配信日時 2025/09/20 15:33

本場ベルリン・フィルハーモニーを最前列で鑑賞して、感動した話【カレッジサプリ】

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令和7年9月20日(第4225号)


本場ベルリン・フィルハーモニーを最前列で鑑賞して、感動した話


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話  3015字/読了時間3分)


■こんにちは。紀藤です。

約2週間のヨーロッパの旅。
ベルリン→デンマーク→チェコ→フィンランドの旅程ですが、ベルリンにきて1日目です。

朝から10kmのランニング。その後、観光スポットに回ったりしましたが、
一番印象に残ったのが「本場のベルリン・フィルハーモニーを鑑賞しにいったこと」です。

「クラシックの本場 ✕ オーケストラ」という組み合わせだけで、なんだか他を寄せつけない格式の高さを感じてしまいます…。
しかも、ドイツの本場となると「キミのような一般庶民が来る場所じゃあないんだよ!」と言われそうな、勝手なハードルを感じておりました(汗)。

しかし、実際に行ってみると全く逆でした。

むしろカジュアルで、身近で、もっと誰でも気軽に行ってよい場所なんだ、と気付かされました。……ということで、本日はそんなお話を中心に感じたことを書いてみたいと思います。

それではどうぞ!



■オーケストラの初心者が行っていいのか

そもそもこの旅で「ベルリン・フィルハーモニーに行く」ということは、私の選択肢にはありませんでした。

しかしながら、あるクラシック愛好家の知人らが、半年くらい前の、私の崩壊したピアノの発表会を聞きに来てくれたことがきっかけで、オーケストラが全くの未経験の自分を誘ってくれるようになりました。

そこで初めてピアノ協奏曲やラヴェルの「展覧会の絵」などを聴いて、実際に生のプロの演奏家たちが弾く音、その積み上げてきた技術の完璧さに言葉を失ったのでした。

私自身、曲がりなりにもピアノの発表会に出て、当たり前のように鳴らす一つの音が、どれだけ大切に磨かれてきたものかを理解するようにはなりました。
ゆえに、何十人もの才能溢れる人が、その人生を掛けて磨いてきた音を重ね合わせながら奏でたものが、美しくないはずがありません。



一方、知人のクラシック愛好家の人たちは非常に知識も豊富でした。サントリーホールとNHKホールの違い、一人ひとりの演奏家の醸し出す雰囲気や指揮者による違い、曲目や時代背景による面白さを細かく語ってくれます。ですが、私にはさっぱりわかりません…。

おそらくこの感覚が、「ワインをわかっていない人がワインを語るな」的な感じで、距離を感じさせてしまうのでしょう。

そんなことを感じながら、知人が「せっかくドイツに行くなら、ベルリン・フィルハーモニーを聴いてきたらどうですか?」とのこと。うーん、といっているところで言葉を続けます。

「来日公演だと4~10万円もするチケットが、数千円で見れますし。」

その言葉で、貧乏性の私は、行くことにしました(笑)。旅程の期間中に、演奏の予定があり、ちょうど良いタイミングでした。



■ベルリンフィルハーモニーの最前列を予約する

「直接目で見て、耳で聴いて、肌で感じてみないと違いはわからない」。芸術でもスポーツでも、言葉では説明しきれない迫力は、触れて、体験することで初めて気づくことがあるものです。

今回もそんな予感を期待しつつ、せっかくなので、ドイツのベルリン・フィルハーモニーの最前列、指揮者の目の前2メートルの席を取りました。

全体は見えませんが、指揮者の動きやソリストの息遣い、バイオリン奏者の表情まで間近に感じられました。どの楽器がどの音を奏でているのかが見分けられる距離ははじめてです。

ちなみに、チケットは最前列の席はA席。実質一番高いものとなるのですが114ユーロ(約2万円)でした。物によっては10ユーロ(約2000円)くらいのものもあります。多分日本だと10万とかするのでしょうから、お得感を感じます。

