配信日時 2026/02/26 12:04

読書レビュー『ユング心理学入門』ー第4章 心象と象徴ー【カレッジサプリ】

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令和8年2月26日(第4384号)


読書レビュー『ユング心理学入門』ー第4章 心象と象徴ー


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2054字/読了時間3分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。

また外部人事パートナーとして関わらせていただいている企業様への、
プロジェクトのミーティングなどでした。

「こうしていきたい」という素晴らしい考えでも、
なかなか合理的に動けないのが人であり、
そこには過去の話、阻害する要因など、様々な影響があることを感じます。

望む未来に向けて、そうした糸をほぐしながら、
前に進めていく支援をしていきたい、そんなことを感じている次第です。



さて、本日のお話です。

今日は、以前より読み進めております『ユング心理学入門』について、読み解きをしていきたいと思います。
本日は「第四章 心象と象徴」についてです。

それでは、早速参りましょう!

(これまでのお話はこちら↓)
読書レビュー『ユング心理学入門』|
https://note.com/courage_sapuri/m/mb848f8d54d0f



■「母なる海」という不思議な言葉

ユングは「無意識」について述べましたが、その中で個人の無意識は「集合的無意識」に繋がっていると言いました。
たとえば、渦のイメージ・太陽などは「太母(グレート・マザー)」の象徴であり、世界各国いたるところに見られる、など。

こうした”人間の普遍的無意識の内容の表現の中の、共通した基本的な型を「元型」”と呼びました。
そして、この元型そのものを、私たちは知ることはできないが、元型は意識の上の、渦や太陽などの「原始心像」として表出し、把握することができると述べます。

こうした人間の心のなかに存在する「心像」にユングは注目しました。
これは意識と無意識の相互関係の間に成立するといい、この「心像」を読み取ることが、心の状況を理解する上で重要であると、ユングは考えたそうです。

この「心像」は、無意識的なものを含むので、非合理な規則で現れることがあるようです。
それが、「母」「渦」「壺」など一見関係ない単語が、「何かを生み出すもの」というような共通のイメージを持って繋がっている。

そうみたときに、「母」という「心像」が、海・猫・円という概念になって現れたり、あるいは「父」という「心像」が、山・犬・直線という概念となって現れるなど、一見よくわからない繋がりを表す、というわけです。
ここに心理療法家にとっても、クライアントの心の風景を読み解きの手がかりが生まれるとします。

確かに、私たちは何気なく「母なる海」などといいます。
確かに海は生物の原点かもしれませんが、「母」と「海」のつながりを、当たり前のこととして理解しているようにも思います。

また、「心像」はエネルギーを持つことがあり、それが新しいものを生み出す母胎となる、と説明がされています。



■対立する「象徴」に、こころの発達を見出す

そして「心像」が創造的な形で現れた例が、「象徴」であると述べます。

「象徴」は単なる略式化された記号や標識と違い、”比較的未知なものを表現して生じた最良のもの”と述べています。

たとえとして、本書ではパントマイムの名人 マルセル・マルソーが、人間の一生を2~3分の間にパントマイムとして表現をしたのが「象徴」で、
一般的な素人がなんとなく身振り手振りでやったものが「記号」という例を出しています。

素人は、四つん這いになって、起き上がって、倒れておしまい、という略式化した表現をするかもしれない。
しかし、マルソーのパントマイムは、その中に哀歓や心の流れを”これ以上ない形で表現している”という意味で象徴である、というわけです。

そして、”これ以上の表現は考えられないもの”が象徴である。
葬してその象徴とは「対立の中にある統合性を含む」とも述べます。

これの本書の例で、6歳頃、親から精神的にも自立をし始めようとする幼児が、「家とカタツムリ、その間にある山の絵」を書いた時、
それは家とカタツムリを分けていこうとする心の動き(自立)と、現状の親に依存しているという気持ちの綱引きのようなものが見て取れるとのこと。
その絵には、ある種の「自立と依存の対立が統合性を持って描かれている象徴である」ということになります。

このことを読みながら、MBTI®において「こころの発達」を私たちは遂げていくという話を思い出しました。
その現れの一つが「タイプの発達」であり、思考機能を主機能としていた人が、感情機能と統合するよいうようなイメージです。

たとえば、ある物書きが「思考機能」で論理的な考えを主機能として使って書いていた。
しかし、あるときから自分が書いているものが、ひどくつまらないものに感じてきた。

そこには、思考機能と対立する「感情機能」を発達させようとするエネルギーが働いており、
思考機能に感情機能を統合して、感情や気持ちの火を作品の中に入れ込んでいこうとする(統合した象徴を作り上げようとする)という心の動きとして現れる、というような説明がありました。



■まとめと感想

MBTI®の認定ユーザーの資格を取得した後、ユング心理学にふれると、その奥深さに唸らされます。

同時に、自分の無知さと読解力の弱さに対して、文章がとても濃厚であるため、一つ一つを咀嚼して読み解くことに、非常に時間を要しています。
(実際に、正しく読み解けているかも不明です。上記、私の解釈も混ざっているため、詳しくは本書をお読みください)

しかし、流動食のように読める本よりも、一つ一つをよく噛んで脳内に入れるからこそ、理解が深まるような、そんな感覚を覚えている次第です。

じっくり何度も読み返しながら、理解を深めていきたい、そんなことを思っております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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https://note.com/courage_sapuri/n/nba6e93fb2100?app_launch=false
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 【編集後記】
◯今月のランニング:167km

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