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令和7年12月22日(第4319号)
「PERMAモデル」で、理想の自分を簡単にイメージする方法
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2654文字/読了時間4分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は、朝8時から大学院のランニング部の集まりでした。
皇居にて10kmのランニング。
フルマラソン1週間後ですが、思ったよりも身体が動きすぎて、
1kmあたり3分55秒で5kmを走ることができました。
…が、ダメージがまだあるそうで、Geminiに「飛ばしすぎ。ダメです」と怒られました。
もう少し回復をしてから、本格的に練習を再開したいと思います。
*
さて、本日のお話です。
今日のテーマは「理想の状態を考えるワーク方法」についてです。
「『ありたい姿』を考えましょう。そう、大胆に、制限なく!」
こうした「ありたい姿(理想の自分)アプローチ」は、あらゆる自己啓発の本に100%と言っていいほど出てきます。
あまりにも登場しすぎて、「また”ありたい姿”かよ…」と内心ツッコミつつも、とはいえ、理想がなければ現実とのギャップも見えないわけで、一応考えてみる。
でも、いまいち「ありたい姿」って言われてもなあ、こういうのあんまり得意じゃないんだよなあ・・・。
そう感じる方は、実は少なくないように思います。
本日はこのテーマについて考えるとともに、それらの「ありたい姿」を考えやすくするようなアプローチをご紹介してみたいと思います。
それでは、どうぞ!
■「ありたい姿」は胡散臭い?
現実なところ、特に日本人がそうなのかもしれませんが、「理想の自分」とか「目的・目標」という未来志向の問いを考えるのは、あまり慣れていないような気がします。
「ありたい姿を考えてみましょう!」という問いを、無邪気に投げかけると、研修の参加者の間に「うすいモヤのような妙な空間」が流れることを感じます。なんとなーく胡散臭さを感じられるような…。
こうした未来志向型の問いを、企業の研修などで投げるたびに、「ああ、こうしたワークは、得意でない人のほうがずっと多いんだな」ということを、いつからかぼんやり思うようになっていきました。
…とはいえ、私自身、この問いを大切だと思っている人間です。よって、この問いを、めげることなく、好んで投げてきました。
加えて、私のバイアスかもしれませんが「理想の姿を考えること」は個人でも組織でも大事である証拠は、やはりたくさんあるように思えてなりません。
よって、「レゴ」を使ったり、「ヒーローインタビュー」をしたり、「価値観の特定ワーク」などをやったり、手を変え、品を変え、様々なアプローチを試してきました。
そんな中、先日読んだ本の中で「こういうアプローチも面白そうだ!」と思える内容が一つあり、その内容を、ぜひ皆様にも共有させていただきたい、そんなことを今日は思っております。
■「ありたい姿」に指標を設けてみる
ポジティブ心理学のワークで『ベスト・ポッシブ・セルフ』というワークがあります。いわゆる、「未来の自分が最高の状態であることを想像し、その未来のイメージをストーリーにしてみましょう!」というワークです。
具体的には「個人的な領域(心理的・身体的な成長)」「対人関係の領域(家族、友人、同僚などの関係)」「職業的な領域(仕事やキャリアの成功)」の3つについて、「未来の私は…である」というような書き方で設けるというものです。
このアプローチは、31の研究をレビューしたところ、楽観主義、主観的幸福感、人生満足度の向上に有意に影響を与えることがわかっている頑健なツールであることが示されています。
ただ、難しいところは「自分でイメージする」というところ。
なかなか自由に広がらないところもあるので、その変わりに、もう少しわかりやすいアプローチはないだろうか…。そんなことを感じたりもします。
■「PERMAモデル」のギャップを考える
さて、そんな中で『PERMAモデル』というポジティブ心理学のアプローチから、ありたい姿を考えてみるという方法がある、そんなことが先日読んだ著書(『こころの庭を育てる ポジティブ心理学』松隈信一郎/著)に書かれていました。
<PERMAモデルとは>
このPERMA(パーマ)モデルは、ポジティブ心理学を設立したマーティン・セリグマンが提唱しているウェルビーイング(充実していきいきした人生を送れている状態)に繋がる「5つの要素の頭文字」を表したものです。
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●Positive emotion(ポジティブ感情):日常生活の中での楽しい、嬉しい、安心、幸せなどの感情を感じられること。
●Engagement(エンゲージメント):目の前の活動に熱意を持って没頭している状態。フロー(時間の感覚を忘れて、夢中になっている状態)を感じられること。
●Relationships(良好な人間関係):温かい親密な人間関係があること
●Meaning(人生の意味):「自分は◯◯のために生きている」と自分の人生に意味を感じられること。
●Accomplishment(達成感):「成長したい」という欲求を満たすこと。達成していくことで得られる人生が前進、向上しているように感じられること。
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※『こころの庭を育てる ポジティブ心理学』(松隈信一郎/著) P117-118を参考に編集
そして、このモデルの5つの要素が満たせると、「人生が充実している感覚が得られる(ウェルビーイングが高い)」と言われています。
よって、これを軸に「理想の状態」を考えてみたらどうか?というアプローチが一つ考えられるのです。
<今の自分を「10点満点」で評価してみる>
5つの要素を考えたとき、今の自分は、それぞれ何点だろうか?
そんな風に、自己評価してみてください。
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<PERMAモデル>
●Positive emotion(ポジティブ感情)→ ◯点/10点
●Engagement(エンゲージメント)→ ◯点/10点
●Relationships(良好な人間関係)→ ◯点/10点
●Meaning(人生の意味)→ ◯点/10点
●Accomplishment(達成感)→ ◯点/10点
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
すると、自分の傾向が見えてくるわけです。
「今の仕事も、とてもいい仲間で、仕事にも誇りを持っている。前向きに取り組めているし、不満があるわけではない」
「なのでP(ポジティブな感情)と、E(エンゲージメント)と、R(良好な人間関係)は9点くらいあるな」
「…でも、ふと思うと、”A(達成感)”を最近は感じていなかったかもしれない…。これは5点くらいかな」
というように、自分の今が「より充実するために何が必要なのか?」をイメージしやすくなるわけです。こんな風に、「指標」を設けて、スコア化する(スケーリングと言います)ことで、「現状と理想のギャップが見える化する」そんな効果があるとも言えます。
■まとめと感想
他にも、「ライフバランスホイール」という、コーチングでよく使われる指標もあります。
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「人生の8つの側面」(仕事・キャリア/お金・経済/健康/家族・パートナー/人間関係/学び・自己啓発/遊び・余暇/物理的環境)
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を円に描いて、レーダーチャートのように現状を評価してみる、というものです。
こうしたものも「理想の状態」を考えるためのきっかけになるものだと感じます。いずれにせよ、こうした技法を用いることで、よりイメージがしやすくなる。そんなことを思う次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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【編集後記】
◯今月のランニング:150km
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