配信日時 2025/11/20 21:56

MBTI vs ストレングスファインダー、それぞれでチームビルディングを行った違いについてまとめてみました【カレッジサプリ】

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令和7年11月20日(第4287号)


MBTI vs ストレングスファインダー、それぞれでチームビルディングを行った違いについてまとめてみました


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2823字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

先日、大学院の仲間のご縁で、あるアパレルブランドの新店舗出店のチームビルディングにて「MBTIを活用したチームビルディング」の実施の機会をいただきました。

興味深いのが、2年前には新店舗のチームビルディングでは「ストレングスファインダーを活用したチームビルディング」と、同じように半日ほどで実施させていただいた経緯がある、ということ。

同じようなシチュエーション、対象者と規模、時間枠において、MBTIとストレングスファインダーをそれぞれ活用したときに、チームビルディングとしてどのような影響があるのか?
それぞれの特徴・メリット・デメリットなどはどのようなところがあるのか。そんなことを考えるたいへん良い機会になりました。

今日はそのことについてお話しできればと思います。
それでは早速まいりましょう!



■MBTIとストレングス・ファインダーの介入の進め方

まず今回(MBTI)と2年前(ストレングス・ファインダー)の介入(ワークショップ実施)ですが、約4時間ほどで実施しました。対象者は10名ほど。
2年前も今回も、事前検査(MBTIやクリフトンストレングス)などを受けていただき、それぞれの特性を見ていくという流れは同じです。

おおよそ、MBTIやストレングス・ファインダーのツールの説明などを行います。MBTIであればユング心理学の話や、タイプ論とはなにか、という説明。ストレングス・ファインダーでは、強みを活かすこととエンゲージメントの関係を説明します。
その上で、MBTIでは各タイプの説明をしたり、ストレングス・ファインダーであれば資質(強みのもと)を説明したりして、その上で理解を深めていくという構造は近しいものがあります。

MBTIは検査だけでは結果を確定とはみなさず、ワークショップの中で「自分のベストフィットタイプ」なるものを特定していくというのがメインのワークとなります。
一方ストレングス・ファインダーでは、強みは事前の診断で確定しているという前提で、これまでの強みのエピソードを共有したり、それを聞いてお互いに強みの承認をするという流れになるのが違っているところです。



■MBTIの良いところ

では、それぞれの違いについて早速まとめてみたいと思います。3つの魅力と1つの懸念点という観点で整理をします。

●魅力1 入り口が入りやすい
まず1つ目のメリットは、MBTIという言葉が広く知れ渡っているということです。
「16パーソナリティーズ」という、ユング心理学をベースにしたと思われる一般向けテストが流行っています。こちらはMBTIとは別物ではありますが、それでも多くの人に「MBTI」というキーワードが知られることになりました。
そして4文字のアルファベットで表されるタイプが、血液型占いのように日常でも使われているということで、「入り口から興味を持って入ってもらえる」ところは、賛否はあるものの魅力的だと思います。

●魅力2 シンプルで分かりやすい
そして何よりも「わかりやすい」ということです。例えば外向とか内向という言葉は知られていますし、それぞれのタイプも16タイプであったり、アルファベットの組み合わせで表現されているため覚えやすいです。
「人の違いを見極めるメガネ」としてもわかりやすく、シンプルゆえに研修後も覚えていられるというところは大きなメリットだと思いました。

●魅力3 奥が深い
そしてこれは個人的な感想ですが、MBTIの背景にあるユング心理学を知れば知るほど、人の心の発達や、生涯における深いメッセージに気づきます。
8つの心理機能の組み合わせ、その複雑さの裏に「人がどう発達していくのか」という深みがあり、世界中で長く使われている重みを感じます。正直なところ、当初のイメージよりもはるかに奥深く、気づけば引き込まれている自分がいます。まだまだ学べることは多そうです。

●懸念事項:人を分類するリスク
あえて言うならば、シンプルであるがゆえに「あなたは〇〇タイプね」と、人を分類するような見方に閉じ込めるリスクがあります。これはタイプ論の宿命かもしれませんが、扱い方には注意が必要です。



■ストレングスファインダーの良いところ

●魅力1 強みにフォーカスしている
ストレングスファインダーの良いところは何といっても「強み」にフォーカスしている点です。
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・〇〇さんの凄いところってそうなんだ、という承認の空気に包まれる
・「当たり前」だと思っていた行動が強みとして肯定的に捉えられる
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自然と発動する思考パターンや行動パターンに触れるという点ではMBTIと共通点もありますが、「強み」という言葉の力によって場全体がポジティブになります。

●魅力2 ポジティブな気持ちになる
強みという考え方がポジティブ心理学を背景にしているという点も、チームビルディングにポジティブな影響があります。
MBTIは「人の違いを知る」という理解が主眼にありますが、ストレングスファインダーは「エンゲージメントを高めるために、お互いの強みを認め合い、生かし合う」という明確なメッセージがあります。
そのため短時間でもチームの一体感が醸成されやすいという特徴があります。(個人的に)MBTIと比べるとややイベント感があり、明るい雰囲気が生まれやすい印象です。

●魅力3 個別性が高い
ストレングスファインダーでは34の資質からトップ5を抽出するため、「私だけの強み」が分かりやすく、独自性を感じてもらいやすいです。
「他の人と被っていなくて嬉しい」「自分だけが持つ資質があって誇らしい」というような声が出ることも多く、自分の存在の希少性を感じられるというメリットがあります。

●懸念事項:複雑で忘れてしまう
懸念点としては、34資質を理解するのは難易度が高く、繰り返し学ばないと忘れてしまいがちなことです。
それぞれの概念も独自の名称が多く、使わないとすぐに記憶から消えてしまうリスクがあります。(ミーティングでキーワードを出す、自己紹介で活用する、1on1で使うなどの工夫が必要など)



■まとめ:「何を意図して使うか」が大事

改めて2つのツールの認定資格を取得し、実際にやってみて思ったことは、「それぞれの特徴を理解し、意図して使うことが大切」ということでした。

いずれも満足度は高く、チームビルディングとしての効果はありましたが、MBTIのほうがやや汎用性は高く(シンプルで有名で覚えやすい)、ストレングス・ファインダーのほうが感情的な高ぶりが強い(強みの承認のパワー)という印象です。(あくまで個人の感想です)

自分の物の見方が人によって違うことをシンプルに理解し、コミュニケーションのすれ違いを減らす目的なら、MBTIはとても効果的です。(検査は約2,500円)

一方、お互いの強みに目を向け、頼り合い、信頼関係を築くなど、よりポジティブな影響を狙うならストレングスファインダーが有効です。(トップ5:約3000円、全34資質:約9,000円ほど)

それぞれのツールが持つ特性をふまえて、「どんな結果を導きたいか」を意図しながら使うことが大事だと強く感じました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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 【編集後記】
◯今月のランニング:160km

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