておもしろいと思う!!!
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