配信日時 2026/08/12 12:23

自分らしく、より良くなる方法 ー強みを育てる7つのヒントー #4 【カレッジサプリ】

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令和8年8月12日(第4552号)


自分らしく、より良くなる方法 
ー強みを育てる7つのヒントー #4


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2958字/読了時間4分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日の「山の日」は、年長さんの息子と
通称「どんぐりの森」と読んでいる近くの森で、
どんぐり拾いをしていました。

どんぐりに小さな穴が空いていると、
そこに「どんぐりむし(正式名称:シギゾウムシ)」が卵を生んでおり、
中に幼虫がいる(!)のです。

それを拾いたい!ということで森に繰り出しておりました。
残念ながら、いもむしはどんぐりの中にいなかったのですが
また取りに行きたいと思います。

その後、夕方はランニングのトレーニングで、
坂道ダッシュ200m×10本(合計14km)でした。

キツすぎて、ヘロヘロになりながらも
一応終えることができました。まだまだ弱いです。



さて、本日のお話です。

先日よりご紹介している、
強みに関する隠れ名著『Average to A+』。

本日も、その内容を読み解いていきたいと思います。

今回は、第5章「自分らしく、より良く(Be Yourself - Better)」です。
(前回までのお話はこちら↓)

読書レビュー『Average to A+』|紀藤 康行 | 強み先生|note
https://note.com/courage_sapuri/m/me7d4969e765d


今回の章で印象的だったのは、

「なぜ私たちは、自分の強みを素直に認められないのか?」
「なぜ、ポジティブなフィードバックを受け取ることに、抵抗を感じてしまうのか?」

という問いでした。

人から褒められても、
「いやいや、そんなことないっす(汗)」と流してしまう。

でも、そうするのも褒めてくれる相手に失礼なので、
何とか一生懸命「ありがとうございます!」と答えてみたり。

弱みを改善することには一生懸命になるのに、
強みを伸ばすことは、謙虚さと矛盾するからでしょうか、
不思議な抵抗感があります。

本章では、こうした「強みへのブレーキ」を外しながら、
タイトル通り「自分らしく、より良く」なるための
ヒントを探っています。

ということで、早速見てまいりましょう。
それでは、どうぞ!



■第5章「自分らしく、より良く」のポイント

本章は、「汝自身を知れ」「汝自身に忠実であれ」
という言葉から始まります。

「Be Yourself - Better(自分らしく、より良くなれ)」。
つまり、過去対比でよくなろうぜ!というのが、本章全体のテーマです。

書籍の見出しに沿って、大きなポイントをまとめると、
以下のような内容です。

(ここから)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1)障害を取り除く

強みは、本人にとって自然にできすぎるため、
「こんなの誰でもできる」と思いやすい。

また、「自分の強みを認めるとうぬぼれていると思われそう」
という心理的な抵抗もあります。

まずは、こうした強みを認めることへのブレーキを
外すことが必要だと述べています。

2)自分の強みを知る

強みの原型は、「子ども時代にも表れる」といいます。

幼い頃、何に夢中になったのか。
頼まれなくても何をしていたのか。

そうした記憶の中にも、強みの手がかりがあります。

また、「憧れる人やロールモデルを見ること」も、
自分の強みを知るヒントになると紹介されています。

3)「成長マインドセット」の力を活かす

成長マインドセットは、有名な言葉ですが、
「強みは固定されたものではなく、使いながら育てていくこと」
と考えることです。

状況によって前面に出る強みもあれば、
背景に退くものもありますが、本書ではそれを
「強みのシンフォニー」のようなものとして、
たくさん使えるよ!と表現します。

4)弱みフォーカスを打破する

すべての弱みを克服する必要はありません。

役割を変える、人に頼る、補完関係をつくるなどして、
「パフォーマンスの邪魔にならない程度まで管理する」。

つまり、「弱みを無関係にする」という発想です。

5)自分のニッチを見つけ、広げる

強みは、それを発揮できる「場」があって
初めて価値を持ちます。

自分の仕事や役割の中で、強みが活きる場所を探し、
その範囲を広げていく事が重要。

6)強みを練習し、磨き上げる

強みは筋肉のように、使いながら磨くことができます。

一方で、使いすぎれば疲弊することもあるため、
適度な負荷と回復も必要です。

7)習慣と順化

同じ強みを同じ方法で使い続けると、
慣れによって喜びやエネルギーが薄れることもあります。

そのため、強みを使う場面や方法を変えていくことも大切だと述べています。
(『7つの習慣』の話が紹介されていたのも、なんだか嬉しかったです)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(ここまで)



