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令和8年10月23日(第4625号)
「80億分の1ゲーム」で、6回の人生を生きてみて思ったこと
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話:2654字/読了時間4分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は、10kmのランニング。今週末フルマラソンがあるのですが、
なんと、喉風邪をひいてしまいました…。油断した頃にふいにやってくるのですよね(汗)なんとか復活して、週末は走りたいと思います。
*
さて、本日のお話です。
皆さま、「80億分の1ゲーム」というものを聞いたことはありますでしょうか?
Xか何かで、ふとトレンドワードになっているのを見つけたのが数日前でした。
内容は、端的に言えば「人生シミュレーションゲーム」。
ランダムにさまざまな国、性別、
家庭の所得水準(5段階評価で上位20%~下位20%まで)、
家庭環境などの「リアルガチャ」をバーチャルで体験できるというものです。
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<80億分の1 · あなたは誰として生まれる?>
いま生まれてくる赤ちゃんの一人になって、
172か国の実際の統計のなかで、その人の一生を生きてみます。
あなたはどこで生まれる
1in8b.life
https://1in8b.life/ja/
======================
ゆっくりやると1人生1時間。
早送りをすれば、1人生15分くらいで終わります。
なんとなくやってみたら、ハマってしまい、
すでに6回くらい人生をやってみた(?)のですが、
その体験について、共有してみたいと思います。
それでは、どうぞ!
■「人生ガチャ」のリアル体験ゲーム
「親ガチャ」「遺伝ガチャ」…。
そうした「生まれ持ったガチャ」があることは、誰もがわかっています。
そして、出会いも、経験も、ある意味「ガチャ」みたいなもの。
その「ガチャだらけの人生」を、どのように自分が受け止め、
どのように生きていくのか。
こうした問いは、どうでもいい人にとってはどうでもいい話ですが、
好きな人にとっては、いくら考えても飽きない、
哲学的な匂いもする問いに感じます。
「80億分の1ゲーム」では、
現在、1秒に約4人の赤ちゃんが生まれているそうですが、
その「赤ちゃん」が生まれ落ちた国や家庭環境が、
統計的な確率に基づいてランダムに割り当てられ、自分が誕生します。
そして、その人生を、自分なりに
「勉強する or 運動する or 手伝いをする」などなど、選択しながら生きていきます。
しかし、それがうまくいくかどうかも統計的な確率をもとに計算され、
病気や不慮の事故に遭う可能性も、
統計的なデータに基づいて決まるという前提で進んでいきます。
まさに「人生ガチャのリアル体験ゲーム」です。
■最初の人生は「インドの女の子」「下位20%」
そして、実際にやってみると、私のゲームにおける最初の人生は、
「インドの女の子」「同じエリアの中で下位20%の所得の家庭」(5つ星中1つ)
という出自になりました。
土壁の家に、兄弟姉妹がいる。
ただし、貧困のため、出生登録ができず、
正式な仕事には就くことができない、という状態から始まります。
やっぱり「学び」は大事だろうと、「勉強」や「自己投資」を選んで、
人生を切り開こうとしますが、
家庭環境により「家事手伝い」をせざるを得なくなりました。
親に交渉して、学校に通わせてもらいたいと伝えますが、残念ながら叶いません。
そして20歳頃で結婚をし、子どもを授かります。
その後、さらに2人の子どもを授かります。
シミュレーションということですが、
「学びに投資することでなんとか所得を上げたい」と思います。
しかし、そもそも学びに投資するお金と時間が、ない。
それでも「自己投資」を選択し、勉強しますが、
いい仕事はそんなに簡単には見つからない。
そして、40歳を過ぎると、
「もう自分には可能性がないだろう…。子どもたちを塾や学校に行かせよう」
と思うようになりました。
借金があったり、熱帯夜で眠れなくなったりしました。
また、病気をしても、お金がないので治療を受けることができず、
民間療法で様子をみるということもありました。
そうこうしているうちに、あっという間に60歳になります。
でも借金があるので、引退はできず働き続けることにします。
そして70歳になると、子どもからの仕送りで借金がようやくなくなる。
でも、その頃には、友人や親もどんどん亡くなっていき、
自分の体も動かなくなっていく。
それでも、子ども3人を育てたことによる、ささやかな幸福や、
誰かの人助けをしたことによる満足感があり、幸福度としては悪くない。
生活は苦しいが、人に囲まれている。
そんな時間が過ぎていき、そして90歳という長寿で天命を全うした…。
そんな人生でした。
そして、それを終えたときに、なんだか、感動してしまったのでした。
不意のことで、自分でもびっくりしました。
■無双人生と、15歳で終える人生もあった
もう一度やってみたら、また「インド」でした。
そして、4回目も「インド」でした。
というのも、赤ちゃんが誕生する国で多いのは、
1位がインド(17.6%)、2位が中国(6.7%)、3位がナイジェリア(5.7%)。
ちなみに日本は40位くらい(0.57%)。
なので、必然的にインドに生まれ落ちる可能性が高まります。
また、ある人生では、15歳で子どもを産み、
出産による合併症でそのままこの世を去る人生もありました。
(ナイジェリアだったような)
そして、ブラジルの高所得層の家庭に生まれて、しかも、
天性の才能(類まれなる知的能力と、音楽的才能の両方を持ち合わせていた)という
「SUR(スーパーアルティメットレア)」的なガチャで生まれたこともありました。
そうすると、自然な流れとして「極めて優秀な成績で卒業」となり、
フランスの大学院へ行き、教授になり、
さらには仕事を変えて経営に手を出して、そこでも成功。
資産も数十億となり、お金を寄付しまくるという人生も味わい(?)ました。
まさに「無双」的な人生でした。
■やってみた全体的な感想
…と、こうした早送りのバーチャル人生をやってみて思ったのが、
どの人生も、味わい深かった。
ただし「もがいた人生のほうが、グッと来た」という感想を持ちました。
始めから、生まれ落ちたところでは、チャンスは限りなく少なかった。
でも、そこから自分なりに勉強や人間関係を一生懸命やろうと思った。
その結果、恵まれた生活や、成功したりということはなかったとしても、
小さな努力の痕跡が後になってちょっとだけ返ってくる。
「お前たちがいて、いい人生だった」という最後の言葉のようなものがあると、
一つの物語が完成しているようで、非常に味わい深いなあ…と思ったのでした。
全体として、ものすごく真面目に、自己啓発本に書いてあるような、
望ましい行動(チャレンジする、学ぶ、人間関係を大事にする、
健康も大事にする、人も助ける…等々)をすると、
「その人の出自の範囲内で上向く」という感覚がありました。
そして、たぶん、これが現実なのだろうな…と思います。
やはり、抗えないことはたくさんあるものの、
その中で自分なりに精一杯生きようとすること、
それが大事なのだろうな…などと感じさせられるゲームでした。
自分は、自分が生まれた人生の選択を、真剣にしているだろうか。
そんなことも考えさせられるかもしれません。
よかったら、ぜひやってみてください。面白いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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【編集後記】
◯今月のランニング:230km
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