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令和7年7月24日(第4168号)
科学的な強みの見つけ方・活かし方の3ステップ ーティルブルフ大学らの研究ー
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2056字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
引き続き、沖縄にてリモートワークです。
昨日は1件のアポイント、また1件のコーチングでした。
その他、研修プログラムの開発など。
どうでもいいですが、びっくりするくらい雨、雨、雨。
何故か沖縄にくると、いつも雨です(涙)
台風3つも来ているし、どうなることやら。。。
ジャングリアに行く予定なので、なんとか行けるといいなあ、と思っております。
*
さて、本日のお話です。
先日に引き続き、本日も「強み」についての
書籍出版の下書き的なお話をお伝えしたいと思います。
それでは、どうぞ!
■…で、強みを見つけるにはどうすればいいの?
これまでのお話で、「強みを活かすと幸福度が上がる、自尊心が高まる、ストレス対処も高まる、ワークエンゲージメントも高まる」などなど様々な効果を紹介してきました。
そして「強みの歴史や定義」「世界の強み診断」などの強み研究の世界も紹介してきました。
しかし、素朴にこう思うわけです。
「ところで、自分の強みを見つけるために、どうすりゃいいの?」
色々情報はありこそあれ、何をどんなステップで行うと、私たちは強みを見つけ、そして活かすことができるのでしょうか。
この点については、「強みの介入(Strengths Intervention)」という研究領域で、その方法が体系化されています。
2017年オランダのティルブルフ大学とベルギーのルーヴェン・カトリック大学の共同研究があります。この研究では、2010年以降に行われた「強みを見つけて活かす方法」について合計1265件の論文を対象に調査をしました。
論文を、査読の有無やランダム化比較試験かどうかなどを基に絞り込んだ結果、18の論文へと絞り込まれました。そして「強みの介入」の共通点や成果について整理をしました(Ghielen et al., 2017)。
その結果、わかったこと。
1つ目が「強みの介入」によって、ウェルビーイングや仕事のパフォーマンスの向上、自己成長や、チーム内の情報共有の促進などがされたこと。
そして2つ目が、「強みの介入のプロセス」には共通点があることでした。
強みの介入は「1.強みの特定」→「2.強みの活用」→「3.強みの育成」という共通する3ステップで成り立っていました。
表現がかたいので、少し柔らかく言い直すと、こんな3ステップです。
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STEP1:気づく(強みを特定する/Identify)
STEP2:磨く(強みを活用する/Use)
STEP3:輝かせる(強みを育成する/Develop)
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■科学的な強みの見つけ方・活かし方の3ステップ
こちらの内容は、上記の論文をベースに他の研究などを含めて、私(紀藤)がまとめたプロセスとなります。論文でそのまま書かれているわけではありませんが、強みの見つけ方・活かし方について、網羅的にまとめていると思います。
以下、3ステップのポイントを簡単にお伝えします。
■STEP1:気づく(特定する/Identify)
自分の「強みを言語化し、自覚すること」がスタートです。強み診断や他者のフィードバックを通じて、自分では見えなかった「自分らしさ」に名前をつけていきます。特定には、定量的アセスメントと定性的アプローチの両面が重要です。
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方法1:強み診断を受ける(定量的アプローチ)
・VIA/CliftonStrengths/Strengths Profileを受ける
・「Character Strengths Test(日本版)」も信頼性あり
方法2:うまくいったエピソードを書く(ナラティブ内省)
・成功体験から自然に発揮された強みを見出す
・自己理解を“エピソード”にひもづける
方法3:家族・友人・同僚に聞く(定性的アプローチ)
・フィードフォワード面談
・リフレクテッド・ベストセルフ(RBS)
・ジョハリの窓の「盲点の窓」=自分では見えない強みを発見する
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■STEP2:磨く(活用する/Use)
特定した強みを、実生活で意識的に“使ってみる”フェーズです。行動を通じて、自分らしさや充実感を実感しながら、強みを育てていきます。日々の生活や仕事の中で“強みを活かす実験”を繰り返し、強みを磨きます。
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方法1:強みのゴレンジャーを使う
・ポジティブ心理学の「Signature Strengths」介入を実践する
(自分らしい「5つの特徴的な強み」を1週間使ってみる)
方法2:強み日記を書く
・「毎日の強み活用」を振り返り、経験学習にする
方法3:TTPする(徹底的にパクる)
・他者の強み活用スタイルを観察・模倣する
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■STEP3:輝かせる(育成する/Develop)
強みを、より広く・深く・柔軟に使いこなすフェーズです。
未使用の強みを意識的に育てたり、状況に応じた使い分け(文脈化/Contextualize)をすることで、強みが“育ち続ける”状態をつくります。
また「ベストポッシブルセルフ」などポジティブ心理学の未来志向の方法も有効です。
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方法1:強みをコラボさせる(組み合わせる)
・ショットガン効果:複数の強みを同時に使って相乗効果を生む
方法2:シーン別に強みを使い分ける(文脈化)
・仕事では「リーダーシップ」、家庭では「親切心」など、文脈に応じて適応的に使う
方法3:「こうなったらいいな」と思う自分を描く
・ベスト・ポッシブ・セルフ(Best Possible Self)で理想の自己像を設計
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上記は、それぞれについて論文や研究が進んでいる内容ですので、詳細は次の記事でお伝えできればと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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【編集後記】
◯今月の健康&運動習慣:7月のランニング距離 103km
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