〇〇〇〇さん
こんばんは、坂佐井です。
古事記は素敵なファンタジー
前回、あまりの弟スサノオの暴れっぷりに、
どうしてよいか、分からなくなった天照大神
(アマテラスオオミカミ)は、天岩戸の奥に
隠れてしまい、入り口を、塞いでしまった。
天照大神は、太陽の神なので、彼女が隠れて
しまうということは、世界が闇に包まれると
いうことになる。
さて、困ったどうしようということで、今回
はここから、始まります。
世界が闇に包まれると、なにやらよくない騒
ぎがあちこちから、聞こえだし、この危機に
神々が続々と、天岩戸の前に、集まってきた
「何か、よい案はないものか・・・」
神々の中で、一番の知恵者であったオモイノ
カネの命に注目が集まる。
「良い案があります」
オモイノカネの命の案を聞いた、神々たちは
早速実行に移しました。
まず、ニワトリを、岩屋の前に集めてきて、
鳴かせた。
そして天の香具山から、持ってきた榊の上の
枝に、勾玉(まがたま)、中の枝に鏡を、下
の枝に白や青の布をさげた。
この布とは・・・まあ、神主さんがお祓いを
するときに、ヒラヒラと揺れる白い紙を思い
浮かべていただければ、いいでしょう。
古くは布で作っていたんだそうです。
さて、用意万端整ったところで、アメノコヤ
ネの命が、声高々に、祝詞(のりと)を唱え
る。
「さあ、天照大神よ、出来たまえ~」
そんなようなことを唱えながら、岩戸のかげ
に、一番の力持ち、タヂカラオの命が身を隠
し、いよいよウズメの登場である。
ウズメの命は、つる草でたすきを掛け、髪を
飾り、笹束を手に持ち、岩戸の前に桶を伏せ
て、トトン、トントン、トトントントン、
踏み鳴らしながら踊る。
次第に調子をあげ、激しく動いて、文字通り
狂喜乱舞の大騒ぎ・・・着衣ははだけて、
乱れに乱れる、ついにはオッパイも飛び出し、
下腹も、見えたり隠れたり・・・
もう、大変なはしゃぎよう。集まった神様た
ちも、
「いいぞ、ウズメちゃん!!」
「それいけ、やれいけ、ドン、ドン!!」
ニワトリは鳴き、あちこちで玉飾りが激しく
揺れて、美しい音を撒き散らす。
ウズメの命の踊りはますます高ぶり、卑猥さ
を加え、滑稽さを増して、群がる神様も大騒
ぎ!!
岩戸の中にいた天照大神も、外の騒ぎを聞い
て、不思議に思った。自分がいなくなり、
太陽の光がなくて、さぞかし悲しんでいると
思ったのに、外はけたたましいほどの騒ぎ。
ちょっと気になって、岩戸を少しだけ開けて
みた。
「あれは、ウズメの命ね、なにがあんなに
うれしいの?他の神様も、なんで楽しがって
いるんだろう?」
「あなたより、すてきな神様が、いらしたか
らよ」
と答えたのも、オモイノカネの命の作戦であ
る。
そして、天照大神が見えるように、鏡を置い
た。自分の顔を見た天照大神は、
「あれが、私より、ステキな神様なのね」
自分の顔を鏡で見て、勘違いをしてしまう。
もう少し、よく見ようとして、さらに岩戸を
開けて、身を乗り出したとき、岩戸の影に隠
れていたタヂカラオの命が、思いきり岩戸を
こじ開けた。
天照大神を岩戸の外へ連れ出すと、待機して
いた神様が、しめ縄を素早く岩戸に張った。
オモイノカネの命の作戦は、見事に成功した。
「そういうことだったのね」
とは、天照大神である。
たちまち世界は、光を取り戻したのである。
めでたし、めでたし・・・
さて、その後、もとはといえば、スサノオの
乱行から始まったことで、罰することを決め
た。
神々は再び相談して、物品の押収と、罰金、
さらに清めの意味で、髭をそられ、手足のつ
めを切られ、高天原(たかまがはら)からの
追放が厳命された。
それにしても、この天照大神の動きを
見ていると、女性の神というより、男性の神
の動きに見えなくもない。
ウズメの命の、踊りを見たくなるなんてね。
世界でも、女性の神が、最高神というのは、
めずらしい。
実は天照大神も、実は男神だったという、
話しもあって、その真偽の程は定かではない
それよりも、なぜ、天照大神は、日本の最高
神で、太陽の神で、女神でなければならなか
ったのか??
