配信日時 2025/12/26 21:51

強みは「ビジネス」と「心理学」で分けて考えると、整理がしやすい【カレッジサプリ】

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令和7年12月26日(第4323号)


強みは「ビジネス」と「心理学」で分けて考えると、整理がしやすい


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2956文字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

先日より、宮崎に来ております。

相変わらずランニングをしておりますが、
少し練習のやり方をミスしてしまい、
かなり筋肉痛になってしまい、練習の継続が難しくなってしまいました(汗)

身体の回復力も下がっているので、
メンテナンスや休養がなければ、ハードな練習ができず、
そのバランスにヤキモキする今日このごろです。

年末年始も、戦略的に、頑張ります。



さて、本日のお話です。

先日、強みのワークショップを実施したのですが、その際に紹介した強みの考え方で「とても参考になった」と感想をいただいたものの一つが、「強みの5種類」というものでした。

応用ポジティブ心理学者でありロンドン大学のスティファン・パーマー氏らが提唱した分類方法です。
(詳しくはこちら↓)
https://note.com/courage_sapuri/n/nd1a6427e60b8

さて、このお話をお伝えしつつも、大きくわけると、「感覚的にも"2つ"に大別できるな」と改めて思ったのでした。

結論をお伝えすると、「強み」といっても、「心理学の強み」と「ビジネスの強み」で、我々はイメージするものが大きく違うということです。

今日はこのお話について、お伝えしてみたいと思います。

それではどうぞ!



■「心理学の強み」を考える

まず、一般的に「強み」というときに、想起されるものとしては、大きく2つが代表的なものです。

それは「(1)性格の強み」「(2)習熟したスキルの強み」です。

しかし、それ以外にも、上記で定義される「5つの種類の強み」を考えると、もっともっと幅は広がります。
そのかけ合わせになると、強みが広範囲に広がりすぎてしまう。
ゆえに、「強み」だけでは、問いが広すぎるため、研究をすることが難しいのです。

ゆえに「性格の強み(Character Strengths)」に絞ることで、「心理学における強み」として「強みの研究領域」を定めることができています。

この領域における強みの定義は、たとえばこうしたものです。

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「人が活躍したり、最善を尽くすことを可能にさせるような特性」
(Wood, Linleyら,2010)
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たとえば、代表的なVIAは、文化を超えて普遍的な美徳としての「24の性格の強み」が研究領域に絞り込みます。

その枠組みを設けて、その性格の特性を持つことと、成果の関係を研究することで、強みの特定や活用を意図的に行うことを行っています。



■「ビジネスの強み」を考える

そして、「ビジネス文脈での強み」を考えると「仕事で成果を出すこと」が前提になります。
以上のことを合わせると、ビジネス文脈における「強み」は、こんな風に表現できるかと思います。

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「ビジネス文脈での強み」とは:
”仕事で成果を出す”ために活かせる、その人固有の能力・スキル・特性のかけ合わせ。
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たとえば、ある「人材業界における営業」が「あの人は”強み”がある」と評されたとします。
すると、その裏には「(仕事の成果を出すための)優れた知識やスキルや特性がある」みたいな前提が伴います。

そして仕事の成果を出すに資するものとして「(1)性格の強み」と「(2)習熟したスキルの強み」が混ざり合います。

たとえば、私のかつての同僚だった、ある優秀な営業の”強み”を思い出すと、こんな感じになります。

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・「圧倒的な行動力」✕「人当たりの良さ」(1.性格の強み)
・「特定の領域(医療業界)への圧倒的な知識」「提案力・クロージング力」(2.習熟したスキルの強み)
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そこには、「強い」という概念には、”多くの資源を持っている”というイメージが付きます。
たとえば、なんだか表面的かもしれませんが「TOEIC900点」「MBA」「中小企業診断士」「経営者の繋がりが豊富」みたいに、様々な資格やつながり、経験があると、”強い”というイメージが彷彿されます。

