---------------------------------------------------------------------------
皆さまの1日を5%元気にするビジネス系メルマガ『カレッジサプリ』
---------------------------------------------------------------------------
令和8年10月21日(第4623号)
なんとなく飲んでいるサプリを、生成AI✕論文で科学的に検証してみた
株式会社カレッジ 紀藤康行
---------------------------------------------------------------------------
※このメールは、メールマガジンにご登録頂いた方、名刺交換をさせていただいた方、研修にご参加頂いた方に配信をしております。
ご不要の場合は大変お手数ですが、メール下部の「配信停止はこちら」より解除くださいますようお願い申し上げます。
(本日のお話:2990字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は、高校生ヘのリーダーシップの授業。
その他、1件のアポイントでした。
また夜は、クリティカルシンキングの講座への参加。
これまでも勉強してきましたが、やはり学びの場はいいなあ…!と体感しております。
その他11kmのランニング。
*
さて、本日のお話です。
突然ですが、最近のマイブームがあります。
それが、「サプリメントが本当に効果があるのかどうかを、論文で調べてみる」という、大変マニアックなブーム(?)です。
現在、体調管理&マラソンの走力アップに向けて、
サプリメントなどの栄養補助食品にはまっております。
ちなみに現在飲んでいるのは、マルチビタミン、ビタミンC、鉄分、クレアチン、腸内環境を整えるサプリ、
そして脱毛防止の薬、そして最近飲み始めた「アスタキサンチン」。合計30粒ほど。
毎朝、合計約30粒のカプセルとサプリを、
米粒のように口に入れて流し込む私をみて、
妻は「…てか、補充しすぎじゃない!?」とツッコミを受けております。
……しかしながら、こうしたサプリメントというものは、
実際にどれくらい効果があるのか、非常に曖昧です。
「何%の人が効果を実感!」などとプロモーションで表示されていたり、
「ビタミンやミネラルは摂ったほうがいいよね」と言われていますが、
ほとんどプラシーボ効果ではなかろうか、と思えなくもない。
▽▽▽
…ということで、最近飲み始めた「アスタキサンチン」というサプリについて、
生成AIを使いつつ、専門外の論文を読んで調べてみました。
内容は、2026年5月に発表された「アスタキサンチンと運動後の回復」に関するメタ分析です。
ということで、ちょっとマニアックですが、
早速中身を見てまいりましょう。それでは、どうぞ!
===========================
<本日の論文>
タイトル:The Effects of Astaxanthin Supplementation on Exercise Recovery Biomarkers and Exercise Performance: A Systematic Review and Meta-Analysis
(アスタキサンチン補充が運動後の回復指標および運動パフォーマンスに与える影響:システマティックレビューとメタ分析)
掲載誌:Nutrients, 2026年, 18(10), 1570
著者:Shuning Liu, Wenqian Yao, Yan Wei ほか(計10名)
所属:北京体育大学、中央民族大学
===========================
■30秒でわかる本論文のポイント
・アスタキサンチンとは、サケやエビなどにも含まれる赤色の天然色素で、
抗酸化作用や抗炎症作用が期待されている成分である。
・本研究では、24件のランダム化比較試験を統合し、
運動後の回復と運動パフォーマンスへの効果を検証した。
・その結果、筋肉損傷に関連する指標であるCKとLDHに、有意な低下が認められた。
・一方、最大酸素摂取量(VO2max)、タイムトライアル成績、
最大パワーなどには、有意な改善が確認されなかった。
・つまり、アスタキサンチンは「運動能力を直接高めるサプリ」というより、
「運動後の回復をサポートする可能性があるサプリ」と考えられる。
■研究の背景と目的
さて、そもそも、なぜアスタキサンチンが運動後の回復に関係するのでしょうか。
私たちが激しい運動をすると、筋肉には微細な損傷が生じたり、
活性酸素による酸化ストレスが発生したりします。
もちろん、こうした反応はトレーニングへの適応にも関係するものですが、
負荷が大きすぎると疲労や筋肉痛、パフォーマンスの低下につながることがあります。
そこで注目されているのが、アスタキサンチンの抗酸化・抗炎症作用です。
ただし、これまでの研究では「効果がある」というものもあれば、
「明確な効果が見られなかった」というものもあり、結果が一致していませんでした。
そこで今回の研究では、複数の実験結果をまとめて分析する「メタ分析」によって、
本当に効果があるのかを検証したのでした。
■研究の方法
研究者らは、2026年1月までに発表された研究を検索し、