そう疑問に感じるほうが、適切かもしれない
それについては、下記のマメ知識の中で、
お話しすることにしよう。
=次回予告=
「第5話 娘を救え! 死闘 スサノオ対八俣の大蛇」
さて、次回の古事記は素敵なファンタジーで
すが、追放されたスサノオが、出雲の地に降
り立ち、立派な神へと変貌を遂げていく過程
のお話しです。
あの有名な八俣の大蛇(ヤマタノオロチ)を
スサノオが退治する話しです。お楽しみに~
~マメ知識~ 天照大神は実は卑弥呼だった!!
神話というのは、突飛な話しが多いので、
どうしても実話的には怪しまれてしまいがち
だが、全てではなくても、元になる実話が、
そこに存在した可能性は高いと思う。
だから、天照大神がなんらかの事実を元に、
女神とされたんではないかと、思うのである
よく、言われているのが、天照大神は卑弥呼
だった説!!
なぜ、天照大神が女神だったかといえば、
当時の日本の最高権力者が女性だったのでは
ないかと思われる。
そう邪馬台国の女王、卑弥呼が、天照大神?
だったとすれば、日本の最高神が女神な理由
も頷ける!?
卑弥呼とは、名前ではなく、尊称だと言われ
ている。
今でいう社長とかと、一緒だ。卑弥呼という
文字には、なんら意味はない。
なぜなら、それは中国が、ヒミコと聞いて、
それを文字で表しただけの、たんなる当て字
にすぎない。普通に考えて、「いやしい」と
いう字を、時の権力者が使うわけがない(笑)
卑弥呼は恐らく、日御子か、日巫女だったの
ではないかと言われている。日はお日様の日
つまり太陽である。
太陽といえば、太陽の神、天照大神ですよね
これは、よく言われている一つの仮定の話し
だが、日本は当時、倭国であり、邪馬台国が
日本を治めていた。その権力者は卑弥呼だ。
卑弥呼は西暦248年頃、死にます。この年に
は日本で何が起こったかというと、皆既日食
である。一日暗かったのだ。
彼女は太陽を司る巫女として、絶大な権力を
握っていた。しかし、ある日のこと、突然世
界が暗闇になるという事件が起きた。
もちろん科学のない時代である。皆既日食な
んてどういう原理で起こるかなんて、その当
時の人たちは知らなかったと思われる。
当然、この事態を重く見た、邪馬台国は、こ
の闇の世界を救うには、人身御供を捧げるこ
とを選択した。
太陽の国なのに、太陽を失ったこの事件は、
恐らく、最大の大惨事だったろう。
卑弥呼は太陽を司って、女王として国を治め
ていたのに、世界が闇になったということは
卑弥呼の巫女という呪術的なパワーが落ちて
きていると人々は思った。
そして、卑弥呼は死にます。恐らくそれは、
犠牲となって殺されたのではないだろうか!
そして、世界はまた、再び太陽を取り戻した
と・・・
つまり、天岩戸伝説は、この卑弥呼と皆既日
食の話しを元に、卑弥呼が神格化され、やが
ては伝説となり、この天岩戸の神話が生まれ
たのではないかといわれている、一つの仮説
だ。
ついでに補足すると、卑弥呼が死んだ後、卑
弥呼の弟らしき人物が、男王に立つも、国は
混乱したままで、ようやく、宋女のトヨを立
てて、国が治まったのだが、これも古事記に
当てはめることができる。
弟らしき男王とは、スサノオにあたる。それ
でも国は収まらなくて、慌てて、トヨという
宋女を立てる。
このトヨも、天照大神という解釈である。
つまり、天照大神が、天岩戸に隠れたという
のは、殺されたか、自殺したかということで
あり、次に天岩戸から出てきた天照大神とい
うのは、新しい女王、トヨが卑弥呼となって
誕生したのではないかということである。
なぜなら、卑弥呼とは尊称だと、前にも触れ
た。
社長のような意味合いと、同じである。
社長は人が変わっても、社長という名前は継続
していく。
そう、考えていくと、古事記っておもしろいと
思わないだろうか!
上記のような話しが本当かどうかは分からない。
他にもたくさんの説がある。
古代の日本はわからないことだらけである
だから、おもしろい!!
そんな古事記の世界を、楽しんで頂きたいと
思う!!
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