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令和7年12月12日(第4309号)
対立に対処する「対立的知性」の4つの能力とは?
ーハーバード・ビジネス・レビュー論文より-
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 1999字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
以前からお世話になっている人事の方の
新しい職場にご挨拶をさせていただきました。
新しい出会いもあり、大変うれしい限りでした。
その他、出版・執筆に向けた、著作権関連に関する弁護士の方との打ち合わせなど。
また夕方は6kmのランニングなどでした。
*
さて、本日のお話です。
本日はハーバード・ビジネス・レビューの論文をご紹介いたします。
今月号(2026年1月号)のテーマは「対立」。
国際社会では悲しきかな、社会の分断のニュースも日常のものになっています。そして、同時に「職場での対立」も拡大しているようです。
職場における対立は、生産性の低下、従業員の欠勤などにも関連しているため、対処が必要なテーマの一つです。
そんな「対立」をテーマにする中で、『これからのリーダーは対立的知性を備えよ』という記事のタイトルで、対立に対処できる「対立的知性(CI)」なるものが紹介されていました。
感情的知性(EI)は聞いたことがありますが、対立的知性(CI)なるものもあるのか…!と、新鮮に感じる記事でございましたので、今日はそのお話をご紹介させていただきます。
それでは、どうぞ!
■「対立的知性」の4つの能力
本記事の著者である、コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジのピーター教授(心理学・教育学)曰く、「リーダーが対立に対処するためには”4つの中核的能力”が必要である」とのこと。
それが以下の4つであるとのことです。
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(1)自己認識と自己制御
・自分自身の反応を認識して、コントロールすること。
冷静さを保ち、戦略的に対処できるようにすること。
(2)対人葛藤の処理スキル
・深く傾聴すること、支援を表明すること、コラボレーションのバランスを取ること、バイアス(偏見)に対して確認することなど。
(3)状況への適応力
・対立のタイプに合わせて戦略を練ること。いつ踏み込むか、一歩引くか、調整をするか、などを見極めること。
(4)体系的な知恵
・全体像を把握すること。複雑さを受け入れること。過去の成功と失敗から学ぶこと。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こうしたスキルを使うことで、慢性化した対立を解決することができるそうです。
これを著者らは「対立知能指数(CIQ:Conflict Intelligence Quotient)」とよんでいるとのこと。
■対立的知性と心理的安全性は繋がり合う
また、リーダーがこの「対立的知性」を持っていると、職場の心理的安全性が高い傾向が見られるそうです。
対立を対処するときに「相互の信頼」「透明性の高いコミュニケーション」「お互いの尊重」「リスクテイクの支援」などがありますが、それは心理的安全性と通ずるものがあるからだそうです。
ちなみに、感情的知性(EI)は、自分や相手の感情を認識・理解して、それに対処する能力を指し、共感・自己制御・社会的認識などのスキルが含まれます。
対立的知性(CI)はそこに加えて、「意見の不一致への対処と解決スキル」が含まれるので、より広範の概念になっているとのことでした。
■対立が起こったときの7つの原則
では、具体的に対立が起こった時に何を、どうすればよいのか? その方針として以下の7つの行動が紹介されていました。
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◯原則1:土台をつくる (対立グループが集まる前に、両サイドに信頼を築いておく)
◯原則2:ラポールを育む (ラポール(=心が通い合い、相互に信頼し合う関係)を築く。ネガティブな交流ではなくポジティブな交流の割合を高くする)
◯原則3:規律と創造のバランスを取る (強い姿勢と柔軟な態度を使い分ける)
◯原則4:適応力を駆使する (対立の種類によって、柔軟に対応するようにする)
◯原則5:広い範囲に目を向ける (目の前のことだけでなく、時には多面的関与がカギとなることを理解しておく)
◯原則6:世界を超えた和平を目指す (数十年単位で物事を考える。永続的な調和のための段階的な変化を目指すために力を注ぐ)
◯原則7:あらゆる機会を活用する (感情的な出来事、以外な共通点、共通の危機などの機会を使って、対立を解消しようとする)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ざっくりと見ると、 「対立の舞台の前に、事前に、それぞれのグループと信頼関係を築く」 「その場に合わせて対応する(一つのやり方に縛られない)」 「長い時間軸で対立を解消しようと粘り強く取り組む」 などのスタンスが必要とされるようです。
■まとめと感想
改めて「対立」とは、ある人と人、グループとグループなどの、価値観や信念の相違など、簡単に解消できるものではないことを感じさせられます。
ゆえに、そのために「この人は自分たちのことをわかってくれている」という信頼関係を、全体を見ているリーダーと双方が作ること、そのための「対立的知性」を発揮することが必要であることが理解出来ました。
同時に、それを備えた上で、その場への柔軟な対応だけでなく、粘り強い忍耐も必要となるのだな…とも感じさせられる原則でした。
一言、「対立のマネジメント」とは、リーダーが人と向き合う、究極のテーマの一つなのかもしれない、そんなことを感じた次第です。これは、言うは易く行うは難し。対立に向き合うリーダーに、心より敬意を表する次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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【編集後記】
◯今月のランニング:72km
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