そして、それらが掛け合わされることで、独自性になり、「強み」と言われるのでしょう。

しかし、上記の「ビジネス文脈における強み」を考えると、「(1)性格の強み」はある程度特定できるとしても、「(2)習熟したスキルの強み」は、世の中に存在するスキルの幅から、あまりにも膨大になってしまいます。

人材育成における能力をわかりやすく示したとされる『カッツモデル』では、「テクニカルスキル(業務遂行能力)」「ヒューマンスキル(対人関係能力)」「コンセプチュアルスキル(概念化能力)」という3つのスキル領域があるといいます。それだけでも、かなり広範囲です。

……なので、「ビジネスの強み」は、それぞれの個別性が高すぎて、一言では語れないのです。



■「性格の強み」と「スキルの強み」の関係性

しかしこの「(1)性格の強み」と「(2)習熟したスキルの強み」の関係は、以下のようになると考えると、わかりやすくなります。
それは、「性格の強み=根っこの部分」、「習熟したスキルの強み=果実の部分」とする見方です。


◎根っこ(Being):「性格の強み」

好奇心、慎重さ、共感性などに代表される「性格の強み」は、行動の土台となる内的な強みです。これらの特徴は、次の通りです。

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・意識しなくても自然に立ち上がる思考や感情のパターンである
・「何をするか」よりも、「どのように取り組むか」に影響を与える
・比較的安定しており、短期間で大きく変わるものではない
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性格の強みは直接的な成果としては見えにくいものの、スキルの使い方や持続性、再現性を大きく左右する「土台」となる要素です。


◎果実(Doing):「習熟したスキルの強み」

プログラミング、英語、財務知識などに代表される「スキル・知識」は、行動として発揮される強みであり、仕事上の成果と直結しやすい要素です。これらの特徴は、次の通りです。

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・後天的に、学習や訓練によって身につけることができる
・「何ができるか」という能力の内容を示す
・使い続けなければ衰えやすく、更新や練習が必要になる
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スキルは成果を生み出す「見える強み」であり、職務要件や評価制度とも結びつきやすい一方で、「性格の強み」との相性によってはエネルギー消耗を伴う場合もあるものです。「開発される」というイメージです。

▽▽▽

そして、「スキル(果実)」は、「性格の強み(根っこ)」によって支えられ、育つとか考えるとわかりやすいです。

根っこに合った果実は自然に実り続けますが、合わない果実は、成果を出せても長期的には疲弊を招きやすくなります。



■まとめ:改めて「強み」を分析してみる

上記の例を踏めて、「強み」という複雑なものを、改めて分析してみたいと思います。

たとえば、私(紀藤)の例でいえば、「心理学的な強み」はVIAなどのテストでわかります。
一方、成果に繋がるかけ合わせ的な「ビジネスの強み」を「(1)性格の強み(根っこ)」✕「(2)習熟したスキル(果実)」の両面から整理をすると、どんな関係になるのか。

一例ですが、こんなイメージになるかな、と思いました。
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<強みを分析する(紀藤の例)>

【根っこの部分:「性格の強み」】
・好奇心(興味の範囲が広い)、向学心(学ぶことが割と好き)
・社会的知性(様々な人の気持ちが気になる)

【果実の部分:「習熟したスキルの強み」】
・営業力(新規営業における関係づくりが得意)→社会的知性が影響
・メルマガを継続して書く力→ 向学心が影響
・ウルトラマラソン、ピアノ発表会等に挑戦→ 好奇心が影響 など
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

上記は、あくまでも例です。加えていうならば、VIAだけでは、根っこと果実が1対1でうまく表現できない感じもあります。

ただ、こうして「心理学の強み」を”性格の強み”とし、「ビジネスの強み」を”性格の強み”と”習熟したスキルの強み”などの掛け合わせと考えると、
混沌とした「強み」という考えを、少し整理できるのではないかな、と思った次第です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

※ 本日のメルマガは「note」にも、図表付きでより詳しく掲載しています。よろしければぜひご覧ください。
https://note.com/courage_sapuri/n/n32a6f5e392e8
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 【編集後記】
◯今月のランニング:199km

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