配信日時 2025/07/16 21:59

強みを活かすと人生が変わる(3) ー強みが仕事に与えるプラスの効果ー【カレッジサプリ】

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令和7年7月16日(第4160号)


強みを活かすと人生が変わる(3) ー強みが仕事に与えるプラスの効果ー


株式会社カレッジ 紀藤康行
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(本日のお話  2156字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は、大学の春学期の最終授業でした。
本当に素晴らしい学生と、運営メンバーに恵まれて、
幸せな全14回の授業でございました。

一旦、仕事の波もちょうど一区切りしたので、
ここから執筆活動、強みの探求をしていきたいと思います!

ということで、本日も引き続き「強み」について
お伝えしてまいりたいと思います。

それでは、どうぞ!



■強みを活用すれば、職場でも良いこと尽くし

「強みを活かすと幸福度が高まる」、これはこれまでもお伝えしてきたお話でした。
個人としてハッピーが増えるのはよいこと。しかし、“仕事”ではどうでしょうか。

実際の働く現場は、シビアなことも多々あります。
チームの人数も限られている。皆が強みを活かして活躍するほど、自由にできるわけでもない。そんな中では「強みよりも、弱みをなんとかしたほうがいい」とか「強みよりも目の前に求められるスキルを磨いたほうがいい」と思うこともあるのでしょう。

強みのようなポジティブな介入は、時に「ただの自己啓発だよね」と一蹴されることもしばしば。

そんな中、ある論文が答えを示しています。2020年、カナダのケベック大学で「職場における強みの活用」について、20年間の効果をまとめたレビュー論文が発表されました。

この論文では、「強み」✕「仕事・組織・職場」などの検索キーワードで、利用可能な科学文献を調べ、598の論文を洗い出しました。その中で、定量的アプローチ(ランダム化比較実験など)を用いたもの、学会の査読がされているものなどの基準を定め、最終的に25の論文を選出しました。

その結果、「職場における強みの活用」は、以下のような効果があることが示されました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<職場で、強みを活用することの効果>
1. パフォーマンスが上がる
2. 仕事の満足度が高まる
3. 天職と感じるようになる
4. ワークエンゲージメントが高まる
5. 援助行動が増える
6. クリエイティブな解決策を見つけるようになる
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

などなどです。

さらには、会社や上司が「あなたの強みをもっと使ってくださいね!」と強み活用の背中を押すようなアプローチをすると、社員の自律性が高まり、
欠勤率が下がったり、仕事の役割以外の望ましい行動(組織市民行動)が増えるという結果も報告されています。
https://note.com/courage_sapuri/n/n6c06a035f70a



■強みを活かすと、「エネルギーがチャージ」される

なぜ、仕事で強みを使うことが、良い効果につながるのでしょうか?

このことについて、強み研究の第一人者である、ポジティブ応用心理学のリンリー博士は、以下のように述べました。

「強みの活用」の特徴は、『エネルギー』と『オーセンティシティ』である。そのため、強みを発揮するとき、人はより多くのエネルギーが利用できるかのように感じる。(Linley, 2008)

言い換えると、「強みを活かしているとき、人はエネルギーがチャージされる感覚を持つ」ということです。
皆さまも、何かに取り組んでいるとき、あっという間に時間が経っていた、やっていると気分が高揚する。ワクワクしてくるという経験があるかと思います。
まさに、あの感じです。

たとえば、私の場合は「向学心」という強みがありますが、何かを学んでいるとき、そしてそれを言葉にして学びを深めているときは、「あれ、気づいたら3時間たっていた!」みたいなことがしばしばあります。
私自身は「新しいことを知って、知識の地図を広げているとき」は興奮を覚えるし、自分らしさを感じるというのは、確かにあるなあ、と感じるわけです。

逆に「向学心」が強みではない人は「もうつかれたよ・・・」となり、逆にエネルギーを使って学ぶ、となります。



■強みを活かすことは、「本来感」を取り戻すことである

また、聞き慣れない言葉で「オーセンティシティ」とあります。これは心理学・哲学・教育・ビジネスなどの分野で頻繁に使われています。
その意味は、「本物であること」「真の自己に忠実であること」「自分らしさ」などと訳され、まとめると「自分の信念・価値観・感情に正直であること」がオーセンティシティといえます。

そして、「強みを活かすことは、オーセンティックであることだ」と言うのです。

たとえば、私は、「好奇心」という強みがあります。これは「いろんなことを見たり、聞いたり、体験することを大事にして、人生を冒険のように生きたい」と思うことです。これは私にとって、自然な感情であり、価値観であり、軸となる信念です。

そして、そうした生き方をするとき「自分らしい」と感じるのです。まるで、自分の着心地が良い服を着ているようなフィット感を覚えて、そうした自分でいるときは、ストレスも少なく、快適さを感じます。

しかしながら、私たちは社会の中で、様々な役割を持ち、時に演じながら生きることが求められます。「自分らしくいる」だけを100%追求できるならば、それはそれで幸せなのかもしれませんが、他者を全く無視した自分らしさは、時に「痛いやつ」になることもあるわけです。
「自分らしく生きる」という願いと「自分らしさをコントロールする」中で、揺れ動きながら、いろんな自分を演じているのが私たちなのかもしれません。

そんな中で、「強みを活かすことは、自分らしさを意識的に駆動させる」ことであり、「自分の本来感を取り戻す」行為である、と言い換えられます。

ということで、まとめです。

強みを活かすことで、エネルギーとオーセンティシティが満たされ、そしてより多くのエネルギーが使えるようになる、だから、仕事でもいい影響があるのだ、となるわけですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


 ※本日のメルマガは「note」にも、図表付きでより詳しく掲載しています。よろしければぜひご覧ください。
https://note.com/courage_sapuri/n/nc300a49c0a7c
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 【編集後記】
◯今月の健康&運動習慣:7月のランニング距離 65km

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