配信日時 2025/08/25 12:30

「自分が壊れるまでやる」という練習方法【カレッジサプリ】

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令和7年8月25日(第4200号)


「自分が壊れるまでやる」という練習方法


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話  1954字/読了時間2分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日日曜日は、20kmのランニングでした。
真夏の朝は、気温が32°。推定発汗量は2リットル。

「人ってこんなに汗が出るんだなあ…」と思った1日でした。

さて、最近ますますランニングにハマっております。

そんな中、先日「百獣の王」こと武井壮さんと、元マラソン女子世界記録の高橋尚子選手の対談を見る機会がありました。

その動画を見ながら、自分自身の練習も振り返りつつ、「人間の可能性とはなにか?」についても、考えさせられると同時に、気づくことがありました。

今日はその動画を見て感じたこと・学んだことをご紹介できればと思います。

それではどうぞ!



■プロ同士の神回動画(マニアックな)

たまたまXのリールで武井壮さんが「この対談は、ぜったい見たほうがいい!」という投稿が流れてきました。
マラソンのレジェンドである高橋尚子さんとの対談動画とのことで見てみましたが、非常に面白い内容でした。

曰く、「トップアスリートの細かい体の使い方や練習メニューはあまりに専門的すぎて、多くの人が共感しづらい」「だから、通常の番組などで放映されることは少ない」という話がされていました。

たしかに、言われてみればそうかもしれません。視聴率が取れる内容にするには、どんどん真髄が見えなくなるような気がします(マニアックすぎて)。

そんな、マニアックだけど真のプロしか知り得ない内容を、1時間半もの尺で、武井壮さんが根掘り葉掘り聞いていく。市民ランナーではありますが自己ベストを狙いたい自分にとっては、超有料級の垂涎ものの内容でした。


■「自分が壊れるまでやる」という練習
さて、その中で印象的だったものはいくつもあるのですが、1つが「自分が壊れるまでやる」という練習です。

高橋尚子選手は、生まれ持った長距離ランナーとしてのスピードなどの資質があったのは間違いありません。そこに加えて、メンタルの強さ、普通の人なら壊れてしまうような肉体的な負荷に耐えられるフィジカルの強さも持ち合わせていたようです。

その中で課していたのが「自分が壊れるまでやる練習」とのこと。

例えば、毎日平均して50kmの練習をする。どこまで行くと回復できなくなるかを試す。あるいは体重を極限まで落としていく。
42〜43kgくらいまで落ちると、地に足がつかない感覚になったり、怪我や風邪が増えるなど、壊れる兆候が見えてきた。だから、ここが限界だったんだ、と気づいたとのこと。

練習量、体重、スピード、メンタル……あらゆる領域を「自分を壊すまでやることで、自分の限界を見極めに行く」とのこと。常人を画する器があったからこその練習でしょうが、そこまでやるのか…と感銘を受けました。

そして、少し見方を変えると、わたしたちにも同じことが当てはまる気もします。たとえば「本当はもっとできるのに、自分の限界を知らないがゆえにセーブしてしまう」などなど(私は耳が痛いです汗)。

レベルの違いはあっても、我々も同じように「自分が壊れるくらい、限界を見極めにいく」などというと、(かなり体育会系ですが)なんだかんだ有効なのではないかとも思ったのでした。


■「未開の地」を開く

次に、興味深かったのは、高橋選手と監督が練習について喧嘩をした、というエピソードです。マラソンの練習では「決めたメニューを最後までやり切り、次の練習につなげる」ことを大切にします。特に、監督はそう。

ある40キロ走の練習で、そのメニューでは、高橋選手は1km4分ペースを基本に走っていました。

ところが伴走していた選手が体力に余裕があり、最後にペースを上げてしまい、3分20秒まで上がってしまったそうです。監督は「ペースが速すぎて途中でバテるから4分に抑えろ」と言いましたが、高橋選手は「もうペースが乗ってしまったから落とせません」と突っぱねたとのこと。

当然、監督も高橋選手本人も「3分20秒で最後まで走りきるのは無理だ」と思っていたようです。しかし結局、止まることなく最後まで走り切ってしまったそう。

この練習では、本人も他者も「無理だ」と思っていた領域に挑み、結果的にできてしまった。これは、「自分も他人も知らない未開の地(未知の窓)」に到達した瞬間だったともいえます。(ちなみに、その後の練習メニューは、さらにハードな内容へと更新されていったそうです)


■まとめ:未開の地に到達するために

改めてこの動画を見ながら思ったのは、

「自分の可能性の深部に到達するためには、限界という壁を超えようとする姿勢が不可欠である」

ということでした。そこに加えて、自分と他者(選手と監督)が、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・どこまでいけるか試してみようとする強い意思(自分)
・その挑戦を支えてくれる他者の存在(他者)
・想定以上の領域へ踏み出していこうとする覚悟と対話(自分と他者)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

みたいな条件がそろったとき、人は「自分も他人も知らない未開の地」に到達できるのかもしれない…そんなことを思ったのでした。

本来の「ジョハリの窓」の使われ方とは少し違うかもしれませんが、そんなことを強く感じさせられた動画でした。

私も日々マラソンの練習をする中で、自分の弱さを突きつけられる日々ではありますが、少しでも限界を突破できるように、気持ちを強く持って走り続けたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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 【編集後記】
◯今月のランニング:234km

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