---------------------------------------------------------------------------
皆さまの1日を5%元気にするビジネス系メルマガ『カレッジサプリ』
---------------------------------------------------------------------------
令和8年9月13日(第4583号)
手持ちのカードで、どんなゲームをするのか
―ミドルライフを考えるー
株式会社カレッジ 紀藤康行
---------------------------------------------------------------------------
※このメールは、メールマガジンにご登録頂いた方、名刺交換をさせていただいた方、研修にご参加頂いた方に配信をしております。
ご不要の場合は大変お手数ですが、メール下部の「配信停止はこちら」より解除くださいますようお願い申し上げます。
(本日のお話 3223字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
気付いたら、だいぶ涼しくなっていました。
8月は、まるでF1カーのように通り過ぎてしまいました。
つい先日まで、外に出ればセミが声を競うように
鳴いていたはずなのに、ふと気づけば、
その鳴き声は聞こえなくなっていました。
年を重ねるごとに、どんどん時間が経つのが早くなります。
まるで漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の
「メイド・イン・ヘブン(=時が速くなるスタンド)」を
食らっているようです(わかりますかね…笑)。
***
さて、本日のお話ですが、
「ミドルライフ・クライシス」の話を
つぶやいてみたいと思います。
思えば年明け頃、出版の話がいったん立ち止まり、
仕事にも少し余裕があった時期に、
私はめちゃくちゃ悶々としておりました。
その後、仕事が慌ただしくなるにつれて、
じっくり考える時間は減っていきました。
ただ、自分の奥底には、
今もその問いが残り続けています。
この40年余り、自分はどんな素材を持って生まれ、
どんな道を歩き、何を身につけてきたのか。
そして、現在の自分が持っているカードで、
これからどのようなゲームを展開していくのか。
今日は、そんなことをつらつらと書いてみたいと思います。
それでは、どうぞ!
■人の違いは、生まれたときから始まっている
1年ほど前、私が知っている中でも「天才」
(いわゆる想像を超えた記憶力や知性を持っている人)が、
こんな話をしていました。
----------------------------------
「3歳、4歳くらいから文字を読んでいた人は、
やっぱりスタートが早い。
だから、その後も伸びやすいと思う」
----------------------------------
その人自身、4歳の頃には漢和辞典を読んでいたと聞いて、
私は驚愕しました。
考えてみれば、人には幼少期からさまざまな違いがあります。
保育園に通う息子の友達を見ていても、そう感じます。
知的な能力だけではありません。
身体能力、音楽的な感性、感情の機微を受け取る力、
人と関わる力など、生まれ持った特性には
実に多様なものがあります。
そして、そこに家庭環境や出会った人、偶然の出来事、
本人の選択などが加わり、
その人の人生が少しずつ形づくられていく。
人生には、数え切れないほどの変数があります。
ですので、何でもかんでも「遺伝ガチャ」や
「親ガチャ」という一言で片づけるのは、
少々乱暴な話です。
それでも、何かしらの「配牌」のようなものはある。
そして私も、与えられた配牌を手に、攻めたり、
回り道をしたり、ときに逃げたりしながら、
それでも人生から「降りる」ことはせず、
40年余りを生きてきました。
その過程で、能力や専門性、人とのつながり、
興味関心、そして自分なりの強みを少しずつ育ててきた。
そうしてできあがったものが、
今の自分なのだと思います。
■自分の山の高さが、なんとなく見えてしまう
ただ、40代にもなると、少し悲しいことがあります。
それは、「自分がどこまで行けそうか」を、
ある程度、自分で感じてしまうことです。
周りでは「社会に影響を与える側」のたちがいます。
世界の広さからすれば、そして比較の世界に生きれば、
それは同じようなレベルかもしれないけれど、
それぞれの領域で大きな影響力を持ち、
遠くまで声を届けている人たちは、輝いているように見えます。
心から憧れます。
一方で、その姿を見るほど、
「自分はそこまでの器ではないのかもしれない」
という自分と対峙することになる。
たとえば、自分の力で「スナック」を
満員にできるかもしれない。
しかし、「ライブハウス」なら超頑張ってギリ。
「武道館」はムリ。
そのことを、なんとなく悟ってしまった
アーティストの心境に近いのかもしれません。
ユングは、人生の中年期を
「人生の正午」と表現しました。
若者として上へ上へと拡大していく時期から、
自分の限界や、これまで生きてこなかった
もう一人の自分と向き合う時期へ移っていく。
自分なりの山をある程度登り、
山頂の高さがなんとなく見えてきたとき、
さらに高みを目指すのか。
それとも、今いる場所を受け入れ、
そこから見える景色を味わうのか。
その踊り場に立つことが、
「中年(ミドルライフ)」ということなのかもしれません。
■得意なことだけを続けていても、飽きてくる
とはいえ、「それでも、もっと自分を広げたい」
