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令和8年8月11日(第4551号)
強みは「声」に表れる ―強みを見つけるサインのお話― #3
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2519字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
先日よりご紹介している、
「強み」に関する隠れ名著の洋書『Average to A+』。
今日も、その内容を読み解いていきたいと思います。
(これまでのお話はこちら↓)
https://note.com/courage_sapuri/m/me7d4969e765d
強みの代表的な著作の一つを全章解説をします。note.com
今回は、「第4章 強みを見つける(Strengthspotting)」です。
「強みを見つける」とはまた、ど真ん中のタイトルですね。
ただ、本章では、
「強みのアセスメント(クリフトンストレングスやVIA、など)」
だけではない、といいます。
「人が強みを使っているとき、
どのような『兆候』が現れるのか?」
「話しぶり(『声』)から、
その人の強みをどう見つけるのか?」
という、日常の観察から強みを見つける視点が紹介されています。
これが、具体的でなかなか面白い。
論文ではなかなか表現しづらい、
でも言われてみたらそうかもな…!という
実務家ならではの視点が盛り込まれています。
ということで、早速中身を見てまいりましょう。
それでは、どうぞ!
■強みには「兆候」がある
まず面白かったのが、
「強みの兆候(Telltale signs)」という考え方です。
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<強みの兆候(Telltale signs):>
特定の活動への強い惹かれ、学習の速さ、
高いエネルギーと夢中になる感覚、
時間の経過を忘れることなどです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
人が強みを使っているときには、
いくつか共通したサインが現れるそうです。
たとえば、以下のようなものです。
(ここから)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<強みの兆候>
・その活動をしていると、本物のエネルギーや没頭感を感じる
・夢中になり、時間の感覚を失う
・関連する新しい情報や方法を、非常に早く覚える
・繰り返し高い成果を出している
・周囲から称賛されるようなパフォーマンスが現れる
・その強みを使う課題を、自然と優先している
・使いたいという強い欲求がある
・しばらく使えないと、エネルギーが枯渇したように感じる
・疲れていても、ストレスがあっても、その活動には惹きつけられる
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(ここまで)
といったものです。
こうして並べてみると、「得意なこと」というより、
「なぜだかわからないけれど、何度でもそこへ戻っていってしまうもの」
に近いのかもしれません。
■自分(紀藤)の例で考えてみた
これを自分自身に当てはめて考えてみました。
すると、「人前で研修をすること」は、
やはり自分にとって「強み」が発揮されている場面の一つなのだろうと
思います(そう思いたい…笑)。
もちろん、研修をすると疲れますし、
一日研修などを終えれば、ぐったりすることもあります。
でも、同時に「やりきった高揚感」もあります。
不思議なことに、人の前に立ち、話をし、
参加者の反応を見ながら、その場で内容を組み替えていく時間には、
かなり強い没頭感があります。
「あ、この話は届いているな」
「ここは少し空気が止まったな」
「もう一つ具体例を出したほうがよさそうだ」
などと考えながら、その場で対話を重ねていく。
なんとなく、その場に流れている感情や雰囲気のようなものが、
透けて見える感覚もあります。
これは一つの強みだけではなく、
複数の強みが組み合わさって起きているのでしょう
(クリフトンストレングス的にいえば「共感性」「社交性」「コミュニケーション」など、
V IA的に言えば「社会的知性」「向学心」などかと)。
人の気持ちを汲み取り、関係をつくり、
それを言葉にする力が重なっているのかもしれません。
***
振り返ると、前職で「営業」をしていた頃にも、
似た感覚がありました。
誰かと関係を築いているとき、
あるいは人の成長や人材開発、組織開発など、
自分が意味を感じているテーマについて話しているとき。
そうした行為には、引き寄せられた傾向がありました。
つまり、強みは「職業名」に宿るわけではなく、
研修講師とか営業とかではなく、
その仕事の中で何をしているときにエネルギーが湧くのか。
そこを見ることが大事なのだろうと思います。
■「強みの声」を聞け
そして、もう一つ興味深かったのが
「強みの声(Listening for Strengths)」です。
他者が自分の強みについて語るとき、
その人の話し方そのものが変化する、という話です。
たとえば、以下のような特徴があるそうです。
(ここから)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<強みを語るときの「声」の特徴>
・声のピッチが高くなり、明瞭になる
・自然なリズムで話し始める
・声にエネルギーや高揚感が出る
・幸せそうで、リラックスして見える
・自信が感じられる
・言葉が具体的になる
・説明が生き生きとしてくる
・「大好き」「まさにぴったり」といった表現が増える
・そのテーマに関する知識が次々と出てくる
・具体例が容易に思い浮かぶ
・会話に完全に没頭する
・反応が速くなる
・さまざまなテーマが自然につながり始める
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(ここまで)
などです。
本では、音楽にたとえるなら
「短調から長調に変わる」といったイメージで表現されています。
これは、なかなか言い得て妙だなと思います。
■強みは「イキイキしている瞬間」に現れる
これも、自分自身を振り返ってみると確かにそうです。
たとえば「ランニング」について、
あるいは「最近読んだ面白い論文」について。
または「強みに関する研究」について。
「毎日文章を発信すること」について。
こうした話題になると、
たぶん私は急に話すスピードが上がります。
例も、自然にたくさん出てきます。
「そういえば、こんな研究もあって……」
「この前こんなことがあって……」
「これとこれがつながっていて……」
と、話が勝手に広がっていきます。
これらをすべて「強み」と呼ぶかはわかりません。
ただし、続けてきたことで身についた知識とスキルであり、
自分の性格の強みを動員している結果であり、
大切にしている価値観が重なるところに、
非常に近しい印象はあります。ゆえに、
「その人が急にイキイキし始めるテーマは何か」
を観察することは、
強みを知る上でかなり有効なのだろうと思います。
そして、それを本人だけでなく、
周囲の人が見つけることもできる
診断ツールの結果を見るだけではなく、
自分自身の「声」や「表情」や「エネルギー」に
耳を澄ませてみることで、強みを見つけるヒントになるかと思う次第です。
皆さんが話していて、
思わず『声のトーンが高くなるテーマ』は何でしょうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
※ 本日のメルマガは「note」にも、図表付きでより詳しく掲載しています。
https://note.com/courage_sapuri/n/n17079b762e2e
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【編集後記】
◯今月のランニング:121km
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