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令和8年4月20日(第4433号)
敗戦のランナー、レースを語る ー長野マラソン体験記ー
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 3357字/読了時間7分)
■こんにちは。紀藤です。
先日、長野マラソンに出てきました。8月に「フルマラソンで自己ベストを目指す!なんならサブ3を目指す!」と息巻いて始めたプロジェクトの、今シーズン最後のチャレンジのレースでした。
結果は、惨敗。
正直な気持ちは「弱すぎる自分に悲しくなっている」というのが今の感情です。なんなら、こうした記事を書くことで溜飲を下げようとしている自分すら、残念な気持ちであります。
しかし、自分を闇雲に責めて、ただただ自己効力感を下げても、次に繋がらないと思いますので、精神的な弱さを含めて敗因を考えて、これからに活かしたいと思います。
鬱々としたトーンの内容ではございますが、横目でチラリと見ていただければ幸いです。
■今回のレースの惨敗の理由
なぜ、今回のレースが「惨敗」だったのか。その理由は「途中でレースを諦めてしまったから」です。本当は、もう少し戦えたかも知れないのに、モチベーションを保つことができず、早々と歩いてしまった。「諦めたら、そこで試合終了ですよ」という安西監督が目の前にいたら、ビンタを食らいそうな内容です。
レースの内容は、サブ3を目指してスタートし、23kmまでは、4:15のペースを守っていました。しかし、そこから一気にペースが落ち始めたときに、脚はまだ残っているし動かせるのに、「もう走りたくない」という気持ちに易々と飲み込まれてしまいました。結果、走ったり歩いたりを繰り返し、そして、3時間21分という、自己ベストとは程遠い記録になりました。
「走り終わった後、そんな自分に後悔するぞ」と心の呟きが聞こえましたが、その気持ちに抗わなかった自分がいました。
多分、走力としてはレベルアップしているはずだし、粘れば多少はマシになったでしょう。でも,結果は歩いて、センチメンタルになっただけのレースだったのでした。なんとも情けない限りです。
■敗因の3要因
…と、自分をボロクソに言っていますが、そこに繋がった理由も、いくつか挙げることはできます。実力不足はまず持ってあるとして、敗因を考えてみました。
■1位:粘り強さ
一番は「粘り強さ」が弱いこと。きつくなったときに歩いてしまう、これは誰でもありうるものです。しかし、それにしてもあまりにも極端でした。
理由の一つは、練習のときに「疲れたら歩いてしまう」ことを、自分にちょくちょく許可していたことが、まさしく露呈しました。
ビルドアップ(後半ペースを上げていくこと)の練習、インターバル直後でもきちんと走り切ること。練習を始めたらそのメニューをやり抜くこと。そうした日々の練習メニューを雑にしていたのが、自分の精神的な強さを、弱くしていたのではないか、と感じました。
練習でできないことは、本番でもできない。「心の持ちよう」をもっと日々の練習で意識して行うことが大事なのだと思いました。(大変ですけどね…)
■2位:モチベーション
とはいえ、「粘り強さ」は、レースの環境やそのときのモチベーションでも、一時的にパワーアップすることはできます。実力の100%を出せるかどうかは、モチベーションが大いに影響するもの。
これまで自分のモチベーションが高かったときと、今回なぜこうも簡単に諦めてしまったのか、その違いを考察したときに、いくつか理由があるように思えました。つまり「自己ベストが難しい」と感じたときでも、どこまで頑張ろうと思えるか、は大事です。
◎「仲間の巻き込み」で気持ちを高める
1つが「外的要因」です。そう言えば、モチベーションが高いときは、親しい仲間と一緒に申し込んで、「スタート前のがんばろう!的な儀式をしたとき」でした。なんなら一緒に前泊したりすると、更に効果的です。「皆と誇らしい顔で会いたい」「頑張ったよ」と言い合いたい。
しかし、マラソンを続けていくと、マニアックなレベルになるにつれて、なんだか孤独な戦いになっていきます。もしかすると、もっと仲間を巻き込み、イベント感の演出をするのが手っ取り早くモチベーションに影響するのかもしれない、と思うのでした。
