配信日時 2025/08/07 22:59

強みを活かして「仕事の成果」を高める方法 ーその4:「熱意」は伝播する【カレッジサプリ】

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令和7年8月8日(第4183号)


強みを活かして「仕事の成果」を高める方法 ーその4:「熱意」は伝播する

株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話  1999字/読了時間2分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は、終日、製造業の管理職向けの研修でした。
部下の強みを見つけるための「ストレングス・ファインダー研修」とのことで、
合計60名の皆さまにご参加いただきました。
(皆さま、積極的なご参加、ありがとうございました!)

また、夕方からはお世話になっている人事の方との会食。
その後、そのまま皇居で10kmのランニングをして帰宅でした。



さて、本日のお話です。

本日も強みに関するお話をお伝えしたいと思います。先日より「強みを生かして仕事の成果をアップする」というテーマでお届けしております。

今回は、ある研究において「仕事の成果につながる第3位の強み」とされた「熱意」について詳しく見ていきたいと思います。

それでは、どうぞ!



■人もチームも「熱」で動かされる

「組織は熱伝導理論で説明できると思うんですよ」

スタートアップで組織開発に携わる方が、こんな話をしてくれました。

どういうことかと言うと、どのチームにもだいたい人一倍熱量が高い人がいるそうです。たとえば、「もっと良い組織にしたい」「目標を達成したい」といった強い思いを持った人です。

そして、その“熱”というのは、まるで温かいお湯が冷たい水に混ざるように、あるいは松岡修造さんがいるエリアの気温が1度上がる(本当かはさておき)というように、周囲に伝播していくのだそうです。

その結果として、チーム全体の熱量が上がると、行動量や基準値が高まり、自然と仕事の成果も上がっていく。ちなみに”熱”というのは、原子が激しく動き回っている状態なので、”熱”がある人は、周りを巻き込んでいくというのも組織にも当てはまる。だから、組織は熱伝導理論で説明できるんだよ、と。

コミュニケーションのネットワークの数が、職場のパフォーマンスにも影響しているというデータはあるそうですが、それとも関連して、この話にとても納得したのでした。


■「熱意」と「仕事の成果」の研究

ちなみに、ワーク・エンゲージメントの3次元(熱意・活力・没頭)の中でも、「熱意」は重要な要素のひとつです。
このワーク・エンゲージメントは、仕事のパフォーマンスを予測する指標とされています。つまり、「熱意が高い」というのは組織行動論の観点からも、仕事の成果につながる要素といえるでしょう。

さらに、ある研究によると「ポジティブ・エナジャイザー(周囲に前向きな影響を与える人)」は、情報を多く持つ人や影響を持つ人以上に、成功する確率が4倍高い傾向があると示されました(Baker, 2004)。

つまり「熱意」が周りに伝わる人は、実際に仕事の成果にもつながっているといえるでしょう。



■熱意を高める3つの方法

では、この熱意をどうやって高めたり、活かしたりすることができるのでしょうか? ここでは、研究による結果でのおすすめは、次の3つです。

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・(1) ポジティブな共有をする
・(2) 自然に触れる
・(3) 運動する
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(1) ポジティブな共有をする
ブリガム・ヤング大学の研究によると、ポジティブな体験を誰かと共有することで、エネルギー感覚が高まることが分かっています。(Nathaniel, 2011)

研究1:ポジティブな体験を共有する頻度が高い人ほど、3週間後の活力が向上していた
研究2:ポジティブな体験を共有した参加者は、共有しなかった参加者よりも高い活力を示した

つまり、日々の中でポジティブな出来事を積極的に話すことは、熱意を高める手段の一つになります。


(2) 自然に触れる
ロチェスター大学が171名を対象に行った研究では、以下のようなことが明らかになっています。(Richard et al,. 2010)

・自然や屋外にいることは、運動や人との交流と関係なく心の活力を高める
・自然の要素がある環境は建物内よりもエネルギー感や前向きさを引き出す
・日常的に自然に触れることは、意欲やウェルビーイングの向上につながる
私の知人で「熱意」がトップの強みである方がいますが、彼のSNSには、楽しそうにサーフィンをしている様子がよく投稿されています。
その姿はまさに、自然の中でエネルギーをチャージしている人そのものです。


(3) 運動する
福岡大学を中心に行った3年間の縦断研究によると、職場単位で実施される10分間のアクティブレスト体操が、以下の点にポジティブな影響を与えたことがわかりました。(厚生労働科学研究費補助金 総合研究報告書)

・身体活動量の向上、腰痛の改善、メンタルヘルスの改善
・職場の対人関係の改善
・職場活性度の向上
・プレゼンティズム(出勤していてもパフォーマンスが出せない状態)改善

そして、これらを通して総じて「活力が高まった」と報告されており、運動が熱意を高める有効な方法であることが示されています。

最近では、歩数を測るアプリなども職場で導入されているようですが、「身体を動かすこと」は、間違いなく熱意を高める近道の一つだといえるでしょう。


■まとめ

ちなみに私自身もマラソンを続けていますが、走った後は「よし、やろう!」という気持ちになります。そして、それが山の中を走るような自然の中であればあるほど、さらにエネルギーの増加率が高いと感じます。

「自然 ✕ 運動 」= 熱意の増加。心と体は密接につながっていると感じた次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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https://note.com/courage_sapuri/n/n1542f9c0a0d5
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 【編集後記】
◯今月のランニング:64km
 ※月間250kmまで、あと186km

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