配信日時 2026/10/03 15:05

スイス&イタリアを120km走って、家族と旅行して思ったこと【カレッジサプリ】

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令和8年10月3日(第4603号)


スイス&イタリアを120km走って、家族と旅行して思ったこと


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話5534 字/読了時間6分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は、終日クライアントさまと共に作った
企業内大学のキックオフ&チームビルディング研修の実施でした。
いよいよ始まった…、ということで非常に感慨深く、
前日はやや舞い上がって、眠れませんでした。

*

さて、本日のお話です。

シルバーウィークを挟んだ9月後半に、お休みをいただいて
家族で「スイス&イタリア旅行」に行ってきました。
卵かけご飯&味のりが主食の私としては、たいへん贅沢な旅です。

妻の「スイスに行ってみたいなあ」というリクエストに、
信頼残高を貯金すべく(?)、息子(5歳)を連れて
家族で海外旅行に行ってみましたというお話です。

6歳からは宿代・交通費がかかるのですが、
5歳はギリいけるので、ちょっとだけ安いのも魅力。

ちなみに、スイスもイタリアも、私は「ようわからんわ」
という感じでした。

しかし「スイスに行ってきました」と話すと、
予想以上に「いいなあ!!」「スイス、行ってみたい―!!」と、
ランニングの100倍くらい高めのテンションで言われることが多く、
やっぱり人気な国なんだろう、と思います。

そして、実際に、めっちゃよかったのです。
なので、「何がそんなによかったのだろう?」と旅を振り返り、
考えてみようと思いました。

旅の記憶というものは、すぐに揮発していきますので、
記憶が残っているうちに、忘れないように書き記しておきたいと思います。

個人的な話ですが、スイスやイタリアに興味がある方の
ご参考になれば幸いです。それでは、どうぞ!


■旅路の全体像とぶっちゃけいくら?

◯10泊12日のスイス&イタリアの旅

まず今回の旅程は、ざっくりこんな感じでした。
スイス半分、イタリア半分。10泊12日の旅です。
起業して9年、これだけまとまって休みを取るのは初めてな気がします。

ーーーー
<スイス>

・9月18日 チューリッヒ
・9月19日 グリンデルヴァルト
・9月20日 グリンデルヴァルト
・9月21日 ツェルマット
・9月22日 ツェルマット

<イタリア>

・9月23日 ツェルマット→ミラノへ移動
・9月24日 ミラノ
・9月25日 ミラノ
・9月26日 ヴェネツィア
・9月27日 ヴェネツィア
・9月28日 ヴェネツィア→日本へ
ーーー

ちなみに今回、旅先でも毎日走っていました。

10日間の総走行距離は、約120km。

これは今回の旅行の中でも、かなり強く思い出に残っています。
現地を自分の足で歩く(走る)と、すごく身近に感じられる。
ランニングをやっていてよかったなあ、と思いました。


■旅行の費用のイメージ

ちなみに、下世話な話のようですが、こちらも聞かれるので
「旅費」についても書いておきます。

まず、お金がかかる「航空券&宿泊費」です。

「航空券」は、中国東方航空の乗り継ぎ便が比較的安く、
1人往復約20万円×3人でした。

他の横文字のフィンエアーとか、他の航空会社は結構高くて、
その倍くらいしたので、値段を考えて中国東方航空にしました。
乗り継ぎはありましたが、とても快適でした。全然良きです。

そして、「宿泊費」は、半分がホテル、もう半分は比較的安宿で、
平均すると家族で1泊2~3万円ほど。
全体で約30万円くらいでした。

加えて、交通費として、スイスでは鉄道などに乗るための
フリーパス「スイストラベルパス(4日分で1人7万5,000円)」を購入。

向こうは物価が高いので、ちょっとトラムに乗るのも、
1人800円くらいかかることがありました。
なので、トラベルパスは長距離移動が増えるときには必需品でした。

結果的には、家族3人で航空券・宿泊・スイス国内交通などを含めて
ざっくり100万円+それに食事代や現地での体験費が加わる、
という感じでした。


■スイスの旅のハイライト

◯チューリッヒ ー青空と5700円の飛行機ー

まずは、チューリッヒ。スイスは綺麗な町でした。

ちなみに到着後息子に、音が鳴るスイス航空のおもちゃの飛行機を
ねだられました。旅行中だから…ということで、
よくわからずとりあえずカードで買ってみました。30CHFとあります。

為替を確認すると、1CHF約190円。
頭で換算すると、「5700円か……ん、5700円!!?」となりました。
普通の1500円くらいのおもちゃかと思ったら…。

この後、いちいち日本円に換算すると心が折れるので、
その後7CHF(約1200円)のコーヒーを買ったあたりから
換算するのをやめました。

チューリッヒは、MBTIの元となったタイプ論を提唱した
「心理学者カール・グスタフ・ユング」の研究所や住居があります。

「ここにいきたい!」と意気込んで、住居見学の予約をして、
Googleマップを頼りに訪れた場所が、謎の建物。
結局、本物は全く違う場所であることがわかりました(涙)

