配信日時 2026/08/01 00:01

AI時代には「生の経験」が価値になる【カレッジサプリ】

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令和8年7月31日(第4540号)


AI時代には「生の経験」が価値になる


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 1992字/読了時間2分)

■こんにちは。紀藤です。

本日は、朝から13kmのランニング。
その後、ストレングス・ファインダー研修の実施。

また夜は懇親会で、約1ヶ月ぶりのお酒でした。
Nさん、Mさん、Gさん、
美味しいお食事とお話を、ありがとうございました!



さて、今週は、月~金曜日まで、5日間研修でした。

このように学びの場に関わらせていただく機会があること、
ありがたいことだなと改めて感じた一週間でした。

これからも、求めていただけるように、日々精進したいと思う今日この頃です。

さて今日は、日々の研修を行う中で改めて感じたことをまとめてみたいと思います。

テーマは、「AIで考えること、経験することは違うよね」というお話です。

それでは、どうぞ!



■AIで考えられるのは「プラン」までか

ここ最近、AIを使うことで仕事の効率は劇的に上がりました。

例えば研修であれば、
「どんなワークを入れるか」「どんな問いを投げかけるか」「想定される回答例は何か」。
こうした設計は、本当に短時間で形にできるようになりました。

以前であれば何時間も考えていたようなことが、
AIとの対話を通じて一気に整理されるのは、間違いなく大きな恩恵です。


しかし、毎日のように研修をしていて思うことがあります。

それは、

”AIが考えられるのは、あくまで「プラン」まで”

ということ。

実際に、その問いが機能するかどうかは、やってみなければ分かりません。

全然思ったような挙動をしないこともあります。

あるいはある時はうまく行ったけど、
参加者の経験や特性、その日の空気感、組織の文化によって、
アウトプットは、結構変わります。

特定のテーマ(たとえばOJTトレーナー向けのオンボーディング研修、
ストレングス・ファインダーの強み活用研修、リーダーシップ研修など)、

目標としている認知・行動変容のゴールが言語化されているものですらそうなのですから、
「組織開発(フィードバック→対話→未来づくり)」のプロセスなどは、なおさらそうです。

どうなるか、全くみえない。

AIでイメージした設計図は作れても、
その設計図が現場でどう動くかは、現場に立って初めて分かるもの。

だからこそ、一つのワークを磨くには「経験する(試す)」必要があります。



■「生の体験」だから見えるものがある

例えば、私がよく行うストレングスファインダー研修でもそうです。

ある問いを投げかけると、多くの方は
ある程度似た方向性の答えを返してくださいます。

しかし「そこに疑問を持つのか!」「そんな受け止め方をするのか!」という、
予想していなかった反応が、当初は結構ありました。

統計でいえば「例外値」のようなものかもしれません。

しかし実は、その例外値こそが、とても面白いのです。

そして、「このワークなら、こう機能する」というのを、
場数を積み重ねると「経験の理論的飽和」にも近しい状態になっていきます。

そうすると、プログラムにも、ある程度の安定感、
つまり2~3塁打が常に打てる状態になるとも思うわけです。

こうした営みは、AIでは代替しにくい部分なのだろうと思います。


まさに「適応課題」であり、
「経験学習」を総動員するところです。

研修が単なるeラーニングではなく、
「人が人と学ぶ場」であり続ける理由も、まさにここにあるのでしょう。

生の場には、その場でしか生まれない学びがあります。



■場数が、プロフェッショナルを育てる

今回改めて感じたのは、結局、
場数を踏むことがプロフェッショナルを育てるという、
ごく当たり前だけれど大切なことでした。

研修という、ある程度構造化されたプログラムですら、
毎回違いが生まれます。

そう考えると、組織開発やチームコーチング、
対話の場づくりのように、人同士が創発的に影響し合う場では、
その違いはさらに大きくなるでしょう。

そこには決まった正解はありません。

場が少し緊張することもある。

厳しい質問が飛んでくることもある。

感情が大きく動くこともある。

そうした一つひとつの瞬間に立ち会い、自分自身を使って関わる。

ORSCなどでいう「Use of Self(自分自身を使う)」という考え方にも通じますが、
まさに支援者自身が、その場でどう在るかが問われる世界では、「経験」が超重要です。

だからこそ、人材開発や組織開発という仕事は、知識だけでは成り立ちません。


どれだけ多くの場を経験してきたか。

どれだけ多くの修羅場や予想外の出来事を経験してきたか。


そうした経験の引き出しが、
そのまま支援の厚みになっていくのだろうと思うのでした。

AIが発達すればするほど、
人が現場で経験することの価値は、むしろ高まるように思います。

ゆえに、新しい問い、新しいワーク、新しい場づくりにも積極的に挑戦して、
「生の経験を蓄積する」ことこそが、
人材開発・組織開発の支援者としての価値につながっていくのだろうな、と思います。

ということで「生の経験」を大切にしていきたいと思った次第。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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【編集後記】
◯今月のランニング:261km

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