配信日時 2026/01/28 08:17

たった4分歩くだけで、創造性が爆発的に高まる ースタンフォード大学の研究ー【カレッジサプリ】

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令和8年1月28日(第4357号)


たった4分歩くだけで、創造性が爆発的に高まる ースタンフォード大学の研究ー


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2531字/読了時間3分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日は、管理職向けのストレングス・ファインダー研修の実施でした。

短めの研修だったため、私の自己紹介をほぼ割愛して進めたところ、
「この講師を勧めたいか」という項目が「どちらともいえない」がかつてないほど多くなっており、
ちょっと失敗したなあ、、、と感じておりました。

別に研修は好かれることが目的ではないですが、
「研修後の自己効力感」にも影響するといわれているので、
このあたりはもう少し意識したいなと思ったです。

やはり、冒頭の自己開示などで、ステータスマネジメント(権威と親近感をどちらも感じてもらう)ことをもっと意識したいな、と思った次第です。

その他、夕方からは5kmのランニングと、夜は人事の集まりの会でした。



さて、本日のお話です。

「あー疲れた。散歩でもしてこよう!」

頭がモヤモヤっとしたり、思考が停滞しているとき、歩いてみると、なんだか気分がすっきりして、アイデアも湧いてきた!みたいな経験がある方もいるのではないでしょうか。

さて、今日は経験的に有効だと感じられる「歩くことと創造性」に関するある論文をご紹介させていただきます。

結論をお伝えすると、「歩くと創造性がめっちゃ高まる」ことが、複数の実験から証明されたというお話です。

簡単にできるので、とても実践的で、ワクワクする論文でもありました。

ということで、早速中身を見てまいりましょう!


■今回の論文
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・タイトル: Give Your Ideas Some Legs: The Positive Effect of Walking on Creative Thinking(思考に足を:歩行が創造的思考に与える正の影響)
・掲載誌と出版年: Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition, 2014年
・著者: Marily Oppezzo, Daniel L. Schwartz
・所属機関: スタンフォード大学(Stanford University)
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■30秒でわかる本論文েরポイント

・4つの実験により、歩行がリアルタイムおよびその直後の創造的発想を促進することが実証されました。

・実験では、成人が「着席時」と「歩行時」に、発散的思考と収束的思考を行いました。

・その結果、歩行は発散的思考(創造性)を大幅に向上させました(平均60%上昇)。一方、収束的思考(論理的な正解を導く力)にはほとんど影響しないか、わずかに低下させることがわかりました 。

・また、「屋外を歩くこと」でも「屋内のトレッドミル」を歩くことも、共に創造性を向上させました。つまり、「歩行自体に創造性を高める効果がある」ことがわかりました。

・その効果は歩行直後の着席時にも持続することが確認されました 。

という内容です。



■研究の背景/目的

古くから、歩行と創造性の関係は経験的に語られてきました 。
これまでの運動と認知の研究は、主に「激しい有酸素運動」が長期的に脳に与える保護効果に焦点を当ててきました 。

たとえば、先行研究では、以下のような「運動と創造性」の効果が示されてきています。
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●認知機能低下の抑制: 運動が加齢に伴う認知機能の低下に対して、全般的な保護効果を持つ(Kramer, Erickson, & Colcombe, 2006)。
●認知スピードの向上: 有酸素運動は、運動と同時に行われる認知処理の速度を向上させる(Brisswalter, Collardeau, & Rene, 2002)
●記憶への短期的影響: 急性的な運動の直後に、記憶のパフォーマンスが改善すること示された(Lambourne & Tomporowski, 2010)。
●発想が流暢になる: 有酸素運動としてのランニングやダンスを行った後に、アイデアの流暢性が向上する(Gondola, 1986, 1987)
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などなど。
一方、「有酸素運動」などだと、少し敷居が高いわけです。

そのため、本研究が注目したのは、「短い散歩」のような軽度な活動が、創造性にどう影響するかという、より実践的な側面でした。
単に「歩く」という自然な行為を通じて、誰もが採用しやすい創造性向上のアプローチを見出すことが目的です 。



■研究の方法

合計、以下の4つの実験が行われました。
(ちなみに、すべて「歩く」ことをしていますが、歩きながら課題に取り組んだ時間は「4分間」でした)

◯実験1: トレッドミル歩行中と着席中での「発散的思考」と「収束的思考」の比較をした。
◯実験2: 「歩行→着席」や「着席→着席」など、試行順序を変えて、歩行の「残存効果」と練習による慣れの影響を検証した。
◯実験3: 屋内トレッドミルではなく、屋外(大学キャンパス)を歩くことの一般化可能性を検証した。
◯実験4: 創造性の測定に「類推生成課題」を採用 。また、「屋外で車椅子に乗って移動(自分は動かないが景色は変わる)」群を設け、「歩くこと」と「景色の変化」の効果を分離して検証した。

■主な結果

◯わかったこと1:創造性の爆発的向上が見られた
実験1では、参加者の81%が、座っている時よりも歩いている時の方が創造性が向上しました 。創造的アイデアの数は、歩行により平均で約60%増加しました。

◯わかったこと2:歩いた後も「ひらめき」が続く
歩行後に座って課題に取り組んだ場合でも、最初から座り続けていたグループより明らかに高い創造性を示しました 。この残存効果は、少なくとも16分間持続することがわかりました。

◯わかったこと3:場所はどこでもOK
屋内のトレッドミルで「空白の壁」を見ながら歩くのも、屋外の賑やかなキャンパスを歩くのも、創造性を高める効果に大きな差はありませんでした。

◯わかったこと4:「移動」ではなく「歩行」が鍵である
実験4において、屋外で車椅子に乗って移動した群よりも、実際に歩いた群の方が、新規かつ質の高い類推を生成しました 。つまり、景色の変化よりも「歩くという身体活動そのもの」が重要であることが示唆されました 。



■まとめ:ただ歩くだけでいい

「走りましょう」だとハードルが高いですが、「歩きましょう」だとぐっとハードルが下がります。そういう意味で、大変勇気づけられる論文だと感じました。

しかも、外に行かなくてもいいし、わずか4分間でいい。
ちょっとオフィスをぐるっと歩き回るでも、なんならいいわけです。

こう思うと、だいぶいけそう。

「ランニング30分」だと、できる人は限られるでしょうが、
「歩くだけ4分」であれば、多くの人にとってできそうです。

ふと思えば、私の場合はランニング好きなので、よく研修の企画などで煮詰まったら走りに行きます。
すると、不思議なもので、本当にいろいろなアイデアが浮かんでくるのです。また精神的にもスッキリします。

※参考:リフレクション・ランニングとラーニング・ランニング ~走る時間の効果的な使い方~
https://note.com/courage_sapuri/n/n3c21d536bfaa


改めて、身体を動かすことの効果について感じた次第でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!


※ 本日のメルマガは「note」にも、図表付きでより詳しく掲載しています。よろしければぜひご覧ください。
https://note.com/courage_sapuri/n/n91ec44438232?app_launch=false
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 【編集後記】
◯今月のランニング:233km


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