配信日時 2025/10/11 12:21

東洋思想の鑑定を受けて、「タイプ論と特性論」の違いと魅力を考えてみた【カレッジサプリ】

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令和7年10月11日(第4247号)


東洋思想の鑑定を受けて、「タイプ論と特性論」の違いと魅力を考えてみた


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話  3583字/読了時間4分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。
その他、新しい研修プログラムの企画、開発、
ならびに執筆などを行っておりました。

遅々としておりますが、ちょっとずつ、でも急いで
全体を完成させていきたいと思います。

また夜は8kmのランニング。



さて、本日のお話です。

先日、少し前からXで気になっていた「東大院卒・経営者専門占い師」という肩書の小田さんという方とお話をさせていただきました。(無料鑑定をやっていただきました。めちゃくちゃ面白かったです。ありがとうございました!)

個人的な話ですが、動物占いとか、西洋占星術とか、四柱推命など、ものすごく好きな人です。ハマり過ぎて、大学時代は「手相占い」の本を買い漁って読んでいたら、いつの間にか手相が見れるようになっており、100人以上の手相を見て、ちょっとした特技になってしまいました。(結構好きな人、多いんですよね)

占いに相当するものを、いつから、なぜ好きなのかはわからないのですが、「人って生まれ持ってなぜか違いがある」を説明するのに、「生まれた日時・場所と、星の位置関係で説明する」という方法は、古今東西共通しています。根拠があるかどうかは知りませんが説明できない世界に、なんとなく惹かれてしまうのです。

さて、そんな背景をもとに、東洋思想をベースにした占いで鑑定してもらい、おもしろい!と思いつつ、頭にあったのが「性格診断のタイプ論と特性論の違い」でした。そして、それぞれの違いや魅力について、ふと思うことがありましたので、今日はそのお話について書いてみたいと思います。

それでは、どうぞ!



■タイプ論の魅力:「あなたは◯◯タイプ」と言われると人は安心する

性格診断には、「タイプ論」と「特性論」という2つがあります。

私たちに馴染み深いのは「タイプ論」です。星座占い、動物占い、血液型占い、なども広義に捉えればタイプ論です。つまり「B型はおおざっぱ」とか「山羊座は行動的」みたいに、人をいくつかのタイプに分類して、そのタイプにはこういう特徴があるとするものです。

性格を表すものとして、知られているものでいえば「MBTI」「エニアグラム」「DiSC」などもそうでしょう。心理学的な背景があるものでいえば、MBTIやDiSCが組織でも使われているように思います。

この「タイプ論」は基本的に、その人には「生まれ持った先天的な資質がある」としているところに特徴があります。なので、「あなたは海の生き物だから、海で生きたほうが自然だよ」と、やんわりと断言してくれるので、なんだかホッとするわけです。

たとえば、私の場合、先日の東洋思想の鑑定結果では、こんな結果が提示されました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<きとうの先天的な資質や特徴など>
⑴自由主義、自由を求める。名誉や地位などは興味がない
⑵ルール、規律などを当てはめられると窮屈になる。根回しは苦手。
⑶状況が安定すると壊したくなる
⑷終わりがないもの(研究、芸術など)を探求することに向いている
⑸自分の内側に哲学者が2人いるように、繊細な感性・思考を持つ。常に不安を抱えながらこれからも生きていく
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

みたいなことを言われました。
同タイプには「デヴィ夫人」がいるそうです。好き勝手やりたい(らしい)です。わかる気もする。

上記の鑑定結果を聞いた時、まず思ったのが「安心した」でした。というのも、自分としてはどこか「大企業などでバリバリ活躍している人すごい」と思って憧れるところがあったからです。
「中間管理職のように様々な人の間に立って動ける人、マジ尊敬しかない」と思います。しかし、自分は苦手である…。「隣の芝が青く見える」みたいな状態です。

その中で、上記で鑑定されたような「あなたは”先天的に”ルール・規律などが求められる環境だと活躍は難しい。
それより自由にアクションして新しいものに飛びついたほうが成果が出る」とやんわり断言されたほうが、「ああ、自分はそういう生き物だから仕方ないんだ」という気持ちになったのでした。