という欲求もあるように思います。
では、どうすればよいのでしょうか。
いろいろなアプローチがあると思いますが、
1つは、ある程度培ってきた
「自分の強みを伸ばす」パターンです。
ただし、いつもと同じように
強みを使うだけではありません。
「違う領域で使えないか試してみる」
「これまでよりも難しい課題に使ってみる」など、
強みを使う方向性や、挑戦の難度を変えてみるのです。
そして、もう一つは、
「自分が得意ではないことに取り組む」パターンです。
言い換えれば、これまで生きてこなかった自分を、
生きてみること。
たとえば、可能性や直観を頼りに生きてきた人が、
事実や客観性を大切にして、
自分の中で足りていなかった部分を補ってみる。
あるいは、雰囲気やユーモア、勢いを武器にしてきた
芸人さんが、いつの間にか「文化人」的な
立ち位置になっている姿なども、
「これまで生きてこなかった自分を生きる」
というゲームをしているように見えることがあります。
……というのも、
「人は得意なことだけをやっていても、やがて飽きてくる」
という側面があると思うのです。
文章を書くことが好きな人でも、これまでの延長線上で、
同じような文章をひたすら書き続けていれば、
いつか退屈になります。
過去に書いた文章をAIで整え、似た内容を繰り返している。
それは、ずっと飲んできたポカリスエットを、
さらに水で薄め続けているような感覚です。
飲めなくはない。
しかし、だんだんと味がなくなっていく。
そして何より、自分自身がそこに
オリジナリティを感じられなくなってしまう。
これは、年齢を重ねる中で起こる
「希釈症候群」とでも呼べるものなのかもしれません。
文章を書き続けるのであれば、
これまで書かなかったことを書く。
新しいことを学び、試し、表現の幅を広げる。
自分なりの工夫を重ね、
これまでより少し難しいことに挑戦してみる。
そうして、自分がすでに持っている強みに
新しい何かを付け足していかなければ、
続けることそのものが、
だんだんと楽しくなくなってしまうのだと思います。
■与えられたカードで、ゲームを続ける
少し長くなりましたが、今回考えたことをまとめます。
人には、生まれ持った配牌のようなものがあります。
そして、偶然や運、人との出会い、
自分自身の選択が積み重なり、
現在の自分がつくられている。
ミドルライフになると、自分が登れる山の高さが、
なんとなく見えてくることがあります。
「もっと大きな舞台に立ちたかった」
「本当は、こんなこともできたのではないか」
「こんなはずではなかった」
そんな後悔や憧れ、羨望が
渦巻きやすくなる時期でもあるのでしょう。
ただ、その中にも、
「それでも、もっと成長したい」という思いは残っています。
その思いを形にする一つの方法は、
「自分の強みを伸ばすこと」。
そして、もう一つが、
「弱みや不得意な領域にも少し手を伸ばし、
自分の生きていない自分をい生きること」。
その両方を通じて、
「自分の幅が広がっている」と感じられることが、
大事なのかもしれないと思うのでした。
もちろん、成長欲求にも個人差があります。
ここに書いたことも、あくまで私個人のN=1の感覚であり、
すべての中年の方の気持ちを
バランスよく捉えているわけではありません。
ただ、立ち止まってみた時に、
「自分の器は、少しずつわかってきた。
それでも、もう少し登ってみたい」、
今は、そんなことを思っている次第です。
与えられたカードそのものを変えることはできませんが、
そのカードをどう組み合わせ、どのフィールドで、
どのようなゲームを展開するのかは、
まだ選ぶことができそうです。
まずは書籍を完成させて、
新たなゲームも始めたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
※ 本日のメルマガは「note」にも、図表付きでより詳しく掲載しています。
https://note.com/courage_sapuri/n/n00ebc5dc4044?app_launch=false
==========================
【編集後記】
◯今月のランニング:121km
【メルマガのご感想について】
メルマガのご感想は、このメールに直接ご返信いただければ紀藤にのみ届きます。
皆さまのメッセージが励みになります!ぜひお気軽にメッセージくださいませ。
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
メルマガ「カレッジサプリ」公式サイト
https://www.courage-sapuri.jp/
★バックナンバーはこちらから読めます★
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
このメールは、メールマガジンにご登録頂いた方、名刺交換をさせていただいた方、
研修にご参加頂いた方に配信をしております。
ご不要の場合はお手数ですが、メール下部の「配信停止はこちら」より解除くださいますようお願い申し上げます。
【メルマガ登録・解除について】
※メールアドレスの変更について
⇒「現在のメールアドレスの配信停止」→「新アドレスでの登録」にてご対応お願い申し上げます。
※メルマガのご登録はこちらから
⇒
https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSfoIRnMfw
※メルマガの配信停止はこちらから
⇒
https://1lejend.com/stepmail/delf.php?no=HSfoIRnMfw