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令和7年10月22日(第4238号)
「人脈ができる」ための3ステップ
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2546字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
さて、昨日お伝えさせていただいた『人脈のできる人』について、本日も読書レビューを行っていきたいと思います。(前回のお話はこちら)
本日は具体的に「人脈の構造」と「どのように人脈ができるのか」という作り方にも相当する部分が本書の中で触れられておりましたので、そこについてまとめてみたいと思います。それではどうぞ!
■人脈メンバーとなるための3つの要素
「人脈」というと、なんだか相手をツールのように見るようで、気持ち悪いという感覚を持つ人も少なくないようです。
本書でも、「仕事のできる人」(大学生の就職希望ランキングにランクインしている企業で働いている人、実際に職場で周りから評価されている人、30〜45歳で部下がいる人、という条件に当てはまる人)を調査したところ、最も多い答えは「じっくり考えたことはありません」だったそうです。
さらに重ねて聞くと、「人脈という言葉は人を利用するみたいで嫌」「自分にとって得になるかどうかという目で相手を見たことがない」といった回答が続いたとのこと。つまり、人脈という言葉自体にアレルギーを持つ人もいるようす。
⋯とはいえ、他者の太いつながり(≒人脈)というのは様々な機会をもたらす可能性があり、ある視点から見れば人生においてとても大切な資源のひとつとも言えそうです。
では、そうした「人脈メンバーになる上での重要なポイント」は何なのでしょうか? 本書では3つ挙げられていました。
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⑴ 修羅場体験の共有
⑵ 自分は相手を助け、相手も自分を助けてくれるという双方向の自信を持つこと
⑶ 長い時間軸で付き合うこと
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この3条件が、「人脈」なるものに相当する条件であり、ポイントのようです。
■人脈が広い人の特徴
ちなみに、「人脈が広い人物の特徴」として挙げられたもの(インタビューによって明らかになった人脈の必要条件に近い印象です)を見ると、仕事のできる人への調査によれば、以下のような傾向があったそうです。
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・人間的魅力がある(信頼できる、裏切らない、相手を育ててくれる、自分に厳しい、一緒にいると勉強になる、プライベートでも付き合いたい、相手に合わせられる)
・仕事能力(分析力など特定能力が抜けている、仕事の先輩が非常にできる、自然に情報と人が集まってくる、社内や業界の細かい情報まで知っている)
・大企業の「アフターファイブ参加率」が高い
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一方で「医師の人脈」を見ると、やはり職業柄、手術の技術や患者の扱い方といったスキルが、人脈メンバーになる上でとても重要になってくるそうです。
(そういえば、私の知人の医者も「やはり尊敬される人はオペが上手い人ですね」と言っていたのを思い出しました)
■人脈メンバーへの3ステップ
では、こうした人脈メンバーが形成されるプロセスはどのようなものか。本書では以下の3つのステップがあると述べられています。
⑴ 出会いの段階
人脈は当然ながら、出会いがないと始まりません。最も強い出会いは、「共通の目的を持って働き、苦労し、修羅場をくぐったこと」だそうです。これが人脈形成の契機になりやすいとのことです。
ちなみに、意図的に人脈を作る場合、いわゆるキーパーソンやキーマンと呼ばれる人に注目し、初期の段階では集団の中から意思決定の中心となる人物を探し、意図的に近づくこともあるそう。
つまり、出会った人の中で自分が「マークする人」を何人か選び、自分からコミュニケーションを取っていく、というやり方です。
⑵ 相手を見極める段階
次に、出会いが生まれた後は、相手の仕事上の意思決定の仕方や振る舞いなどを観察し、評価を行うそうです。つまり、取捨選択をしていくプロセスがあるそうです(少しドライですが)。
ちなみに、相手を見極めるための評価の観点には2つの軸があります。
●仕事評価軸:仕事ができるかどうかを重視します。医師であれば手術や診断の技術、患者の扱い方。ビジネスパーソンであれば業界知識や専門性などです。
●人間性評価軸:こちらの方が仕事評価軸よりも重視されます。ポイントは「相手に対して好意を持つこと」、そして「自己開示の高さ」です。
特に注目したいと思ったのが、「自分が相手に好意を持つと、多くの場合、相手も自分に好意を持ってくれる」という話と、「自己開示」(=自分に関すること、特にプライベートな情報を誠実に、意図的に伝達すること)であるということです。
確かに、仕事の能力面は難しい部分もありますが、「自分から相手を好きになる」「自分のことを自己開示する」という点は、勇気があれば誰にでもできる、ともいえそう。そう考えると、人脈メンバーというものが少し身近に感じられます。
⑶ 人脈メンバーとして認知される段階
こうしたプロセスを経て、人脈メンバーとして相手に認知される場合、共通して見られる特徴が3つあります。
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1.対等な関係であること
→人脈メンバーとは、有力者とつながりその力を利用する関係ではなく、長く付き合う対等な関係のことを指す。
2.「相手の二重の自信」があること
→自分は相手を助け、相手も自分を助けてくれる――こうした双方向の信頼感(ギブアンドテイクが連続していく関係への信念)があることを指す。
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この3つのステップを経て、人脈が成り立っていくのだといいます。
■ペイフォワード的な考え方で人脈が続くことも
興味深い話として、本書では「対等な関係であること」「お返しできること」が人脈メンバーとみなされる要素である一方、ときには「自分より目上の人が自分を気にかけてくれる」という、いわば“もらうばかり”の関係も存在すると述べられています。(シンデレラ人脈)
いわゆる先生と生徒、上司と部下の関係がそれに近いでしょう。医師の世界でも、指導医に何も返せないことを心苦しく思うことがあるそうですが、「自分がしてもらったことは、次の世代に渡していく」という暗黙の文化が存在する――そんな話も紹介されていました。
基本、本書でいう人脈は「対等人脈」ですが、こうしたつながりを連鎖させていくという考えも面白いな、と思ったのでした。
■まとめと感想
改めて「人脈」という言葉を深く考え、それがどのようにできるのかを見つめ直す。とても面白い本でした。
特に「自分から相手を好きになる」「自己開示する」という2点は、すぐにでもできること。人とのつながりを深めたいとき、ぜひ参考にしたい内容だと感じました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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【編集後記】
◯今月のランニング:182km
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