翌朝、ホテルから日の出とともにランニングで、
ユングの旧住居に向かいました。往復21km。

早朝の湖沿いを走りながらユングゆかりの場所を目指すというのは、
なかなか乙な時間でした。

また、面白かったのがスイス国立博物館です。
スイスには傭兵の歴史があるため、甲冑、槍、剣などが
幅広く展示されていました。

また、スイスの駅や公共サインなどに代表される
「スイスデザイン」の展示もあり、
デザイナーでもある妻はかなりテンションが上がっていました。


◯グリンデルヴァルト ー「ナウシカ×ハイジ」のような場所

そこから南下して、アルプスの麓の
「グリンデルヴァルト」という街にいきました。

グリンデルヴァルトは、山と山の間の谷にある、
小さな街というか村のような場所でした。

個人的な第一印象は、「風の谷のナウシカっぽい」でした。
そして、山々の麓の風景はまさに「アルプスの少女ハイジ」の世界。
まさに足してニで割ったような世界でした。

周囲を巨大な山々に囲まれ、その中に小さな家やホテルが点在しています。

冬はスキーなどのウィンタースポーツで有名な場所ですが、
9月は天候も比較的安定しているようで、
感覚としては「夏の白馬」のような雰囲気ともいえるでしょうか。

一方、ここで体験した「サマートボガン」という、
山の斜面を滑り降りるボブスレーのような乗り物が、
とにかく面白かった。

そして何より、目の前にそびえるアイガー山。
切り立った巨大な山をただ眺めているだけで、
「ああ、アルプスに来たんだなあ」と感じさせられました。


◯ツェルマット ースイスを代表する観光地 マッターホルンー

そして、今回のスイス旅行で最も印象に残ったのが、
ツェルマットでした。
マッターホルンを望む、スイスを代表する観光地です。

周囲には3000〜4000m級のアルプスの山々が連なり、
ゴンドラや登山鉄道で一気に標高を上げることができます。

山の上まで行ってみると、
「冬、ここをスキーで滑ったら、さぞかし楽しいだろうな……(私は滑れないですけど)」
と思うようなコースが延々と続いていました。

中でも、山頂近くから眺めるアルプスの景色は、ただただ壮大。
人間存在の小ささを感じ、息をのみました。

あまりに美しかったので、早朝、日の出とともに、
ツェルマットの街から、マッターホルンに向かって約10km、
山道を走ることにしました。

行きはトレイルランニング。帰りはゴンドラで帰ろうと。
標高2000mほどの場所からスタートし、3000m近くまで、
約2時間走ります。

これが、本当に美しかった。
美しすぎて、壮大で、この旅のハイライトの一つです。

これまでいくつかの山を走ってきましたが、
かつて走ったどの山よりも美しいと感じました。

早朝なので、誰も会うことはなく、崖と隣り合わせの道と、
「落石注意」の看板。

落石から逃げ込むための避難壕がある場所を駆け抜けるのは
ちょっと怖かったのですが、それを超える畏敬の念を覚えました。

山の中を一人で走っていると、
自分が日々気にしていることが、ものすごく小さく感じられました。


◯スイスのまとめ:山とチーズと物価高

スイスといえば、ラクレットやチーズフォンデュ。
日本で食べるチーズフォンデュとは、チーズの量が違います。
とにかく、多い。「チーズに溺れる」表現がぴったりでした。

