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令和7年9月30日(第4235号)
デンマークの教え ー「キリギリス」のように休むことで見えた、わたしの仕事の輪郭ー
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2145 字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
ヨーロッパのスタディツアーより、先程日本に帰ってまいりました。
計12日間の旅路でした。
割と自由に働いているので、日々フリーな気持ちであるものの、とはいえこれほど長く思い切り仕事を離れたのは起業後、おそらく初めてです。
そして、毎週月曜日の儀式である「今週の計画」をカレンダーに書いたりセず、その日その日で見たいものを見て、走りたいように走って、という時間も非常にレアな体験でした。本当にありがたい限りです…!
今日は、その12日間の旅を経て感じたことを、率直に書き綴ってみたいと思います。個人的なお話で恐縮ですが、よろしければお付き合いください。
■私は「働き方アリ」なのか、という疑問
今から2年ほど前、リーダーシップのセルフアセスメントを行ったとき、私自身の自己評価と、周りの方々からの評価において、大きな乖離があった項目がありました。それが『過度な意欲』というものでした。
自分としては、別に頑張っているつもりもない。もっと頑張っている人なんていくらでもいるし、自分で比較的自由に時間を使える自由業みたいなもの。なので「気楽なほう」と思っていました。
…しかし、周囲からはそうは見えていなかったようです。
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・「何もしない時間をよしとしない」ように見える
・「常に自己向上に努めなければいけない」ように見える(そしてそれは周りにプレッシャーを与えている)
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そんなコメントが書かれていました。
そして、デンマークのスタディツアー中も、メルマガを更新したり、走って色々見て回ったりする様子をみて、「ワーカホリック病に気をつけたほうがいいですよ」とご指摘をいただいたのでした。
たしかに思えば、心のどこかには”「働く」あるいは「(働くことにつながる)自己向上」に常に努めてなければいけない”という感覚が、確かにあったのは間違いなさそうです。
そして、こうした感覚を持つ人は、「アリ的な働き方をする典型的な日本人」として、少なくないのではないかな…とも思ったのでした。
■デンマーク人は「年中キリギリス」
さて、デンマークでは、噂に違わず、16時には(人によっては15時)仕事を終えて帰宅しています。
更にいうならば「金曜日は13時に仕事を終える。そして、みんなでビールを飲んで、おしゃべりしながら、ヒュッゲな時間を楽しんでいる」のを、リアルにみて驚きました。
ふと、デンマークについて書かれた本で読んだ一節を思い出します。
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デンマークの友人宅を訪れた際に感じられる彼らの労働と社会生活における余裕あるバランスに、日本から訪れた私たちとの差異が、イソップ童話の「アリとキリギリス」の寓話
──几帳面にせっせと働くアリである私たちと余裕を持って生活を楽しむキリギリスであるデンマーク人たち──
を思い出させるものの、決して彼らは、夏のみではなく一年中、そのようであり、それってなぜなのだろうと疑問が浮かぶのですが、その問いの答えとなるヒントをこれらの章(第34-40章のデンマークの経済事情・財政・税制・地方制度)が与えてくれているように思われます。
※引用:デンマークを知るための70章【第2版】 エリア・スタディーズ P4より
https://note.com/courage_sapuri/n/n7273571816f5
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もちろん、日本とデンマークは、経済事情や制度が関わっているので、表面的に真似できるものでもないかもしれません。
しかし、日本人はデンマーク人と比べて「休むことに罪悪感を覚える人」は、やはり多いのではないでしょうか。
働いているアピールが問題になったり(残業問題につながる)、長期間休むと迷惑がかかると休みを取れなかったり、本当は、みんな違うことを願っているのに、お互いに見えない空気という縄で縛り合っているようにも感じられます。
■デンマークの「ヒュッゲ」の意味
デンマーク由来の有名なことばに、『ヒュッゲ(hygge)』なるものがあり、世界でも知られるようになりました。この言葉は、
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『ヒュッゲ』とは…
⑴楽しむとくつろぐを足したような状態のこと
⑵温かい屋内でロウソクの灯りや間接照明の暖かい光のもとで、心許せる友人や恋人、家族とゆったりとした時間を過ごすようなこと
※デンマークを知るための70章【第2版】 エリア・スタディーズ P101
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とされます。
そして、こうした時間こそが、人生において大事な時間であり、幸福につながることを、国民が「ことば」として共通認識を持っていることがポイントなんだろうな、と思うのでした。
「長く働いて豊かになることが大事」ということば(共通認識)を持つのか、「効率よく働いてヒュッゲな時間を過ごすのが大事」を持つのかは、その行動や結果に違いがでそうです。
少なくとも私は、後者の考え方を、もっと増やして行くことを大切にしたいなあ、とも思ったのでした。
■まとめ:仕事を離れることで見えてくるもの
デンマークでご一緒した方から、こんなお話を聞くことがありました。
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・「自分の仕事を楽しむためにも、自分の仕事を忘れるという時間も必要なんですよね」
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どんなに好きな食べ物でも、毎日そればかり食べていたら、食傷気味になってしまうように、好きなものから離れてみることで、そのありがたさに気づくことができるようです。
「仕事が趣味のようなものだから」といって、常に働いている人がいますが、大体そう言う人は周りから見るとワーカホリック気味だったり(汗)。
今回、仕事を完全に離れてみて、自分の仕事のありがたさ、お客様のありがたみ、そして家族や子どものありがたみなども痛感しました。
▽▽▽
また、ほとんど日本人と会わなかった旅の中で、改めて、日本人は品質を追求をする「最上志向」的なところと、他者と協力する「調和」的なところが優れているな、と感じました。その強みの独自性は、国際的に比較するからこそ、その輪郭がはっきり出てくるのだとも感じます。
一方、デンマークで、「自己発見」や「自分の好きや得意を理解する場」が教育のプロセスで明確にあるように、そうした見えない強みを自覚できるよう、私も社会と関わりたいと思った次第です。
ここから10月、11月、12月と、本腰を入れて執筆活動に力を入れていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
※本日のメルマガは「note」にも、図表付きでより詳しく掲載しています。よろしければぜひご覧ください。
https://note.com/courage_sapuri/n/n5ce3fff09e0f
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【編集後記】
◯今月のランニング:0km
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