あるいは、「あなたは繊細な感性・思考を持つから、常に不安を抱えながらこれからも生きていくのは仕方ない。諦めてください」というのも、常に内側に渦巻く不安感みたいなものとともにこれからも生きようと「受け入れる」ことを促してくれる…そんな力があるように感じるのでした。

総じて、人は「あなたは◯◯です」と言われたい生き物なんだなあ、と実感をするのでした(少なくとも自分はそうだった)。



■特性論の魅力:「強み」は誰でも、いつまでも、育てることができる

一方、「特性論」は、タイプ論に比べて曖昧で、そして断言してくれません。

「タイプ論」は、4タイプ(DiSC)、12タイプ(星座/動物占い)、16(MBTI)とかに分けて人をみます。もちろんそれだけで断ずるわけではないですが、比較的「◯◯タイプ」と、その特徴を明確にします。

一方「特性論」は、複数ある行動特性などを、心理測定的に高いものを「特性として持っている」とします。
具体的には「1:全く当てはまらない~5:とても当てはまる」などで、自己評価・他者評価などをして、高かった思考・感情・行動のパターンなどの特性を「自分が持っている」と判断します。

すると「VIAの24の強みのうち12個が『5:とてもあてはまる』でした」という結果になると、「あれもこれも強みとして持っている」と結果が示すため、「あなたの強みは◯◯ですよ」と必ずしも断言してくれるわけではないとなることもあります。

加えて、「強みの組み合わせがめちゃくちゃある」ことも、より複雑にしています。
VIAでは人が持つ美徳を「24の性格の強み」とし、クリフトンストレングスでは成果に繋がる思考・感情・行動のパターンを「34の資質」と定義します。

たとえば、その中で、トップ5の強みの組み合わせを考えただけでも、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
VIAなら約4万2000
クリフトンストレングスなら約970万
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

の組み合わせとなります。めちゃくちゃ多いです…。

そうすると、「あなたの強みは「◯◯」って教えてよ…!」という欲求には答えられません。ゆえに、「タイプ論」のほうがわかりやすくて好かれるのだろう、とも思います。



しかし思うのです。ここの曖昧なところこそが「特性論」の魅力ではないかと。

1つ目の魅力は、「曖昧であるからゆえに自分で探索できる」こと。テスト結果だけで、自分という複雑な存在、先天的な資質と、育った環境や、出会った人などで育まれた多面的な自分のすべてを知ることは、難しいものです。それを、今の自分はどうなのかという探求をしてくれるのは、見方を変えれば魅力とも言えそう。

2つ目の魅力は、「特性は育てることができる」ことです。特性=ある程度安定的なものとされていますが、それでも先天的に与えられたものとするタイプ論よりは、可変的なものと考えられます。

実際、私が出会った尊敬する人物(年齢的にも成熟している人が多い)は、たとえばVIAの性格の強みを見ても、「創造性」「誠実さ」「謙虚さ」「親切心」「愛情」「判断力」「熱意」などの強みも、相当磨いており高い基準である人も少なくありませんでした。

同様のことを、ある研究結果でも示しており、「年齢を重ねるごとに、強みは磨かれ、育っていく」とします。つまり、「強み」のような特性は磨き、育てることができるともいえるのでしょう。



■まとめ:変えられないことを受け入れ、変えられることに集中する

この話を整理すると、『タイプ論』では「変えられないこと」が何かを自分で考えるきっかけを与えてくれます。

まさに、私の東洋思想を受けた感想です。変えられないことはそんなものだと諦めて、受け入れること。スピリチュアルな発言ですが「人生のテーマ、宿命を受け入れる」みたいな感じでしょうか。

一方、『特性論』のように、行動は変えて育てられるという考えもあります。特性=安定性があるものなので、ベースはタイプ論のように天与のもの、幼少期に培われたものがあるとしてもそれでもタイプ論よりも、柔軟性があり育つものです。

そんな風に、「変えられないもの」と「変えられるもの」を分けて考えて、受け入れることと、努力して育てることを、うまく使い分けることができたらよいのだろうな、そんなことを思った次第です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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 【編集後記】
◯今月のランニング:58km

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