例えば、「ランニングクラブなどに入る」「仲間と前日やレース前にお互いに励まし合う」。そうしたアクションも重要なのかもしれません。
◎ゴール設定の「プランB」を用意する。
これは「ゴールの設定の仕方」が甘かったこと。今回、今回のレースでは、気温が20°以上になり、ハードな条件であり、早々にサブ3は厳しいことがわかりました。
マラソンは、天候(気温・風・雨など)、コースの難易度、体調など複数の要因が絡み合います。よって、難易度がレースごとに変わるため、絶対的なタイムだけでは、そのレースでどれだけ戦ったかはわからないものです。
一般的に、気温が高まるとタイムが落ちることがわかっています。
7〜12℃ → ベスト条件(±0)
13〜17℃ → 約1〜2%遅くなる
18〜22℃ → 約3〜5%遅くなる
23〜27℃ → 約5〜8%遅くなる
今回のように、気温が18〜22℃となると「3~5%くらいタイムが落ちる」ことは、情報としてはありました。すると、今回の記録では5%落ちたら「3時間8分」がサブ3目標の十分なゴールとなります。
しかし、そのケースをリアルに想像せず、「サブ3以外はない」みたいにゴールにしてしまったので、届かなくなった時に早々に心が折れてしまった。厳しくなった場合は「+5%のタイム(3時間8分)を目指そう」という「プランB」としてのゴールを設定していなかった。
だから、「目標達成ができない=やる気を失う」という結果になったのもありそうです。 ちなみに、もっと深く言えば、「勝ちグセを持てるようになること」は、大きな意味で自分の人生課題ですらあると感じました。昨年の挑戦の『ラ・カンパネラ』、そして今年の東京マラソンの完敗、今回の長野マラソンの惨敗と、勝てていないという印象が自分について回っているのは、とても厄介です。
小さな成功体験を積み重ねて、書き換えたいと思います。
■3位:フルマラソンの経験不足
また同時に、「フルマラソン慣れしていない」のも挙げられます。実際、私は主戦場を100kmマラソンにしていたので、真剣にフルマラソンに取り組もうとしてから、まだまだ経験が足りていないことも露呈しました。具体的には以下のようなことです。
◎水分補給の失敗
気温が高かったことは感じていたため、水を積極的にかぶりながら走りました。しかし、被ってばかりで水分補給が少なすぎました。実際、ゴールした後は、めちゃくちゃ喉が乾いており、実はもっと水分補給が必要であったのだろう、と感じました。その結果、軽い脱水症状のような形で、身体にも影響していたことが考えられます。
◎レースシューズの失敗
また「レースシューズ」の失敗です。レースシューズは新調したものをその場で履くのはご法度です。「3km走ったシューズ」で大丈夫そうだったので使いましたが、靴下との相性が悪く、中指の爪が割れてしまったり、普段以上に足先の痛みが強くなり、走りづらくなっていました。
「ドレスリハーサル」という本番と全く同じ服装・シューズで10km走る練習を1週間くらい前にやることが推奨されます。しかし、急遽の予定変更でできなかったことが仇となりました。
■まとめ:「弱いから強くなりたい」と思う
最近のセンチメンタリズムに比例するように、己の根本的な弱い部分に今回のフルマラソンも紐づいているように思います。
「昔はもうちょい強かったのになあ」と思った当時の100kmマラソンなどの栄光は過去の話となりました。やっぱり、まだまだ「弱すぎる自分」を感じたレースでありました。
そんな自分を少しでも好きになれるように、来シーズンこそは「サブ3」を達成したいと思います。続けていけば、必ずゴールは見えるはず。自分で納得が行くものだったと言えるように、引き続き、練習を重ねたいと思います。
まずは来月の100kmマラソンに向けて、気持ちを新たにしたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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【編集後記】
◯今月のランニング:42km
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