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令和8年8月8日(第4548号)
「睡眠」について本気出して考えてみた
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2501字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
先日、ひょんなことから
「自分はちゃんと眠れていなかった」
ということに気づきました。
これまでの私は、
「布団に入れば、人は眠れるもん」と思っていました。
ところが検査をしてみると、
軽症から中等症程度の睡眠時無呼吸の症状があるとのこと。
いびきはないが、
睡眠中に定期的に呼吸が止まっている。
つまり、「眠れていない」ということが
明確になってしまいました(涙)。
40数年間、当たり前だと思っていた「自分の眠り」。
今日は、そんな睡眠について考えてみました、というお話です。
それでは、どうぞ!
■「睡眠内科」での診断結果
きっかけは、友人が「睡眠導入剤」を飲んでいると聞いたこと。
そこから「自分も、研修前日は眠れないよな」と思い、
私も睡眠内科へ行ってみました。
すると、検査を進められ、
睡眠時無呼吸が確定しました。
それからというもの、
自分が普段使っているウェアラブルデバイスの睡眠データを、
まじまじと見るようになりました。
・・・すると、確かに、そうなのです。
深いノンレム睡眠にグッと入ったかと思ったら、
その直後に覚醒している。
今まで何度も見ていたはずのデータなのに、
「自分は眠れていないかもしれない」という視点を持った途端、
まったく違って見えてきたのでした。
■「よい睡眠の形」を知ると、問題が見えてくる
そして、睡眠について調べていく中で、
もう一つ面白かったことがありました。
睡眠には、ある程度の「リズム」があるそうです。
一般的には、眠りにつくとノンレム睡眠が深くなり、
睡眠の前半では深いノンレム睡眠が多く現れます。
そして、ノンレム睡眠(深いのが3回)と
レム睡眠のサイクルを繰り返しながら、
朝に近づくにつれて深い睡眠が減り、
レム睡眠や浅い睡眠が増えていく。
個人差はあるものの、
こうしたリズムが一晩の中で繰り返されていくわけです。
「なるほど。では、自分はどうなっているのだろう?」
と思って見てみると、全然、そんなふうになっていません(汗)。
「深い」睡眠に入りかけては、覚醒している。
きれいな睡眠のリズムとは、ほど遠いです。
これは、舌が気道を塞ぐことで、
目覚めているという先生の説明とも合致するように見えます。
ここで思ったのです。
「問題は、問題だと認識しなければ、問題にならない」
自分が眠れていない可能性があると知ったこと。
そして、「本来の睡眠とはどのようなものなのか」を知ったこと。
その二つが揃ったことで、
初めて自分の睡眠を「改善すべき対象」として
見ることができたのでした。
■「眠る」を技術として考えてみる
そこから、私の中で睡眠に対する考え方が少し変わりました。
「布団に入れば、勝手に眠れるもの」ではない。
むしろ私の場合、
「ちゃんと眠るためには、真剣に考えなければいけない」
と思うようになりました。
すると、いろいろ試したくなってきます。
・横向きで寝たほうが呼吸が楽なのではないか。
・布団が暑すぎると眠りが浅くなるのではないか。
・運動は何時までなら深い睡眠につながるのか。
・疲労がある日とない日では、睡眠にどんな違いがあるのか。
・お酒を飲んだ日はどうなのか。
・鼻炎気味なので、鼻づまりをケアした日はどう変わるのか。
そんなふうに、自分の睡眠を一つの「実験」のように
眺め始めました。
・・・すると、不思議なことが起こりました。
以前はウェアラブルデバイスの睡眠スコアが
よくて70くらいだったのが、80を超える日が出てきた。
そして、なんと「90」という数字が出る日まで
現れたのでした。
なんか、嬉しい…!
■私が「よく眠れる条件」が見えてきた
いろいろ試していると、
少しずつ自分なりの傾向が見えてきました。
1つ目が、「金曜日や土曜日の夜は、比較的よく眠れる」こと。
おそらく「明日は世の中的にも休み」という感覚があり、
心をオフにしやすいのでしょう。
反対に、研修の前日など、
「明日は朝から絶対に動かなければいけない」
と思っている日は眠りが浅くなりがちです。
つまり、睡眠は身体的なものだけではなく、
心理的な緊張にもずいぶん左右されているようです。
2つ目が、「運動は朝やったほうがいい」ことでした。
ランニングを朝に行い、しっかり身体を動かして、
ほどよく体力を使い、夜に強烈に眠気が高まった状態で布団に入ると、
睡眠が深くなる傾向がある。
3つ目が、「お酒を飲んでいない」こと。
加えて、「鼻が詰まっていない」こと(点鼻薬が大事)。
どうやら、こうした条件が重なると、
私はよく眠れるようです。
これまで「なんとなく眠る」しかしてこなかったのですが、
自分の身体を観察すると、
ちゃんとパターンがあるのだなと思います。
■「休むこと」もトレーニングの一部
現在、睡眠内科から歯科への紹介状を書いてもらい、
睡眠時無呼吸への対策として
マウスピースを作ってもらっています。
8月下旬に完成する予定なので、
これによって睡眠がどう変わるのか。
今からちょっと楽しみにしています。
そして、睡眠について考える中で、
ランニングについても改めて思うことがあります。
どれだけ一生懸命トレーニングをしても、
眠れなければ回復できません。
「負荷をかける→休んで回復する→適応する」
このサイクルが回って、
初めて身体は強くなっていきます。
いくら練習を積み重ねても、
睡眠が足りず、回復できていなければ、
身体は強くなりようがありません。
そう考えると、
「休むこともトレーニングの一部」という言葉の意味が、
以前よりもずっとリアルに感じられるようになりました。
40数年間、自分では普通だと思っていた睡眠。
でも、実は改善できる余地が
たくさんあったのかもしれません。
「あらゆる課題は、それが課題であると認識するところから始まる」。
睡眠も、同じです。
これから自分の眠りがどう変わっていくのか。
そして、それによって日中の活動や
ランニングの回復がどう変わっていくのか。
しばらく、自分の身体で実験してみたいと思います。
また、その後の経過についてもご報告させていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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【編集後記】
◯今月のランニング:108km
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