▽▽▽

さて、今回のプログラムは、以下のような内容でした。

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【ベルリン音楽祭】
●概要:ヨハネス・ブラームスの《交響曲第1番》は、後期ロマン派の交響曲を定義づける作品となりました。その暗く劇的な響きと革新的な主題展開は、近代に至るまで大きな影響を与えています。
キリル・ペトレンコとベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は、ブラームスの作品を、当団の首席オーボエ奏者アルブレヒト・マイヤーをソリストに迎えたベルント・アロイス・ツィンマーマンの表現豊かな《オーボエ協奏曲》と組み合わせます。さらに、パスカル・デュサパンの力強い管弦楽作品《Exeo》がプログラムを締めくくります。

●出演者
・ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
・指揮:キリル・ペトレンコ
・オーボエ:アルブレヒト・マイヤー
●プログラム
・パスカル・デュサパン/《Exeo》 ソロ第5番(管弦楽のための)
・ベルント・アロイス・ツィンマーマン/《オーボエと小オーケストラのための協奏曲》オーボエ:アルブレヒト・マイヤー
・ヨハネス・ブラームス/《交響曲第1番 ハ短調》 op. 68
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https://www.berliner-philharmoniker.de/en/concert/calendar/56310/

事前にAIに解説を頼んで勉強し、特徴を頭に入れて臨みました。

見どころは、世界的なオーボエ奏者:アルブレヒト・マイヤーのオーボエと、ベルリン・フィルの首席指揮者キリル・ペトレンコの指揮とのこと。



■ライブのようにクラシックを楽しむ人

会場の雰囲気も意外でした。皆、ジャケットを着て、ガッツリおめかししてくるかと思ったら、スニーカーとTシャツの若者もいます。一方、しっかり着飾っている人もいました。

同時に、曲の前後にはプレッツェルやワイン、コーラを手に楽しむ人たちがいて、音楽が日常の中にあるように感じました。日本のサントリーホールなどは、もっとずっとかっちりとした雰囲気なので、カジュアルで開かれた印象に驚きました。

実際に聴いてみると、オーボエの音色は素人目にも、凄みを感じます。完璧な技術と歌うような表情ある音色、同じ音の中に驚くほどの表情が含まれていることに驚かされました。
当たり前ですが、吹奏楽部の「プォー」みたいな音とはまるで違う(比較したら失礼ですが汗)、まるで生き物のうねりのような音でした。

また、指揮者の表情とアイコンタクトが見える席に座ったのもよかった。これまで指揮者は何をしているのか、と思ったのですが、指揮の表情、アイコンタクト、それに呼応する楽団の姿が伝わりました。

また、第1楽章から第4楽章へ向かって全体のボルテージが高まっていく様子が伝わり、後半になるほど眼の前のバイオリニストの表情が恍惚としていくのも印象的でした。

完成された演奏はまるでCDのようにも思えます。しかし、今回一つひとつ確かに奏でられている音があり、それが重なり合っている感覚を間近に見られたのは新鮮で、やはり体験してこそわかるものだと実感しました。

そして、演奏が終わった直後のスタンディングオベーションや、客席の盛り上がり、指笛を鳴らすのは、まるでライブのようだな…!と感じましたし、音楽が身近にある証のようにも思いました。



■まとめ:初めてでも楽しめる

オーケストラ初心者である私でも、ベルリン・フィルハーモニーを存分に楽しめました。クラシックは距離があるものと思いがちですが、身近な感覚で気軽に足を運んでみると、思いがけない楽しさに出会えるのだと実感しました。

同時に、個人的にピアノに触れて、ショパンやリストなど、とっかかりとなる知識を知っていたことも役立ちました。

たとえば、ブラームスが「リストに比べて新規性より伝統を重んじていた」といった説明は、曲の特徴にリアリティを与えてくれましたし、バッハに触れる事で調性による曲の雰囲気の違いや展開の仕方を(ちょっとだけ)教わりました。
そうした基礎知識があると、オーケストラも隣接するものとして、更に楽しめるなとも感じました。奥深いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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 【編集後記】
◯今月のランニング:191km

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