配信日時 2026/08/02 20:46

今週の一冊『MBTIタイプ入門 タイプダイナミクスとタイプ発達編』【カレッジサプリ】

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令和8年8月2日(第4542号)


今週の一冊『MBTIタイプ入門 タイプダイナミクスとタイプ発達編』


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2675字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日土曜日は、朝から12kmのランニング。
その後、子どもと遊んで、午後からはMBTI®に関する勉強会への参加でした。

さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、最近読んだ本の中から一冊をご紹介する
「今週の一冊」のコーナーです。

今週ご紹介するのは、ちょっとマニアックな
こちらの一冊でございます。

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『MBTIタイプ入門 タイプダイナミクスとタイプ発達編』

キャサリン、D,マイヤーズ他、園田 由紀 (翻訳) 
https://amzn.asia/d/08R4jUhc
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昨年、私は一般社団法人日本MBTI協会の
MBTI認定ユーザーとなりました。

(ちなみに、念のためですが、現在Web上で広く利用されている
 簡易テストは、MBTI®ではありません)

先日、私は「ミッドライフクライシスとタイプ発達」という
勉強会に参加しまして、その際のテキストがこの書籍だったのですが、
その内容がなかなか考えさせられるもので面白い内容でした。

今日は、MBTIを学ぶ中でも特に興味深い「タイプ発達」という考え方について、
この一冊をもとにご紹介したいと思います。

それでは、どうぞ!



■MBTIは「16タイプ」だけではない

MBTIというと、「16タイプに分類する性格診断」という
イメージを持つ方が多いかもしれません。

しかし、実はMBTIの理論は、その先がとても奥深いものです。

というのも、MBTIでは16タイプだけでなく、
それぞれのタイプが持つ認知機能(心の働き)の発達を重視しています。

具体的には、以下の4つの機能になります。

-------------------------------------
・主機能:最も自然に、無意識的に使いやすい機能。

・補助機能:主機能を支え、バランスを取る機能。

・第三機能:補助機能の次に発達するが、比較的不安定で、意識的に使うことで育っていく機能。

・劣等機能:最も未発達で、無意識的・苦手になりやすい機能
-------------------------------------

この4つの機能の組み合わせで、
心の働きが変わってくることを「タイプダイナミクス」と呼びます。

そして、人はこれらを生涯を通じて
発達させていくと考えられています。

MBTIは、心理学の中ではもちろん批判的な声もある一方、
多くの人に活用されてきた歴史と実績があり、
自分自身や他者を理解するための、とてもパワフルなツールであるという側面があります。

正直なところ、この理論はかなり奥深く、
私自身もまだ十分に理解できているとは言えません。

それでも、「人はどのように発達していくのか」を
考える上で、考えさせられる視点を与えてくれます。



■ENFPの私の、「苦手な心の働き」とは

例えば、私のベストフィット・タイプは「ENFP」です。

認知機能を「タイプダイナミクス」で見ると、以下のようになります。

-------------------------------
・主機能:外向直観(Ne)

・補助機能:内向感情(Fi)

・第三機能:思考(T)

・劣等機能:内向感覚(Si)
-------------------------------

つまり、私にとって自然なのは、
「主機能」にある「外向直観(Ne)」であり、
外の世界に可能性を見出し、新しいアイデアを考えたり、
人と話しながら発想を広げたりすることです。

一方で、「劣等機能」にある、「内向感覚(Si)」は
事実を積み重ね、過去の経験やデータをもとに
着実に判断していくことであり、自然にはできません。

場合によっては、
「一つの事実を絶対的なものと捉えられてしまい、
冷静な判断ができなくなる」という
劣等機能に飲み込まれる事も起こり得るそうです。

もちろん、「劣等機能」という言葉は、
「能力が低い」という意味ではなく、
MBTIでは、人生の後半に向かうにつれて、
こうした普段あまり使ってこなかった機能を少しずつ育てていくことが、
人としての発達につながると考えているそうです。



■ミッドライフクライシスと劣等機能

そんな中、先日
「ミッドライフクライシスとタイプ発達」というテーマの
オンライン勉強会で扱った内容が、印象的でした。

一般的にミッドライフクライシス(中年の危機)とは、
中年期に差しかかり、役職や仕事の変化、体力の衰え、子どもの独立など、
それまで当たり前だった生き方や価値観に揺らぎが生まれ、
「このままでいいのだろうか」と自分を問い直すようになる現象とされています。

(参考書籍:『中年からのアイデンティティ心理学』↓↓)
https://note.com/courage_sapuri/m/mfb4bdf483a40

今回の勉強会では、これをMBTIのタイプ発達という
視点から説明していました。

若い頃は、「主機能」や「補助機能」を中心に
人生を築いていきます。

しかし、中年期以降になると、
それまであまり使ってこなかった第三機能や劣等機能にも目が向き始め、
それらを少しずつ発達させながら、
人としてより統合された存在へ向かっていこうとする場合がある
(全員に起こるわけではないし、起こる必要もない)

つまり、ミッドライフクライシスとは、

単なる「危機」ではなく、
「新しい自分を迎え入れるための入り口でもある」

という考えとも思えて、新鮮に感じられました。



■発達とは、心のさまざまな側面を統合すること

今回の勉強会を聞いて、私が改めて感じたのは、
人の発達とは「自然な部分だけ伸ばすことでなく、
あらゆる側面に光をあてること」ということでした。

生まれ持った自然な心の働きを土台にしながら、
これまで日陰になっていた心の働きも少しずつ育てていく。

そして、それらを統合していくことが、
「自分を超えた、新たな自分に出会う」ことであり、
自分の中にいる様々な部分を認めていくこと(つまりあらゆる人を認めることにもなる)
ようにも思うのでした。


それは、私が個人的に研究している
「強み」の話にもつながります。

人は「自分らしい特徴的な強み」を使うだけでなく、
「局所的な強み」
「下位のあまり馴染みがない強み」も、
発達させていくことができるという研究も
近年では出てきています。

そして、実際に周りを見渡してみても、
尊敬できる人生の先輩は、
「自分の得意なやり方」をあえて手放し、
そして苦手な部分も含めて新しい自分を開発して、
論理も感情も、内省も発信も、元々のその人がどういうタイプなのかが
見えなくなるくらい、あらゆる側面を磨き上げているように感じています。

ここで述べたことは、
あくまで今回の勉強会や本書を通じて、
私自身が感じた一つの感想ですが、

MBTIを単なる「性格診断」としてではなく、
「人はどのように発達していくのか」を考える理論として見ると、
また違った面白さが見えてくるのではないかな、
そんなことを思った次第です。

MBTIに興味がある方は、
ぜひお手に取ってみると、面白い発見があるかと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

※ 本日のメルマガは「note」にも、図表付きでより詳しく掲載しています。
https://note.com/courage_sapuri/n/n94e7282b7fb6?app_launch=false
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【編集後記】
◯今月のランニング:35km

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