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令和7年7月17日(第4161号)
強みを活かすと人生が変わる(4) ー強みを活かすと「ストレス対処力」が高まるー
株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話 2453字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は4件のアポイントでした。
また、夕方からは約2ヶ月ぶりに沖縄に来ております。
ニ拠点といいつつ、ほぼ東京の春~夏でした。
さて、本日のお話です。
本日も「強み」について、お話を続けたいと思います。
それでは、どうぞ!
■ストレスだらけの毎日だから「強み」が大事だ
私たちは、日頃から多くのストレスにさらされています。
電車が混んでいる。仕事で理不尽なことがあった。上司や同僚との人間関係がよろしくない…、などなど、私たちの日常は「ストレスだらけ」といっても過言ではありません。
適度なストレスは、生活にハリをもたらしてくれますが、あまりにもストレスフルだと辛いです。「ストレス」という言葉で片付けられないくらい、ちょっとしたことが頭の中にこびりつき、自分の認知や感情を奪ってしまうこともしばしばです。
実際に多過ぎるストレスは、仕事の不満、生産性の低下、欠勤、ひいては離職へもつながることが研究でも示されています(Landsbergis, 1988; Karasek and Theorell, 1990; Cooper and Cartwright, 1994など)。
そんな中で、ストレスに対抗する武器になるのが「強み」であるという実証的な証拠が見つかってきています。
■ストレスに対処する力「コーピング」と強みの関係
私たちはこうしたストレスに対処すべく、無意識にせよ意識的にせよ、さまざまな方略を用いています。
たとえば、「元気の出る曲を聞く」とか「サウナへ行く」とか「走る」とか「友人に話を聞いてもらう」とか「寝て忘れる」などなど。
こうしたストレス対処のことを学術的な概念では『コーピング(coping)』と呼んだりします。英語で「cope with~ 対処する」とか習いましたが、あれです。日本語では「対処」「適応行動」「ストレス対処」などと訳されます。
さて、興味深いのがここからです。「強みを活かすとコーピング(ストレス対処力)が高まる」というのが、ある研究で示されています。
・2015年、ドイツのカッセル大学の研究で389名にある調査を行いました。
・対象は、ストレスが多いとされる看護師と、その他のさまざまな職種の人たちです。
・その結果わかったことが、「強みがストレス対処力を高める」ことでした。
・”好奇心や”創造性”などの「知的な強み」は、問題解決の方法を考えたり、現状を冷静に分析するなどしてストレスを軽減させていました。
・また、”希望や忍耐力”などの「感情的な強み」は、ストレスがない場面に集中しようとしたり、他人よりまだ自分のほうがマシだよねとポジティブに捉えようとするなどで、ストレスを小さくしていたそうです。
・ちなみに、ストレスが多い毎日を送っていると、「知的な強み」が磨かれるそうです。
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なんとかその場に対処しようと、人は適応していくのですね。
■ダメージから立ち直る力「レジリエンス」と強みの関係
さて、ストレス対処に関連する他の概念で「レジリエンス」なるものもあります。これは、”立ち直る力”とも呼ばれます。回復力、復元力、弾性力等といいますので、「凹むこと」が前提としているため、日常のストレスよりもややダメージが大きめの出来事への対処、と考えてよさそうです。
このレジリエンスには、
A:ダメージに「凹みすぎない力」、
B:ダメージから「立ち直る力」の2つがあるとされます。
そして、この凹みすぎない力・立ち直る力を支えるものが、親や友人のサポートなどの「外部資源(個人の外部にあるサポート)」、自尊心や自己効力感などの「内部資源(個人の内面的な強み)」の2つがあるというのが「レジリエンシー理論」で述べられています。
そして、この内部資源にあるものが、まさしく「個人の強み」であるというのが、ミシガン大学の研究者らの論文で提唱されています。
■事例:「これもまた運命」と思ってみる
さて、私の場合、ストレスやショックなことがあったとき、中国のことわざで『人生万事、塞翁(さいおう)が馬』のお話を思い出します。中国の「塞翁(塞というおじいさん)の馬のお話」なのですが、こういうお話です。
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・昔、中国の国境近くに住む老人の馬が逃げました。人々は「かわいそうに…」とその不運を憐れみました。しかし老人は「幸か不幸かはわからんよ」と言いました。
・後日、逃げた馬が立派な馬を連れて戻りました。皆が「よかったですね!」と祝福します。しかし老人は再び、「幸か不幸かはわからんよ」と言いました。
・またその後、ところが息子がその馬から落ちて骨折。周りは憐れみましたが老人はまた同じ言葉を繰り返しました。
・しかし、その後、戦争が起きました。しかし息子はケガのおかげで徴兵を免れることになりました。
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思えば、「大学時代にバイト先の上司に殴られて顎が折れた話」も当時はつらすぎましたが今となっては「よいネタができた」くらいに思います。
最初に入った飲食の仕事も辛くて自信を失う体験でしかありませんでしたが、そのおかげで自分の限界と、絶対にはずせない大切な価値観(健康と自尊心)を見つける機会になりました。
そうした経験もあってか、何か大変なことがあっても「人生万事塞翁が馬だよな」と自然と思っていますが、そう思えるのも「強みの影響」とも言えるのでしょう。
たとえば、私(紀藤)の”強み診断(VIA)”、言葉で表せない超越したものを信じる力「スピリチュアリティ」があると出ていたり、別の強み診断(ストレングス・ファインダー)の結果でも、人智を超えた大きな繋がりを感じる力「運命思考」があるという結果が出ています。
こうした時間軸・空間軸を超えた意味付けをすることも、「強みを活かしたストレス対処方法」の例とも言えます。
■まとめ
ということで、まとめです。
強みを活かすと「コーピング(ストレス対処力)」や「レジリエンス(立ち直る力)」などが高まる、換言するならば「強みを活かすことで、復活力が高まる」というお話でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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【編集後記】
◯今月の健康&運動習慣:7月のランニング距離 75km
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