条件を満たす24件のランダム化比較試験(RCT)を分析しました。
対象となったのは、16歳以上の健康な人や、運動習慣のある人、アスリートなどです。
アスタキサンチンを摂取したグループと、
プラセボ(偽薬)などを摂取したグループを比較しました。
主に確認したのは、以下の2つです。
⑴運動後の回復に関連する指標:
筋肉損傷の指標であるCK、LDHや、炎症・酸化ストレスに関する指標等。
⑵運動パフォーマンスに関する指標:
最大酸素摂取量(VO2max)、タイムトライアルの記録、最大パワーなど。
つまり、「体の中で起こっている変化」と
「実際に運動能力が高まったか」を分けて調べたわけです。
■主な結果(わかったこと)
◯わかったこと1:筋肉損傷に関連するCKが低下した
まず、今回の研究で比較的一貫した結果が見られたのが
「CK(クレアチンキナーゼ)」という指標です。
CKとは、筋肉の細胞内に存在する酵素の一つです。
激しい運動によって筋肉がダメージを受けると、
血液中のCKが増加することがあります。
今回のメタ分析では、アスタキサンチンを摂取したグループで、
このCKが有意に低下していました。
効果量はSMD=−0.45で、おおむね小〜中程度の効果です。
これは、アスタキサンチンが運動による筋肉への負担を軽減する可能性を示しています。
◯わかったこと2:もう一つの筋損傷指標LDHも低下した
次に「LDH(乳酸脱水素酵素)」という指標です。
こちらも筋肉などの細胞内に存在する酵素で、
組織が損傷すると血液中の値が上昇することがあります。
分析結果では、LDHについても有意な低下が認められました(SMD=−0.93)。
ただし、研究ごとの結果には大きなばらつきがあり、
エビデンスの確実性はCKほど高くありません。
したがって、効果がありそうではあるものの、慎重に解釈する必要があります。
◯わかったこと3:運動パフォーマンスは改善しなかった
そして、個人的に気になるのが、
「アスタキサンチンを飲むと、マラソンが速くなるのか?」ですが、
結論として、今回のメタ分析では、
最大酸素摂取量(VO2max)、タイムトライアル成績、
最大作業量・パワー出力のいずれについても、有意な改善は確認されませんでした。
残念ながら、飲むだけで走力が上がる、という話ではないようです。
■まとめと感想
今回の2026年の論文では、アスタキサンチンがランダム化比較試験のメタ分析において、
筋肉損傷に関連するCKやLDHを低下させる可能性が示されました。
これは、個人的には心強いな…!と思った次第です。
また、今回調べてみて面白かったのが、
そもそも私がアスタキサンチンに興味を持ったのは、
ランニングでよく外に出る&肌が私は非常に弱いので、
紫外線による肌へのダメージを和らげるのが目的でした。
それが、こうして調べてみると、
運動後の筋肉への影響についても研究されていることがわかった、
というのが予想外の収穫だった、という話です。
なんとなく「体によさそうだから飲む」のと、
「こういう効果が期待されているのだな」と理解して飲むのとでは、少し違う気がします。
そういう意味で、睡眠や栄養、食事、運動など、気になっていることがあれば、
生成AIを使って論文を調べて、意図を持って、飲んでみる。
その方が、日々サプリを飲む上でも、効果が出そうですし、
健康への意識も高まりそうな気がした次第です。
ということで、本日は「サプリを論文で調べてみた」の巻でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
※ 本日のメルマガは「note」にも、図表付きでより詳しく掲載しています。
https://note.com/courage_sapuri/n/n43a81964aabd?app_launch=false
==========================
【編集後記】
◯今月のランニング:219m
【メルマガのご感想について】
メルマガのご感想は、このメールに直接ご返信いただければ紀藤にのみ届きます。
皆さまのメッセージが励みになります!ぜひお気軽にメッセージくださいませ。
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
メルマガ「カレッジサプリ」公式サイト
https://www.courage-sapuri.jp/
★バックナンバーはこちらから読めます★
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
このメールは、メールマガジンにご登録頂いた方、名刺交換をさせていただいた方、
研修にご参加頂いた方に配信をしております。
ご不要の場合はお手数ですが、メール下部の「配信停止はこちら」より解除くださいますようお願い申し上げます。
【メルマガ登録・解除について】
※メールアドレスの変更について
⇒「現在のメールアドレスの配信停止」→「新アドレスでの登録」にてご対応お願い申し上げます。
※メルマガのご登録はこちらから
⇒
https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSfoIRnMfw
※メルマガの配信停止はこちらから
⇒
https://1lejend.com/stepmail/delf.php?no=HSfoIRnMfw