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令和8年8月24日(第4563号)
「日本パーソナリティ心理学会」に参加してきました
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2552字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日日曜日は、早朝からランニング仲間と26kmの峠走でした。
小田急線秦野駅をおりて、ヤビツ峠(700mくらい)をピストンする練習です。
とても良い練習になりました。
また午後からは、大学院仲間のピアノの発表会に参加。
素晴らしい演奏をありがとうございました…!
*
さて、本日のお話です。
先週の金曜日に、「学会」なるものに参加してまいりました。
少し前、大学院つながりの先生との懇親会で、
こんな話を聞いたことがきっかけです。
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「もし自分が探究したい領域があるんだったら、
学会はどんどん参加してみたほうがいいと思うよ。
査読論文じゃない学会のポスター発表は、
言ってしまったらお祭りみたいなもの。
『自分はこういう研究をしています!』と
旗を立てるようなものだから、気軽に発表してみたらいいですよ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「えー、そんな感じなんですね!じゃあ申し込んでみます」
と実際に、発表者として申し込んでみた、という話
(後述しますが、結局発表は成立しなかったのですが…涙)。
私にとって「学会」は、
専門家ばかりが集まり難しい議論を交わす、少し遠い世界でした。
ところが実際に参加してみると、
先生が「お祭り」と表現した意味が少しわかり、
それまで遠く感じていた学会が、ぐっと身近になりました。
ということで今日は、
初めて学会に参加してみて感じたことを書いてみたいと思います。
それでは、どうぞ!
■日本パーソナリティ心理学会に参加してみた
今回参加したのは、早稲田大学で行われた
「日本パーソナリティ心理学会」でした。
日本パーソナリティ心理学会第35回大会
https://www.k-gakkai.jp/jspp35/
会場では、「パーソナリティ心理学の理論」という大型シンポジウムのほか、
「田中ビネー知能検査の現在」「MBTIの現在」といったミニシンポジウムが行われていました。
そして、お昼の時間には100名を超える学生、大学教員、
企業に所属する方々などが、それぞれポスター発表を行います。
***
たとえば、子どものパーソナリティ特性とロボットと
「また遊びたい」という気持ちの関係、
鉄道車内の迷惑行為の認識、
就学移行期の発達障害特性と情緒・行動上の問題、
自尊心の「高さ」と「変動性」など。
テーマはさまざまですが、
どれも私たちの日常とつながっています。
そしてポスター会場は、たしかに少し「お祭り」っぽい。
例えが正しいかわかりませんが、祭りの屋台のように、
それぞれが大きなポスターの前に立ち、
自分の研究について説明しています。
気になったものがあれば、
ふらっと立ち寄って話を聞き、その場で質問する。
まさに「ヘイヘイ、寄ってらっしゃい!見てらっしゃい!」のごとく、
研究を気軽に覗ける場所でした。
活気があって、実に楽しい場でした。
■第一人者の話を、その場で聞ける面白さ
シンポジウムも興味深いテーマばかりです。
たとえば「田中ビネー知能検査の現在」。
私の療育中の息子も先日受けたところで、
「この結果を、どう受け止めたらよいのだろう…」
と考えていました。
そんな中、その道の第一人者から
「IQという数字はどのような背景から算出されているのか?」
「発達支援者は、その結果をどのように扱えばよいのか?」
を直接聞くことができました。
これは、とても贅沢な時間だと感じました。
(早速、妻にも共有しました)
*
また、「MBTIの現在」というミニシンポジウムもありました。
私はMBTI認定ユーザーでもありますが、
実践で広く使われる一方、
簡易的なWEB診断との誤って認識されていたりもします。
あるいは、学術的には批判的な意見もあります。
だからこそ「違う世界では、同じものがどう語られるのか」
を見ることは大事なのだと思います。
実践だけでも理論だけでもなく、
両方から眺めていく姿勢も大切なのだろうな、
と思うのでした。
*
また、メインシンポジウムでは、
「個人間の違い」と「個人内の変化」を区別して考える、
という話も印象に残りました。
たとえば「自尊心が高い氷魚たちは、こういう傾向がある(個人間)」
という話と、
「ある人の自尊心が昨日より今日、高まったときに何が起きるのか(個人内)」
という話は、似ているようで違います。
それを、ごっちゃにしがちだよね、という問題提起は
「言われてみれば確かに」と思わされました。
難しい話でしたが、それでも
「こういう問いが、現在は議論されているのか」
と知るだけでも、十分面白い時間でした。
■「発表する側」で申し込んだから見えたこと
今回、私はポスター発表を申し込んでいました。
ただ、どうしても仕事との調整がつかず、
結果的には当日の発表はできませんでした。
プログラムには発表予定者として掲載いただいたものの、「発表成立」とはならず。
そこは少し残念でした。
一方で、「発表するつもりで申し込んでいた」からこそ
見えたことが、2つありました。
1.「当事者」になると、見えるものが変わる
一つ目は、見る解像度が上がったことです。
「このポスターは、この順番だから読みやすいんだな」
「QRコードがあると、その後につながりやすいのか」
「説明は短いほうがわかりやすいな」など、
これまでなら流していたことが、
急に教材のように見えてきます。
「次は自分がここに立つかもしれない」と思うだけで、
見え方が変わる。
外から眺めることと、当事者になることは違うのだと思います。
2.研究者とつながり、問いを磨く機会になる
二つ目は、さまざまな研究者とつながる機会になることです。
ポスター発表では、
「なぜ、この対象を選んだのですか?」
「こういう解釈もできませんか?」など、
さまざまな質問が飛び交います。
人によって興味のアンテナが立つ場所が違うのです。
発表する側にとって、
こうした反応そのものが重要な情報になります。
自分では思いもしなかった問いが、次の研究の種になる。
そう考えると、ポスター発表とは
「完成した研究を披露する場」というより、
自分の問いを外に開き、
対話によって磨いていく場でもあるのかもしれません。
先生が言っていた、
「自分はこういう研究をしています、と旗を立てる」
という言葉の意味が、少しわかった気がしました。
■まとめ:知らない世界に足を運ぶことは大事
今回、初めて学会に参加してみて思ったのは、
自分が知らないこと、つながっていない世界は、
まだまだたくさんあるんだな、ということでした。
最近の私は、仕事をして、ランニングをして、
本を読んで……と、
ある意味いつものパターンの中で過ごすことが
増えていた気もします。
もちろん、それも心地よいのですが、
ときどき外に出て知らない世界に触れると、
自分の中の地図が少し広がる感覚があります。
これからもちょくちょく隙間を見つけて、
視点を増やす活動をしていきたい。
そんなことを思った次第です。
改めて、会を主催いただきました、
運営の皆さま、学びの機会に感謝でございます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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【編集後記】
◯今月のランニング:269km
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