配信日時 2018/05/24 22:00

第8話 オオクニヌシの神は女好き!!


〇〇〇〇さん
こんばんは、坂佐井です。



最近、メルマガ読者にお会いすると、古事記
がこんなに面白いとは知らなかった。面白い
と、感想頂くことが増えてまいりました。



そのように感想を頂くと、私のモチベーショ
ンもあがりますので、お会いしたときは、是
非よろしくお願いします(笑)



日本人であるならば、自分の国の神話は簡単
にでも知っておいて、損はないと思います。



それでは、早速まいりましょう!!



古事記は素敵なファンタジー



さて、スサノオから見事に娘のスセリビメを
ゲットしたオオクニヌシは、稲羽のヤガミヒ
メにも、求婚し、その承諾も受けていた。



そう、あの八十神たちと、求婚しにいった、
ヤガミヒメである。本来は、ヤガミヒメの方
が先だったのだから立場が上でなければなら
ないのに、スサノオの娘ということで、スセ
リビメの方が上になってしまった。



ヤガミヒメは正妻スセリビメの嫉妬を恐れ、
争うこともなく、子供だけを置いて、故郷の
稲羽に、帰ってしまった。



この他にも、オオクニヌシは、数多くの恋を
している。



高志国(コシノコク)のヌナカワヒメという
美しい女がいた。オオクニヌシは、何度も呼
び続けた。歌などを交えて誘いかけたりした。



それが求婚の合図であり、女がそれに応えれ
ば、OKというのが、古代の習慣であった。



オオクニヌシはウソも交えながら、必死で歌
で呼び続けた。「遠い遠いこの高志国まで、
あなたのために、やって来ました。ようやく
見つけた妻が、あなたなのです」と・・(笑)



これに応えて、ヌナカワヒメは、「今は駄目
だけど、夜になったら淡雪のわかやる胸を、
撫でましょう・・・」



つまりは、夜のデートを、承諾したのである



もちろん、その夜のデートで、2人は抱き合
い愛し合った。



そんな感じで、オオクニヌシは、領土拡大と
いう大義名分のもと、出雲周辺の諸国を、従
うたびに、愛人ができてしまったのである。



まさに恋多き人なのです・・・



オオクニヌシはとにかく女好きで、結局180
人もの子を持ったといわれている。まあ、偉
大な人物が各地で妻を娶って、良い子孫を作
るなんてことは、古代社会ではそれほど珍し
いことではなかったのかもしれない。



それにしても、多すぎですよね・・・やっぱ
りオオクニヌシは権力だけでなく、男として
も魅力があったのではないだろうか。



たとえば顔が良かったとか、やさしかったと
か古事記を読むと、母性本能をくすぐるタイ
プだったのかなとは、思いましたけど、真相
はいかに(笑)



そんな、オオクニヌシの正妻は嫉妬深いスセ
リビメである。あるとき、出雲より大和へ出
発することになり、スセリビメが駄々をこね
た。すると、オオクニヌシは、



「寂しいだろうけど、心配するんじゃない。
お前は美しい、お前を一番愛している。
だから、めそめそしないで、明るくふるまっ
ておくれ」


と、詠った。



スセリビメの方も、機嫌を直し、2人は盃を
交わし、互いに睦みあったという。オオクニ
ヌシも、このときばかりは、スセリビメと、
一緒に過ごしたようである。



さて、そんな女好きなオオクニヌシも、きち
んと国造りの方も着々と、行っていた。



オオクニヌシが出雲の美穂の岬(島根半島東
端)に出掛けたとき、天上に住むカムムスヒ
の子でスクナビコナという小さな神に出会っ
た。



スクナビコナは、オオクニヌシの兄弟となっ
て、ともに国々を開拓し、固めていき、領土
を拡大していった。



ところが、国造りの途中で、スクナビコナは
常世国へと旅立ってしまった。



協力者を失ったオオクニヌシだったが、そこ
へ海を照らして現れた神があった。



自分を大事に祀れば、ともに国造りを成し遂
げようと申し出たのである。



古代人はイザナキとイザナミのように、国造
りは常にニ柱の神の手によって、行われると
考えていたようである。



さて、オオクニヌシは、その神の希望通りに
大和の御諸山(三輪山)山頂に祀って、国造
りを再開させ、ついに、豊穣な国を完成させ
たのであった。・・・つづく



=次回予告=

「第9話 オオクニヌシの国譲り」

さて次回は、久しぶりに、本当に久しぶりに
我が国日本の神様、天照大神が登場します。

出雲の国がオオクニヌシの力で、繁栄してい
たのを見ていた天照大神は、出雲の国を手中
に治めようと、決断したのである
・・・次回をお楽しみに~



~マメ知識~出雲にオオクニヌシの国は実在
      したか!


出雲におけるオオクニヌシの国造りは、今ま
では神話の中の絵空事だと言われてきた。

なぜなら、畿内や北部九州などから遺跡が多
く発掘されたが、出雲地方からは何も出てこ
ないことが、理由としてあげられている。

しかし、ここ20年の間で、出雲でも大きな
遺跡が発見されてから、もしかしたら、出雲
に大きな政権をもつ国があったのかもしれな
いという風潮になっていった。

具体的には、島根県斐川町の荒神谷遺跡から
358本の銅剣と最古級の銅鐸6個、銅矛16本が
発見された。

それまで全国で出土した銅剣の総数300本を、
ここだけで上回ってしまったのだ。

また、荒神谷遺跡から東南に3キロのところ
に、加茂岩倉遺跡があって、ここからも、
銅鐸がなんと39個発掘された。


銅剣や銅鐸は、祭祀において重要な役割を
担っていたからこれらが大量に出土したとい
うことは、出雲が祭祀の中心だったという
ことを、示しているともいえる。

さすがにこれだけの遺跡が発掘されると、
出雲に大きな国はなかったと主張する人も、
無視できなくなり、もしかしたら神話で起こ
ったような出来事が、本当にあったのかもし
れないという状況になってくる。
まあ、全てが真実ではないですが。


出雲というのは本当に謎めいていると思いま
す。本当の事をあまり語りたがりません。
それがすごく神秘的に感じるのは私だけでは
ないでしょう。



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