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NPOが横浜市北部の商店街で運営する~副業・起業の学校~まちbiz
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配信日時
2018/05/10 22:00
第6話 稲羽の白兎 いじめられっ子からヒーローへ!
古事記は素敵なファンタジー
〇〇〇〇さん
こんばんは、坂佐井です!
さて、前回、ヤマタのオロチという大蛇を
退治したスサノオが、クシナダヒメと結婚し
宮を建てて、幸せに暮らしたところまで、
お伝えしました。
今回は、古事記の中でも、有名なお話し、
稲羽の白兎物語です。
隠岐の島のウサギは、本土に渡るために、
ワニ(サメ)を騙すことにした。
まず、ウサギはどちらの仲間が多いか比べよ
うと、持ちかけて、ワニを島から本土の前ま
で並ばせて数えるふりをして、背中を渡り始
めた。
あと、少しで目的地というところで、口を滑
らせて、バレてしまう。当然ワニは怒り、
なんとウサギの皮をはいでしまった。
ウサギは、赤裸の状態で、ぐったりと海辺に
横たわっていた。
そこへ八十人の兄弟神たちが歩いてきて、
ウサギを見つけると、
「痛むのか! それなら塩水を浴びて、風に
当たるように高い山のてっぺんで、寝てると
いいぞ」
皮をはがれて赤裸の状態のウサギに、そんな
ことして、いいわけない。
想像しただけでも痛い!!
しかしウサギはそれを実行してしまう。
塩気を浴びた肌はさらに赤くただれ、風が吹く
たびにキリキリとした痛みが発する。
ウサギは苦しさで、泣き叫んだ。
さてこの八十人の神だが、実際にそんなに大勢
だったわけではないと思う。せいぜい10人ぐ
らいだろうか。
この神たちはどこへ向かっていたのかというと
求婚の旅に出てきたのだ。
求婚の相手はヤガミヒメという因幡の娘で、
その美しさは、近隣はもちろんのこと、
遠国にまで聞こえていた。
八十人の神が通り過ぎると、1人遅れてやっ
て来る者がいた。
泣きわめいているウサギを見て、
「どうしたのだ」
と尋ねると、先程のひどい仕打ちを話した。
「まずは、川の真水で洗って、塩気を落とし
それからガマの穂を集めて花粉を敷きつめ、
その上で転がれば、傷も癒えるよ」
このやさしいアドバイスをした者こそ、今回
の主役であり、今後の古事記にも大きな影響
を与えるオオクニヌシである。
オオクニヌシは、あの意地悪な八十神の末っ
子で、兄弟たちにこき使われていた。
このときも、重い荷物を背負わされ1人遅れ
て歩いていたのだ。
傷が癒えたウサギは、大喜びで、オオクニヌ
シに向かって、
「ご兄弟の八十神は、嫁をもらうことはない
でしょう。荷物運びをなさっているあなたが
娶ることになります」
ただのウサギではないな・・・なぜならその
予言は当たるからだ(笑)
八十神はそれぞれにヤガミヒメに求婚の申し
出をしたが、あっさりと断られ、しかも
ウサギの予言どおり、
「私は、オオクニヌシの妻になりたいの」
と言われてしまう。
当然に意地悪な兄弟たちは、許せない。
彼らはなんと、オオクニヌシを殺そうと
考える。
兄弟たちは、オオクニヌシを山に連れ出すと
赤いイノシシと見せかけて、真っ赤に焼いた
石をオオクニヌシ目掛けて落とし、焼き殺し
てしまう。
これを知ったオオクニヌシの母は、キサガヒ
メ(赤貝の女神)とウムギヒメ(ハマグリの
女神)に助けを求め、赤貝の粉末とハマグリ
の、乳汁のような水を混ぜた膏薬のおかげで
息を吹き返した。
この貝のエキスが火傷にはいいらしい・・・
それを知った兄弟たちは、再び騙して切れ目
に楔を打ち込んでおいた大木に誘い込むと、
はさみ殺してしまった。
するとまた母神が木を裂いて救い出すと、
「オオクニヌシよ、ここにいては殺されてし
まう。ここはスサノオの命のいらっしゃる
根の堅州国へ行きなさい。きっと良い対策を
いただけるでしょう」
根の堅州国(かたすくに)というのは、地底
の国で、須賀の宮で幸せに暮らしていたと思
われるスサノオが、なぜかここにいるという
理由は分からないが、スサノオは高天原に
いたときから、死んだ母、イザナミに会いた
がっていたことから、生きながら、黄泉の国
に近い、この国に住んでいたのかも・・・
とにもかくにも、オオクニヌシは、スサノオ
のいる根の堅州国へ逃れたのであった。
・・・つづく
=次回予告=
「第7話 スサノオの娘を妻にする試練!」
さて次回は、根の堅州国へ逃れたオオクニ
ヌシが、スサノオと対面する。スサノオに
はきれいな娘がいて、オオクニヌシは一目
惚れしてしまう。
オオクニヌシは、娘を嫁にほしくなり、
父スサノオの試練を受けることに
・・・次回をお楽しみに~
~マメ知識~オオクニヌシは大黒天だった!
オオクニヌシは漢字で書くと、大国主神とな
る。つまり大いなる国の主である神という
意味で、とても偉い神さんなのである。
本文中ではすでにオオクニヌシの名前で、
登場しているが、実は初めからオオクニヌシ
だったわけではない。
当初はオオアナムジという虫みたいな名前
だった(笑)
彼がオオクニヌシになるのは、次回で分かる
ので、楽しみにしてほしい。
さて、オオクニヌシは、大黒様の愛称でも呼
ばれてる。
つまり、大黒天は七福神の1人であり、本来は
まったくの別の神様だったが、大国と大黒、
字音が同じなため、いつのまにか、オオクニヌ
シも大黒様と呼ばれるようになってしまったの
だ。
どちらもニコニコしていて、大きな袋を背負っ
ているという共通した姿形が、拍車をかけたの
だろうと思っている!!
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