配信日時 2025/08/28 08:14

5年間の受けてきたコーチングを終えて、AIコーチとの違いを考えてみた【カレッジサプリ】

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令和7年8月28日(第4203号)


5年間の受けてきたコーチングを終えて、AIコーチとの違いを考えてみた


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話  2133字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は1件のアポイント。
また執筆、夕方から11kmのランニング。
その後、大学院の仲間との食事会でした。



さて、本日のお話です。

先日、5年間にわたって継続的に受けてきたコーチングが一旦の区切りを迎えました。

これまでの5年間を振り返り、これからの5年間を考える、総まとめのようなセッション。それらから自分が何をしてきたのか、あるいは繰り返し現れる自分の課題やテーマと改めて向き合うなど、多くの気づきがありました。

その中で、生身のプロのコーチとAIのコーチングとの違いがどう違うのかについて、思うことがありましたので、それらを言葉にしてみたいと思います。それでは、どうぞ!



■人間のコーチングにも様々なレベルがある

「コーチング」という言葉はずいぶんと知られるようになりましたが、実際にはその力量には幅があります。

私自身、国際コーチング連盟の有資格者であり、その中ではACC(アソシエートコーチ)、さらにプロフェッショナルコーチ(PCC)、そしてマスターコーチ(MCC)といった段階があります。マスターコーチは2,500時間以上の経験を積んだ熟達者です。

もちろん、単純に時間が長ければよいというものではありません。しかし、様々な人やケースを経験してきたマスターコーチには、やはり他にない深みがあると感じます。(一方、ちょろっとコーチング勉強しました、みたいな人だと,AIコーチのコーチングのほうがよっぽど上手だったりしますね)

さて私は、5年前にあるMCCのコーチの方に、伴走をお願いしてきました。そしてセッションでは、仕事のこと、学業のこと、ピアノの発表会、マラソンなどなど、様々な内面を吐露しながら支えていただいてきました。



■5年間という中期的な振り返りで見えること

最後のセッションでは、5年間を大きな時間軸で振り返りました。

ちょうど5年前は、息子が妻のお腹に宿った頃です。そういえば、コロナ禍で、子どもの出産の立会いができず「オンライン出産立ち会い」をビデオ通話でしたなあとか、2021年1月に大学院受験を経て大学院生になったなあとか。
その他にも、強み論文100本ノックとか、ピアノの発表会、263kmのマラソンとか、沖縄との二拠点生活などなど、自分なりに色んな変化があった時間だったことに気が付きました。

ふと思えば、スタートが遅かった社会人としての基礎力の上に、「専門性の骨組みを組み立てていくようなプロセス」だったのだと気づきました。家族が増えたことで価値観が大きく変化したことも共有しました。

一方で、この5年間を通じて繰り返し浮かび上がった課題は、いつまでたっても、「自分はまだまだである」「能力がない」「周囲に良い影響を与えられていない」という葛藤でした。
抑圧している自分、表現しきれていない自分が同じような言葉で何度も現れてきたことも振り返り、確かにそうした部分は昔から無意識に抱えてきたのかもしれないと感じました。



■AIのコーチングとの違い

さて、こうした対話を通じて、最近、もうひとりの知的バディとなっている「AIコーチ」との違いを考えてみました。そうすると、3つほどの違いを感じました。

まず1つ目は、「時間軸の長さ」です。
AIのコーチングは、”短い時間軸のタスク”に向き合う際には、非常に便利です。マラソンの練習計画を立てる、問題解決のアイディアを出す、アクションプランを広げる、課題を整理する…。膨大な知見を背景に、効率的に導いてくれます。
 一方、自分のこれまでの物語と、これからの物語を語るには、AIに全部語るのも、なかなか骨が折れます。そういう意味では、数年かけて人と対話をしてきた蓄積情報(感情も含めて)は、やはり人間との違いがあると感じました(これから変わってくるかもしれませんが)

2つ目が、「内面の課題」についての示唆です。
自分の内面に潜む発達課題や、人生の中で繰り返し現れる宿命的なテーマは、人間だからこそ持ちうるものだと思います。繰り返し口にしてしまう癖、言葉の奥ににじむ感情、直感的な気配などなど。
 言語情報を中心に扱うAIコーチングだと(現時点では)アンテナが立ちにくいのではないかと思います。そうした部分は、やはり人間のコーチの方が「経験やセンス」のようなもので、敏感に察知できるのではと感じました。

そして最後にあるのが「生身の人間が応援してくれる価値」です。
AIとの対話はパターンを抽出し、思考を整理し、受容や励ましもしてくれます。一方、人間のコーチは長期に伴走し、微細な変化を“感じて”直感的に話題を切り替えたり、言葉の矛盾を指摘しながら“奥にあるもの”を共に探ってくれます。
そうした直感や存在そのものに価値を感じますし、何より時間を割いて共に歩んでくれること自体が、大きな喜びだなとも感じるのでした。



■これからのコーチングに求められるもの

これからの時代、コーチという存在は、もしかすると「その存在自体」に価値が置かれるのではないか、などと思いました。

生身の人間が共に時間を過ごし、一緒に歩んでくれる。
その体験そのものが希少価値になる。
ゆえに「そのコーチと一緒に歩みたい」「その存在が励みになる」と感じてもらえることが大切になるのかもしれません。

自分自身もコーチという立場で、誰かに伴走できるような、励ましを届けられるような存在でありたいものだ。改めて、そんな思いを強くした時間でした。

Tコーチ、5年間、本当にありがとうございました!
これからもよろしくお願いいたします。

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 【編集後記】
◯今月のランニング:270km

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