配信日時 2025/11/24 22:37

2年半の沖縄ニ拠点生活を終え、振り返って思うこと【カレッジサプリ】

---------------------------------------------------------------------------
皆さまの1日を5%元気にするビジネス系メルマガ『カレッジサプリ』
---------------------------------------------------------------------------
令和7年11月24日(第4291号)


2年半の沖縄ニ拠点生活を終え、振り返って思うこと


株式会社カレッジ 紀藤康行
---------------------------------------------------------------------------

※このメールは、メールマガジンにご登録頂いた方、名刺交換をさせていただいた方、研修にご参加頂いた方に配信をしております。
ご不要の場合は大変お手数ですが、メール下部の「配信停止はこちら」より解除くださいますようお願い申し上げます。

(本日のお話 3544字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

先日、2年半にわたる「沖縄と東京の二拠点生活」が終了いたしました。車も、荷物も全て引き上げて、東京に戻ってきました。

2年半の沖縄の生活はとても素晴らしくて、ただ二拠点生活をしたという事実だけでなく、自分の人生で、また家族にとっても忘れられない貴重な体験となりました。

正直、少しのさみしさがあるのは事実ですが、そんな気持ちの理由も含めて、その感覚が揮発しないうちに言葉にしておきたいと思いました。

個人的な話ですが、よろしければご覧くださいませ。それでは、どうぞ。



■沖縄二拠点生活を始めたきっかけ

はじまりは2年半前。沖縄に移住した友人家族の家に遊びに行った時、その素晴らしさに心を打たれました。

「いっそのこと沖縄に住んじゃいなよ!」と、ノリで言われたのですが、実際に2週間後に沖縄の賃貸を契約してしまいました。ニ拠点生活が始まりました。勢いってこわい。

場所は那覇から車で1時間ほどの読谷村でした。オーシャンビューの2DK、バストイレ別、インターネット付き、駐車場2台付きで約50,000円という都内と比べると破格の値段です。

向こうで16万円の中古車を購入(すぐ壊れましたが…)。移動は夜間便などを利用し、ソラシドエアで1人1万円で移動。妻も一緒に仕事をしているため、息子(当時2歳)も含め、3人家族全員で移動します。

沖縄―東京の二拠点生活の経費として2ヶ月に10日くらいの滞在で、1年間で100万円。家族で海外旅行に行くと考えれば、決して悪くない投資とも感じます。

向こうで16万円の中古車を購入(すぐ壊れましたが…)。移動は夜間便などを利用し、ソラシドエアで1人1万円で移動。
妻も一緒に仕事をしているため、息子(当時2歳)も含め、3人家族全員で移動します。
沖縄―東京の二拠点生活の経費として2ヶ月に10日くらいの滞在で、1年間で100万円。家族で海外旅行に行くと考えれば、決して悪くない投資とも感じます。

しかしながら、一方で少し困ったこともありました。それが沖縄の場合、その気候から「カビや虫が発生する」ということです。

出発前に部屋をピカピカに掃除していたと思っても、2ヶ月後にやってくるとすごく湿っていて、トイレの水は蒸発し、床もベタベタ。そして布団にはカビ、あるいは謎のフン(!)が落ちていたり。

沖縄の生命が溢れる土地が、「家を開けておくということのリスク」を感じさせ始めていました。そんな時に、沖縄生活に声をかけてくれた友人・H氏から電話がありました。

「ちょっと提案なんだけど、よかったら沖縄で一緒に住まない?」



■13年ぶりのシェアハウス生活

さて、H氏ですが、シェアハウスを日本中で十数棟経営している会社の代表であり、尊敬する親友です。

自分が24歳のとき、新卒で入社した飲食チェーンを逃げるように辞めて落ち込んでいたとき、たまたまmixi(なつかしい)で知り合い、そのまま意気投合し、毎晩のように夜電話していました。

彼の持つ天性の明るさと行動力が眩しすぎて、当時の鬱々とした自分は救われていました。間違いなく今の自分を形成してくれた一人。

当時、自分はお金もなく、家もなく(会社を辞めてしまったので収入がない)、おばさんの住む都営住宅に居候していました。そんな中、H氏と「一緒に住もうよ」ということで、当時まだ黎明期だったシェアハウスを一緒に始めました。

荻窪の6LDKの一軒家を借りて、男女6人でシェアハウス生活。(ちなみにロマンス的なものは特にありません)。結局、24~30歳くらいまで6年間、ルームシェアハウス生活をしました。その間、みんなで週末のたびに旅行に行ったり、語り合ったりしたのは今でも素晴らしい思い出です。

そしてその荻窪のシェアハウスで途中から住み始めた1人が、今の私のパートナーである妻です。シェアハウスを6年間やって、私と妻が結婚するタイミングでシェアハウスは解散しました。


その後、それぞれがそれぞれの道で歩み始めました。H氏はシェアハウスビジネスを始め、素晴らしいパートナーと出会い、お二人の努力で事業は拡大し、今では十数棟を運営しています。そんな彼から、

「ちょっと大きめの家を借りようと思うんだけど、部屋が余ってしまうから、よかったら一緒にすまない?」

と連絡をもらいました。「最高じゃん。一緒に住もうよ」と二言返事。

と、契約していた家を1年足らずで引き払い、そこから13年ぶりの、沖縄での二拠点&家族シェア生活が始まりました。



■友人家族との沖縄二拠点&シェア生活

二つの家族の共同生活。
H氏のご自宅には、8歳の息子さんと3歳の娘さん。我が家は4歳の息子。

思えば20代の頃、「いつか家族で幸せに生きられたらいいね」なんてつぶやいていましたが、思わぬ形で実現することになりました。
自分が払っていた家賃の一部を充当することで、1部屋+それ以外はシェアハウスとしていきます。沖縄の外国人向け住宅とのことで、めちゃくちゃ贅沢な間取りです。