同時に、繰り返しますが、物価も相当高い。

ツェルマットで驚いたのが、シンプルなクレープ。
生地にジャムが塗ってあるだけのものが、12CHF。
日本円にすると、約2300円。

日本でいえば「月見バーガーセットが3セット分」です。
ジャムクレープ VS 月見バーガー3セット。
日本ってよかったんだな…、と遠い目になりました。

価格感覚が完全にバグります。

そのため、食事は半分外食、半分はスイスの生協のような
スーパー「ミグロ」で買って食べる、というスタイルになりました。


■イタリアの旅のハイライト

◯ミラノ ー公園とピザとジェラートー

そして、旅の後半はイタリアへ。まずはミラノです。

正直に言うと、ミラノについては、
「パパミラノ(イタリア料理屋さん)」のイメージで、
「ピザとジェラートを食べたい」くらいしか思っていませんでした。

己の感性の質がちょっと残念ですが、本当に街のあらゆるところに、
ピザ屋とジェラート屋があったので。素直に感動しました。

そして、ジェラートが、とにかく美味しい。
種類が豊富で、味が濃い。
しかし甘ったるいというより、果物や素材そのものの味を感じます。
ピザも美味しい。最高です。

一つ心残りだったのが、『最後の晩餐』の絵画の鑑賞です。

レオナルド・ダ・ヴィンチゆかりの地ということで、
ぜひ原画を見たかったのですが、チケットはかなり前から売り切れており、
今回は見ることができませんでした。

今回の旅では、ユング研究所もそうでしたが、
有名な芸術家や思想家にまつわる場所は、
事前予約が非常に重要なのだと学びました。反省です。

また、公園に行くと現地の子どもたちが
息子に話しかけてくれることもありました。

息子はシャイなので、
「「ハロー」って恥ずかしくて言えないよ!」と泣いていたのですが、
後半は「チャオ!」と話しかけていて、成長を感じました。

言葉は通じなくても、子ども同士はなんとなく遊べる。
このあたりも、家族旅行ならではの面白さでした。


◯ヴェネツィア ー素晴らしき「水の都」だったー

最後は、ヴェネツィア。

「水の都」という言葉は聞いたことがありましたが、
実際に行ってみると、美しくて、感動しました…!

行ってみると、本当に水路が「道路」のように
街中に張り巡らされています。
車の代わりに船が走っています。逆に、車はありません。

細い路地と石畳、そして階段のついた橋。
そもそも車が走れる構造ではありません。

そんな街並みそのものが、とても美しかった。
ここでも相変わらずジェラートを食べ続けました。

またヴェネツィアでは、ミラノとは少し違い、
魚介料理が抜群に美味しかったです。
ムール貝のパスタ、イカ墨の料理など。

中でも、あるレストランで食べたイカ墨のリゾットは、
信じられないほど美味しく、
これまで食べたリゾットの中でNo.1でした。


■旅の感想

◯「思い出の旅行体験になる7つのポイント」から振り返る

以前、noteで「思い出に残る旅行体験」についての
研究論文を紹介したことがあります。

その研究では、記憶に残る旅には、
「快楽」「リフレッシュ」「地元文化」「意味のある体験」
「知識の習得」「関与」「新規性」という7つの要素があるとされています。

今回の旅行を、この7つで振り返ってみたら、こうなりました。

ーーー
1.快楽

チーズ、ピザ、ジェラート。そして夏のトボガン。
これは文句なし。

2.リフレッシュ

仕事からいったん離れ、家族だけで旅行する。
そのこと自体が、とても幸せな時間でした。

3.地元文化

チューリッヒやミラノの公園では、
現地の子どもたちが息子と遊ぼうとしてくれました。

息子に「ハローって言ってごらん」「チャオ!って言ってみよう」
と声をかけると、最初は固まっていたのが、
後半には頑張って言おうとしていました。

これが、親としては結構感動しました。

4.意味のある体験

マッターホルンの麓を走ったこと。

巨大な自然の中にいると、日々感じている社会的比較や、
仕事上の細かな悩みが、驚くほど小さく感じられました。

もちろん、その感覚は東京に戻ればまた薄れていくのですが、
それでも一瞬、肩の力が抜けたように思います。

5.知識の習得

旅に合わせて、スイスやイタリアの歴史・文化に関する本も読みました。
事前に知ってから見ると、同じ景色でも少し見え方が変わるものです。

6.関与

今回は、特に妻が旅の計画をかなりしてくれました。
家族みんなで「あそこに行こう」「明日はどうしよう」と
話しながら旅を作っていくプロセスそのものも、
家族エンゲージメント(?)が高まりました。

7.新規性

何より、家族全員にとって初めての海外旅行。
「5歳の息子を連れて、大丈夫か?」という不安もありました。
しかし、その不安も含めて、一緒に経験を作っていくことそのものが、
新鮮な時間だったように思います。
ーーー


■まとめ

今回の旅行では、たくさん写真を撮りました。
そして、頭にアクションカメラまでつけて、
山や街を走り回りました。

おそらく、旅の細かな記憶そのものは、
これから少しずつ薄れていくのだと思います。

しかし、不思議なことに「思い出」というものは、
時間が経つほど輝いていくものです。

今回払った金額を、5年後、10年後にもう一度払ったとしても、
同じ時間を買い戻すことはできません。

5歳の息子と妻と、今の自分たちで行った旅は、今しかない。
そう考えると、この時間の希少さを噛み締めます。

「こういう時間は、できるうちに、なんとしてでもたくさん作っておきたいな」
と強く思うのでした。

きっと10年後には、マッターホルンの景色も、
ヴェネツィアの水路も、5700円の飛行機を買って、
そしておみやげを全て宿に置き忘れて返ってきたことも(笑)、
今とはまた違った輝きを持って思い出されるのだと思います。

そう考えると、旅に使ったお金以上に、
「今しかできないことに、ちゃんと時間とお金を使う」
ということも、大事なのかもしれないな。

そんなことを思った、スイス&イタリアの旅でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

※ 本日のメルマガは「note」にも、図表付きでより詳しく掲載しています。
https://note.com/courage_sapuri/n/n9eb57e5554e8?app_launch=false
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【編集後記】
◯今月のランニング:15km

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