〇〇〇〇さん
こんばんは、坂佐井です。
古事記は素敵なファンタジー
兄弟である八十神(ヤソガミ)から逃れるた
め、スサノオの住む根の堅州国にやってきた
オオクニヌシ。
なぜ、ここにスサノオがいるのかは、古事記
では説明がなく、よくわからない。
想像で書くならば、彼は母親であるイザナミ
に会いたがっていた。
イザナミがいる黄泉の国と、スサノオがいる
根の堅州国は、黄泉比良坂(よもつひらさか)
を挟んで、隣にあるといわれていて近い。
つまり、母親のそば近くで、余生を過ごした
かったのではあるまいか!!
さて、その根の堅州国に、オオクニヌシが
逃れてきた。
そこで、出会ったのが、スサノオの娘のスセ
リビメで、二人は、初めて会った瞬間に・・
・お互いが一目惚れ。
そこで、オオクニヌシは、父であるスサノオ
に、娘さんを下さいと、お願いすることにし
た。
なんとまあ、展開の早いこと。それより、八
十神と争った。
ヤガミヒメはどうなったんでしょう・・・
スサノオは、ジロッとオオクニヌシを見ると、
「帰れ」
と一言・・・おおこわ・・・
まあ、でもこのスサノオの気持ちは、娘を持
つ父親なら誰もが、同じ気持ちではなかろう
か。
私にもまだ小さいが子供がいる。誰が来ても
最初はいい気がしないと思うし、スサノオと
同じような態度はとるでしょう(笑)
しかし、オオクニヌシもあきらめなかった。
それならばとスサノオは、オオクニヌシに対
し、試練を与えた。
スサノオは、オオクニヌシを蛇の這い回る
部屋で、泊まるように言う。
困ったオオクニヌシだったが、スセリビメが
蛇を追い払うという布を渡されて、助かった
すると次の日には、ムカデと蜂であふれた
部屋で、泊まるように言われる。
するとまた、スセリビメがムカデと蜂を追い
払うという布を渡されて、またまた助かった
なかなかしぶといと思ったのか、ついにスサ
ノオは、オオクニヌシを野原へ連れ出すと、
遠くに放った鏑矢を取ってくるように命じ、
オオクニヌシが探しに出たあとに、なんと、
火を放ったのである。
そのとき、救いの手を差し伸べたのは、ネズ
ミであった。
「内はホラホラ、外はスブスブ」と言ってい
る場所を踏むと、穴が開き、そこに隠れて
危険を逃れた。
そして、ネズミが鏑矢の羽を見つけて、オオ
クニヌシに渡し、それを持ち帰ったのだった
それでも、スサノオは、オオクニヌシを認め
ない。次にスサノオは、自分の頭のシラミを
取るように命じた。
しかしそれはシラミなどではなく、ムカデだ
った。
ムカデを触ったら、毒に冒されてしまう。
すると、スセリビメがそっと椋の実と赤土を
持ってきた。そして身振り手振りで、オオク
ニヌシに教える。
シラミ取りはシラミを口にプチュンと噛み殺
し、ペッと吐く。しかしムカデでは、それは
できない。
そこで、椋の実を噛み、赤土を口に含んで、
吐き出した。
そうやって、あたかもムカデを噛み殺して
いるように、見せたのである。
少しは見直したのか、スサノオはいびきを
かいて、眠ってしまった。
すかさず、オオクニヌシとスセリビメは、
スサノオの髪を大広間のたる木に結びつ
け、部屋の戸口を塞いだ。
オオクニヌシは、スセリビメを背負って、
太刀やら弓矢やら琴までも持って、逃げ
出した。
ところが、その琴が木の枝に触れてしま
い、音が鳴ってしまった。
「おのれ、まちやがれ!」
スサノオは気づいて、起き上がろうとしたが
、髪が結わえてあるから、動けない。苛立ち
ながらも、髪をほどいて、そのあとを追う。
古事記でよくある追いかけごっこです。かつ
てはイザナキとイザナミの追いかけごっこも
ありましたね(笑)
今回も、イザナキとイザナミ同様、黄泉比良
坂(よもつひらさか)まで来てスサノオは、
追うのをやめて、娘をあげる決心をする。
「おい、わしの太刀と弓矢を使って、八十神
たちを倒せ。スセリビメを妻にして、これか
らはオオクニヌシと名乗れ、そして、宇迦山
に立派な宮殿を建て、しっかりした土台石の
上に、宮柱を建て、天高く、棟木を渡せ」
実は、オオクニヌシという名前は、このとき
に初めて名付けられました。それまではオオ
アナムジという名前だったんです。
同じ人物にいくつも、名前をつけて説明する
と、混乱すると思いましてて、この物語では
オオクニヌシで、統一して、お伝えしてたの
です(笑)
また、宇迦山とは出雲大社の近くにある山で
後の出雲大社へと繋がっていく。
その後、オオクニヌシは、兄弟でもあるあの
にっくき、八十神たちを倒して出雲を平定し
たのでありました。めでたし、めでたし・・
この物語は、古代出雲の支配者がモデルとな
っていると思われる。八十神とは、他の豪族
のことであろう。
・・・つづく
=次回予告=
「第8話 オオクニヌシの神は、女好き!」
さて次回はいよいよ、オオクニヌシが国づく
りを始めます。彼がどんな国をつくり、どん
な生活をするのか・・・タイトルを見れば、
なんとなく想像つきますよね(笑)
次回をお楽しみに~
~マメ知識~ 古代人はどんな食事をしてい
たのか!
古代人の主食は五殻といって、稲・粟・小豆
・麦・大豆の五つ。
稲、今でも日本人の主食だ。粟は縄文末期に
伝わったとされている。小豆は魔よけの役割
もあったとされる。
麦は米に次いで重要な穀物であり、大豆は、
粟同様縄文末期に伝わったとされている。
この五殻は、古事記では、スサノオが、高天
原を追放されたとき、その道すがら、オホゲ
ツヒメに食事をお願いした。
すると彼女の体から食べ物を取り出して、調
理した様子をみて、穢れた食事と思い女神を
殺してしまう。
その体から、五殻の種が誕生する。
女神の死によって、命の源の食料が生まれる
のは、毎年刈り取られる食物は、翌年には
新たに芽吹き、実を結ぶという自然界の法則
を表しているのだとか。
感想などご意見がありましたら、下記まで
お願いします⇒
info@oichi.org
このメルマガは、毎週日曜日・月曜日に配信
します。イベント・セミナー情報は火曜日・
神話・歴史などの号外版は木曜日に配信予定
です。
バックナンバーはコチラ
⇒
https://1lejend.com/c/CZBX/DpSe/n/
NPO法人協同労働協会OICHIサイト
⇒
http://oichi.org/
起業支援センターまちなかbizあおば
⇒
http://oichi.org/machinaka-biz-aoba
青葉ビジネススクール(オンライン配信)
⇒
https://aoba-school.biz/
https://1lejend.com/d.php?t=test&m=example%40example.com
※クリックだけで配信解除ができます。