■個人的な感想

中でも個人的に面白かったのが、
「ポジティブフィードバック」「社会的比較」
「強みを活かせるニッチをつくる」という3つのお話でした。


(1)ポジティブフィードバックに抵抗感がある理由

まず興味深かったのが、
「ポジティブ・フィードバックの罠」です。

本書では、マネージャーやリーダーが
肯定的なフィードバックを軽視してしまう理由として、
主に以下の4つが紹介されています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<ポジティブフィードバックが軽視される理由>

1.「本人が知りたいのは改善点だ」と思っている

弱みには「次にどう改善するか」という明確なアクションがあります。
一方で、強みについては「ここが素晴らしい」と伝えた後に、
どう伸ばすかまで考えられることが少ない。
そのため、強みへのフィードバックはスルーされやすい。


2.ポジティブな言葉を“前置き”として使っている

いわゆる「フィードバック・サンドイッチ」です。
これから厳しいことを伝える前のクッションとして褒める、いう使われ方をしがち。
肯定的なフィードバックそのものに、本質的な価値が置かれなくなる。


3.「褒めること=気分を良くするためのもの」と捉えている

ポジティブフィードバックを、
相手を励ますためのサービスのように捉えてしまう。
すると、「わざわざ細かく伝えなくてもいい」と考えやすくなる。

4.「褒めると怠ける」と思っている

これが最もやっかいな思い込みです。
称賛すると本人が満足して、今後の努力をしなくなるのではないか、と考えてしまう。

しかし本書では、むしろ具体的な称賛は、
さらに良いパフォーマンスを生む励ましになると述べています。
だからこそ、ポジティブフィードバックほど具体的にする必要があります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「いつ、どんな行動が、どんな影響を与えたのか」まで伝える、
いわゆるSBI的なフィードバック
(中原(2025)『フィードバック入門』)にも近い考え方です。
https://amzn.asia/d/01wCtqU8

「素晴らしいですね」で終わらず、
本人が「あ、ここが自分の強みなのかもしれない」と
認識できるところまで言葉にする。

強みを伸ばすには、こうした「ちゃんと褒める技術」も
必要なのだと思います。



(2)「人と比較してしまうこと」の効果的な扱い方

次に面白かったのが、
「社会的比較」(人と比較すること)の話です。

社会比較には2種類あります。

自分より優れた人と比較する「上方比較」。
自分より悪い状況の人と比較する「下方比較」。

この2つに加えて、「対比と同化」という軸が加わります。

「あの人はすごい。でも、自分はあんなふうにはなれない
(上方比較×対比)」と捉えると、劣等感や嫉妬につながります。

一方で、「自分もあの人に近づけるかもしれない
(上方比較×同化)」と捉えると、インスピレーションや学習につながる。

そして目指すべきは後者です。

これは個人的にも刺さりました。

私自身も、すごい人・憧れる人を見ると、
「自分はまだまだだなあ」と劣等感に苛まれることがあります。未熟です。

でも、「誰に憧れるか」は、
自分の強みを映す鏡でもあるそうです。

誰を見て「すごい」と思うのか。
何に嫉妬するのか。

そこを掘っていくと、自分が大切にしている価値や強みが
見えてくるとも言われる。

そういう意味で、「上方比較×同化」という用い方が
できるように、意識付けていきたいな、とも思うのでした。


(3)強みを活かせるニッチをつくる方法 ー強みのジョブ・クラフティングー

最後に印象に残ったのが、
「自分のニッチ(強みが発揮できる状況)を見つけ、
それを広げる」という考え方です。

強みは、持っているだけでは価値になりません。
それを発揮してこそ、初めて力になります。

本書では、2つの事例が紹介されます。
以下のような内容です。

例:スーパーの袋詰め担当者が、社会的知性の強みを活かし、
単に早く正確に袋に詰めるだけでなく、
顧客一人ひとりと豊かな会話を交わして
特別な瞬間を作るように自分の役割をクラフトした事例。

例:アラスター・ハムの言葉:
「これまで事前に定義された職務にそのまま就いたことは
一度もない。すべての職務において、自分が持ち込む強みに
基づいて役割と責任をクラフトしてきた」。

仕事内容そのものは変わっていません。

しかし、「自分の強みを一さじ加える」ことで、
仕事の意味を変えている。

本書では直接明示されていませんが、
これはまさに「強みに基づくジョブ・クラフティング(JC)」の話です。
(ちなみに、強みJCという概念は、この本の後に発展したと思われます)

仕事そのものを大きく変えることは難しくても、
「自分の強みを使う余白」は案外つくれるものです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

※ 本日のメルマガは「note」にも、図表付きでより詳しく掲載しています。
https://note.com/courage_sapuri/n/n6ad9de4b7a3b?app_launch=false
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【編集後記】
◯今月のランニング:135km

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