配信日時 2026/01/03 21:03

今週の一冊『俺たちの箱根駅伝』【カレッジサプリ】

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令和8年1月3日(第4331号)


今週の一冊『俺たちの箱根駅伝』


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2589 文字/読了時間4分)

■こんにちは。紀藤です。

1月2~3日は箱根駅伝ですね…!

最近読んだ本の中からおすすめの一冊をご紹介する「今週の一冊」のコーナーですが、
今日は、こちらの本をご紹介させていただければと思います。

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『俺たちの箱根駅伝』

池井戸潤 (著)
https://amzn.asia/d/ge1jzt4
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最初にお伝えさせていただくと「私の人生で一番泣かされた本」でした。

リアルにティッシュが一箱なくなりました。そして、妻に感想を語っていたら、感情が高ぶって「ううぅ…」っと涙声になってしまうほどでした。こんな本に出会えて幸せです…!

さて、中身を全力で伝えたいのですが、とはいえネタバレにならないように、その魅力を、少しだけお伝えさせていただければと思います。

それでは、どうぞ!



■国民的作家が「もう二度と、こんな小説は書けない」と言った作品

今回ご紹介させていただく一冊は、タイトル通り「箱根駅伝」を巡る人々のドラマを描いた作品です。

著者は、池井戸潤さん。『半沢直樹』『下町ロケット』をはじめ、数々の名作を生み出してきた作家による、胸を揺さぶる物語です。
「2026年ドラマ化決定」とのことで、番組が特設サイトがありましたが、このように紹介されていました。

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そんな箱根駅伝を、国民的作家池井戸潤が、十余年の歳月と情熱の全てを注いで描き
「もう二度と、こんな小説は書けないでしょう」とまで語る、一度は敗れた者たちの熱き青春群像劇
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なるほど、凄そうだぞ…、と思う感覚を遥かに凌駕する本でした。
私自身、読み終わった後も「こんな本には二度と出会えない気がする…」とまで思うほどの、凄まじい心の揺さぶりを感じる本でした。

途中からは、泣いていない場所のほうが少なかったです。



■箱根駅伝を巡る人々のドラマ

さて、改めてですが「箱根駅伝」といえば、お正月の名物番組として、知らない人はいないのでは、と思う超有名な長寿番組です。

マラソンやランニングに興味がない人も、この日だけは、なぜだかわからないけど、こたつに入りながら、箱根駅伝を見てしまう…。

私も、小さい頃、「なんで走っている人を見て、楽しいんだろう・・・?」と不思議に思いながらテレビを見ていましたが、歳を重ねるごとに、その理由が身に沁みてわかってきました。

学生の魂を削るような力走と、一つの襷を繋いでいくチームのドラマ。その背景にある学生たちの物語。
それらが透けて見えることは、駅伝の知識がなくとも、思わず画面に惹き込まれてしまうような、強力な引力があります。

ちなみに、本書の紹介は、以下のように説明がされています。

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池井戸潤の最新長編の舞台は、「東京箱根間往復大学駅伝競走」――通称・箱根駅伝。
若人たちの熱き戦いが、いま始まる!

古豪・明誠学院大学陸上競技部。
箱根駅伝で連覇したこともある名門の名も、今は昔。
本選出場を2年連続で逃したチーム、そして卒業を控えた主将・青葉隼斗にとって、10月の予選会が箱根へのラストチャンスだ。
故障を克服し、渾身の走りを見せる隼斗に襲い掛かるのは、「箱根の魔物」……。
隼斗は、明誠学院大学は、箱根路を走ることが出来るのか?

一方、「箱根駅伝」中継を担う大日テレビ・スポーツ局。
プロデューサーの徳重は、編成局長の黒石から降ってきた難題に頭を抱えていた。
「不可能」と言われた箱根中継を成功させた伝説の男から、現代にまで伝わるテレビマンたちの苦悩と奮闘を描く。
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■「涙腺を決壊させたもの」を考えた

ぜひ読んでいただきたいので、詳しくは書きませんが、この小説で、私がなぜこんなに泣けたのかを考えてみました。
あくまでも、私の視点です。

1つ目が、「一度は敗れた者たちの物語」であること。

物語に登場するあらゆる人物が、痛み、後悔、弱さ、不安、恐れ、そうしたものを抱えながら、それでも貫きたい矜持のために、自らを奮い立たせて走っています。
それは、「走る」という物理的な行為をメタファーにしながら、それぞれの「箱根駅伝」という舞台で、そうした敗れた物語と、そこに潜む未消化の想いに向き合い、成長していく心の物語だからだと、私は思いました。

余談ですが、私自身も走る人です。「自分の弱さと向き合う旅路」が、私にとってのランニングという行為であると思っています。
自分に負けることもある。でも苦しい肉体の叫びに、精神が凌駕できたとき、少しだけ自分のことを好きになれる気がするのです。
そして、そうして強くなれる感覚が、自分を満たしてくれます。


そして2つ目が、「関係性に向き合う人間ドラマ」であることです。

「走る」という行為は肉体的な辛さを伴うものです。
でも、それは肉体的な痛み以上に辛かったり怖かったりするものが、実は「関係性の課題」だと感じます。
たとえば、仲間同士、師匠と弟子、親と子など…。その人が歩んできた「関係性」の中には、様々な痛みと、同時に希望が眠っています。
大切にしたい関係に一歩踏み込むことだったり、自分の人間関係や、過去の体験などの痛みや強さを清算したり、再統合していく。
箱根駅伝、という舞台の背景にある人々の、個人と関係性にまつわるドラマがこんなにドラマチックに描かれたら…。

ごみ箱が、濡れティッシュだらけになってしまいます。



■まとめと感想

他にも、物語の構成、行き着く暇を与えない展開。
そして102回を迎える「箱根駅伝」に、どんなこだわりが存在するのか。

コースに潜む難しさ、選手たちの思い。またその長い歴史のバトンに込められた思い。

なぜ「小涌園前」だけ地名ではないのか? あの番組を作り上げる放送局の想いとは? アナウンサーの一つ一つのコメント、カメラワークにどんな準備が詰まっているのか?…などなど、
「そうだったのか…!」と箱根駅伝が3倍楽しくなる情報も自然と含められており、読者の知性と感情を溢れさせてくれます。

676ページもの大作ですが、貪るように読みました。

1月2日、箱根駅伝の初日にテレビをつけながら読み始めたのが、翌日の朝には読み終わりました。そして、「箱根駅伝」のリアルな物語が、もっともっと彩られて見えて、更に感動しました。

一体、我家のティッシュは、何ミリリットルの涙を吸ったのだろうか。
テンションが上がりすぎて、昼前に日比谷のゴール地点まで走って応援にいってしまいました。

本当に、素晴らしい一冊でした。
走る人にも、走らない人にも、ぜひオススメしたい一冊です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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 【編集後記】
◯今月のランニング:30km

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