それぞれの家族にはそれぞれの生活リズムがありますが、規模やビジネスは違えど同じ経営者仲間ということで、仕事の話を一緒に進めたり、ビジネスのアイデアをもらうこともたくさんありました。

H氏のご夫婦は、本当に毎日楽しそうでフットワークが軽く、沖縄中どころか世界中のいろんなところを旅している憧れの家族です。

そんな彼らからたくさん刺激をもらえる時間こそが、実は沖縄という土地に惹かれていた以上に、何倍も魅力的なことだったのだとその時に痛感しました。自分は、彼らに会いたくて、沖縄に行っていたのだな、と。



■シェア生活というかけがえのない体験

また家族同士であれ、同じ場所で生活をしていると、何かしら葛藤や衝突が起こることもあります。

特に子供たちはそう。同じおもちゃを取り合う、叩いてしまう。
3歳・2歳くらいの頃は自分の制御が難しいため、お互いの子供にどれくらい介入しようかと話し合うこともありました。

私自身もそうです。近くなるがゆえに、意図しない形でも相手が大事にしていることを傷つけてしまうこともありました。そんな中で夜に対話をしたりして本音で向き合い、相手の大切にしていることを再認識することができるというのは、この距離感だからこそ築けた、大切な関係性でした。

2〜3ヶ月に一度会うたびに、子供たちが成長していく。
赤ちゃんから幼児になり、いろんな表情を見せ、遊びの幅が広がっていく。まるで自分の息子だけではなく、もう2人子供ができたような不思議な錯覚を覚えるような、そんな時間でした。

ゆえに、定期的に沖縄に行くというのは、ただ家を借りていた時よりもずっと彩りがあり、楽しいものになっていきました。



■同じことはなく、時と共に変わり続ける

そんな時間がずっと続けばいいなと思いつつも、時間は流れ、お互い変わり続けていきます。

特に大きいのは子供の成長です。今は保育園で自由に休みが取れるので、息子をファミサポに預けながら向こうで仕事をすることもできました。

しかし息子が4歳となり、小学校への準備を意識し始める中で、少し運動機能や読み書きに懸念があることがわかりました。東京の認可センターにて、月~水と運動機能等の支援を受けることになりました。

そうすると、まとまって沖縄に行く時間が取りにくくなってきます。また、親の介護問題や親族との関わり方の変化もあり、沖縄に行く時間を取るのがますます難しくなってきました。

さらに、大学の授業の関係で、春学期は沖縄に行けない(春~夏はまとまって沖縄に行けない)なども重なり、だんだん沖縄に定期的に行くことが難しくなってきました。

妻とも話し合い、いろいろ考えて、先日の11月で一旦沖縄生活をクローズすることにしたのでした。



■人生のある瞬間に交われるという奇跡

どんな人も、それぞれの道があります。

ずっと一緒にいたいと思っても、親と子供でさえ、共にいられる時間は限られています。パートナー同士であっても、それぞれの物語があり、本当に向き合っている時間は多くないのかもしれません。いつからか「向き合う」のではなく「同じ方向を見る」関係になるものだから。

そんな中で、自分が家族以外の、しかし第二の家族と呼べるような人たちと時間を過ごせること。それ自体が素晴らしい奇跡のように思えました。

そしてまた、それぞれの道で全力で走りながら、たまに近況を報告し合う。そんな関係がこれからも続いていけたらと願うばかりです。

これからお互いの子供の成長が見れなくなってしまうのはとても寂しいですが、それでも再会した時に、「こんな変化があったよ」「こんな成長があったよ」と言い合えるように日々頑張っていきたい。そんなことを思った沖縄生活の最後でした。

また、5年後や10年後に一緒に住めることがあったらいいな。そんなことも思っている今日でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


 ※本日のメルマガは「note」にも、図表付きでより詳しく掲載しています。よろしければぜひご覧ください。
https://note.com/courage_sapuri/n/n2e34a5e17ab8?app_launch=false
==========================

 【編集後記】
◯今月のランニング:218km

【メルマガのご感想について】
メルマガのご感想は、このメールに直接ご返信いただければ紀藤にのみ届きます。
皆さまのメッセージが励みになります!ぜひお気軽にメッセージくださいませ。

■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
 メルマガ「カレッジサプリ」公式サイト https://www.courage-sapuri.jp/
 ★バックナンバーはこちらから読めます★  https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
このメールは、メールマガジンにご登録頂いた方、名刺交換をさせていただいた方、
研修にご参加頂いた方に配信をしております。
ご不要の場合はお手数ですが、メール下部の「配信停止はこちら」より解除くださいますようお願い申し上げます。

【メルマガ登録・解除について】
※メールアドレスの変更について
 ⇒「現在のメールアドレスの配信停止」→「新アドレスでの登録」にて
   ご対応お願い申し上げます。
※メルマガのご登録はこちらから
 ⇒ https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSfoIRnMfw
※メルマガの配信停止はこちらから
 ⇒ https://1lejend.com/stepmail/delf.php?no=HSfoIRnMfw
  (もし解除ができない場合は、こちらのメールに解除希望アドレスを送信ください)