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令和7年12月16日(第4313号)
「感謝日記」を書くと、ワーク・エンゲイジメントが向上する
ー立命館大学とNTTデータ経営研究所の最新研究ー
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2570文字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
先日の日曜日、『日本ポジティブサイコロジー医学会』の学会なるものに参加をしてきました。
初めて「学会」なるものに参加をしてきたのですが、結論、めちゃくちゃ面白かったです…!
ちなみに、現在、企業においても「ウェルビーイング」「エンゲージメント」「健康経営」などのキーワードが注目されています。
そんなキーワードに絡めて、学会ではトヨタ自動車、NTTデータを始めとした企業の取り組みが研究として紹介されていたり、
伝説のレスラー「獣神サンダー・ライガー」さんがゲストで登場したりして(!)、盛りだくさんの時間でした。
今日はこのイベントから思ったこと、また印象的だった研究について、皆様にご紹介したいと思います。
それでは、どうぞ!
■ポジティブ心理学とはなにか
「ポジティブサイコロジー(ポジティブ心理学)」は、これまで主流であった人のマイナス面を是正するという伝統的な心理学(トラウマやうつなど)に対して、プラス面にも光を当てていこうと試みで始まった心理学です。
かつては、ポジティブ心理学も、「ポジティブな側面だけ」が強調されて、ややアンバランスな感覚もありました。そうした動きから、「自己啓発チックだ」「重要な問題も見えなくする」と否定されることもありました。
(詳しくはこちらの記事をどうぞ↓↓)
今週の一冊『ハッピークラシー ―「幸せ」願望に支配される日常』 -
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/11083/
しかし現在は、「ポジティブな側面も、ネガティブな側面も、どちらの価値も認めていこう」という潮流になっているとのこと(=ポジティブ心理学2.0)。
何事も、どちらか一方の極に偏った意見は、なんだか違和感があるものです。
そうした意味で、この流れはとてもしっくり来ました。
▽▽▽
正直なところ、職場で「ポジティブ全開」でいくと、その人の熱量だけ浮いてしまうことも少なくありません。
ポジハラのごとく、周りを巻き込めないどころか、あの人は違うと距離を置かれてしまったり…。実際には、皆が皆、そうした考え方が好きなわけでもない、というものです。
だからこそ、冷静に、取り入れられるところは取り入れて、また「客観的なデータでメリットを語る」という距離をおいたアプローチが大事だろうと思います。
■「感謝日記」を書くとワーク・エンゲイジメントが向上する
さて、そんな前置きを踏まえて、ある研究についてご紹介させていただきます。
ポスターセッションという様々な企業や大学で行われた研究成果を、ウォークラリー形式で聴講できる時間があったのですが、その中で、特に興味深かったセッションがあります。
それが、立命館大学とNTTデータ経営研究所の共同研究による『日々の感謝を記録することでワーク・エンゲイジメントが向上する』という論文でした。
論文のポイントは、以下の通りです。
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<論文のポイント>
・12日間、感謝したことを日記(感謝日記)に記録することで、ワーク・エンゲイジメントが向上することが明らかに
・日記の内容を定量的に分析した結果、感謝に注目することで、自分が受けている上司や同僚、家族からの支援などに気づく可能性を示唆
・「感謝日記」に基づく、日本の低いワーク・エンゲイジメントを改善するための有効なプログラム開発につながる可能性
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詳しい内容は、こちらから読むことができます。
https://www.nttdata-strategy.com/newsrelease/251006/
日々の感謝を記録することでワーク・エンゲイジメントが向上 | ニュースリリース | NTTデータ経営研究所当社からのニュースリリース「日々の感謝を記録することでワーク・エンゲイジメントが向上」をご案内します。
以下、論文の重要なポイントと印象に残った点を、補足的に解説します。
◯「感謝日記」とはなにか
「感謝日記」とは、ポジティブ心理学で有名なアプローチの一つで、「日々ありがたいと思うことを日記に書く」ことにより、幸福度や健康状態が向上する、というものです。
これに関連する論文も、複数発表されており、「感謝」とは単なる美徳ではなく、実効果をもたらすエビデンスあるアプローチと捉えられるようになってきました。
また、日本におけるビジネス文脈での効果も記されています。東京大学出版会から出版されている、正木先生による『感謝と称賛』という書籍では、その効果が丁寧に描かれています。
◯「感謝」がエンゲイジメントに影響を与えるメカニズム
…とはいえ、個人的に理解している範囲では、「ウェルビーイング・心身の健康・助け合い」などへの影響があるものの、人的資本経営において、様々な成果に影響を与える重要な指標である「ワーク・エンゲイジメント」に対する効果は、明確には述べられていない印象がありました。
しかし、今回は「感謝日記がワーク・エンゲイジメントに影響を与える」ということが、検証されたというのが「なんだか新しいぞ…!」と思ったのでした。
ちなみに、なぜそういう事が起こるかというと、「感謝をすることで、自分が受けている支援を自覚することで、ワーク・エンゲイジメントが高まるのでは?」という考察が述べられていました。(仕事の資源を高めると、エンゲージメントが上がるという研究が「JD-Rモデル」と呼ばれるもので、多くの研究があります)
なるほど、確かに…!です。
「上司がサポートしてくれた」「総務の人が、PCトラブルに迅速に対応してくれた」「先輩が営業同行してくれた」とか、普通に過ごしていると見落としてしまいがちなリソース(仕事の資源)「既に持っているものを自覚する」ことで、捉え方が変わる。それによってワーク・エンゲイジメントが高まる。シンプルですが、納得する考えでした。
◯感謝はしすぎないほうがよい?!「感謝疲れ」という現象
ちなみに、この研究者の方が教えてくれた興味深いキーワードが「感謝疲れ」というものでした。曰く、「感謝はしすぎると、感謝することに脳が順化してしまい、ありがたみを感じなくなる」という事が起こるそう。
ゆえに、期の始まり、プロジェクトの区切り、学生だったら春・秋学期の始まりなどに2週間程度「感謝日記」を取り入れて、「さあ、がんばりましょう!」くらいの頻度がちょうどよい、という話でした。これも、納得ですね。
■まとめと感想
こうした様々な研究が、多くの人の手で行われていることに、興奮を覚えた時間でした。学会って面白い…!これからも参加してみたいと思いました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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【編集後記】
◯今月のランニング:115km
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